ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

LINEの「宝箱の鍵」、資金決済法違反の疑いで立ち入り検査を受ける

screen322x572 (1)
毎日新聞の記事によると、『LINE POP』などのゲームにおいて、資金決済法に従っていなかった可能性があるとして、LINEが関東財務局の立ち入り検査を受けているという。
記事によれば、LINEのゲームで使用されている「宝箱の鍵」が『パズドラ』の魔法石のような仮装通貨であるのに、それが報告されていなかった疑いがあり、さらにそれを隠ぺいしようとした疑いもあるという。

資金決済法とは、商品券やWebMoneyなどの前払いでお金を支払う仕組み対して適応される法律。2010年からは、パズドラの魔法石などの仮装通貨も規制の対象になっている。
仮想通貨の未利用残高の総額が1,000万円以上であり、かつ仮想通貨の有効期限が180日以上ある場合は法律の対象となり、企業は未使用の仮装通貨の価値の半額を積み立て、サービス終了時は払い戻しの義務を負う。
例えば、Andoroidのゲームで「●●石の有効期限は180日以内」などと表示されているのは、供託金を積まないためだ。
iOSでは、Appleが期限付きの購入アイテムを認めていないため、有料●●石と無料●●石に分け、有料分から消費していく手法がとられることもある。

「宝箱の鍵」が仮に仮装通貨として認識された場合、積み立てられたはずの供託金の額は数十億円に上るという。
LINEでなければこの件は単なる1事件だろうが、この額と会社の知名度を考えると、調査の結果はオンラインゲームに関する規制に何かしらの影響を及ぼす可能性も考えられる。
今後、どのような判定が下されるのか。事件の行方を興味深く見守りたい。

なお、これに対してLINEは、一部報道内容に関する当社の見解についてという発表を出し
当社のスマートフォン向けゲームに関し、当社が資金決済に関する法律(以下「資金決済法」といいます。)に基づく規制の適用を意図的に免れ、同法に基づいて必要とされる供託を逃れようとしたかのような報道がなされましたが、そのような事実は一切ございません。
としている