46MBの中に広がる無限。宇宙を自動生成する観光ゲーム『Stellar Horizon』レビュー
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- 2016年03月10日
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『Stellar Horizon』は誰にでも勧められるゲームではない。ただ、私はとても好きなので紹介しておこう。
本作は、宇宙を探索し、貿易し、戦い、惑星を観光するSFゲームである。
しかも、その宇宙はプログラムが自動生成しており、毎プレイ変化する。何度プレイしても異なる宇宙が楽しめるし、惑星に降りても同じ惑星は2つとない。
そんなすごいアプリなのに、容量たった46MB。
PS4向けに、自動生成された宇宙を冒険できる『No Man's Sky』というゲームが作られているが、それ小さくスマホ向けにしたもの、とも言える。
ただ、本作は「宇宙を生成する」ことに全力を尽くしたせいか、ゲームの作りはシンプル。
まず、画面下のレーダーを見て星を探し、座標を合わせ、画面右上のボタンでワープする。

▲なお、燃料のメーターはあるが、燃料がなくても星に到達するまで時間がかかるだけで損害はないようだ。
目標の太陽系まで到達すると、まず最大の恒星が目の前に出現し……。

▲青い太陽。美しい。
続いて、その太陽系の居住惑星が姿を現す。ここまで、操作はドラッグで方向転換したり、エンジンの速度を変えるだけ。

そして、惑星の周囲に浮かぶ進入ゲートを探して、着陸する。

進入ゲート内では、さまざまな資源を売買したり、ミッションを受けたりできる。
お金が貯まれば、より良い宇宙船や武装を買うことも可能だ。

最後に進入ゲートを出ると、惑星に着陸できる。
ここが、このゲームの肝。
ランダム生成された惑星の地表を見て、「おおっ!」と感動するのだ。

惑星の地表はちょっと見るだけで、見回したり、宇宙船から下りて探索することはできない。
あくまで、ちょっと窓から見るだけ。
しかも、ランダム生成なので、とんでもない色彩の惑星もあったりする。

しかし、そのランダム生成の惑星から緑の大地が生まれたり……。

月のような寂しい土地が生まれたりして、良い風景を見ると「得した!」という気持ちになれる。

宇宙海賊とのバトルや、解放軍と帝国軍の勢力に分かれて戦う要素もある。
惑星間で物資をやりとりして、お金を儲けるトレード要素もある。

ただ、どちらも簡易的なものなので、トレードで損しない方法はあるし、バトルもまず負けることはない。あくまでおまけ程度の要素。

▲帝国軍を撃墜しまくったら、包囲された……が、結構簡単に勝てる。
ゲームとしては、単調で面白くない。
だが、たった46MBのアプリが無限の宇宙を生み出していると思うと、そこにはロマンが生じる。
あなたが「珍しいもの好き」ならば、素晴らしい風景の惑星を見つけるたび、「ランダムでこんな風景が生まれるのか!」アルゴリズムの奇跡に感動できるだろう。
その感動の前には、ゲームが単調すぎるとか、星図があまり役立たないとか、ミッションが惑星間を移動するだけとか、小さなことではないだろうか。

……いや、やっぱり大事か。
単にゲームの面白さだけで言えば、最初に書いた通りおすすめできないので、この説明を見て覚悟ができた方だけ遊んでみて欲しい。
いいか、警告したからな!
評価:6(面白い)
おすすめポイント


気になるポイント


課金
なし
(バージョン1.0.6、ゲームキャスト トシ)
アプリリンク:
Stellar Horizon (itunes 360円 iPhone/iPad対応)
コメント一覧 (3)
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- 2016年03月10日 14:42
- もしかして、太陽誕生から46億年という数字とかかっている可能性が…?(46億年物語感)
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- 2016年03月10日 15:30
- 46億年は地球誕生だろ
貴重。