ブラウン管モニターまで再現。痛快1980年代風アクション『Kung Fury: Street Rage』レビュー
- アクション
- 2015年06月11日

「今、1980年代風カンフー映画を作りたい!」という触れ込みで資金を調達し、2015年5月に公開された映画『Kung Fury』に公式ゲームが登場した。
古のお約束とパロディをこれでもかとぶち込んだ本編は、10秒に1回は突っ込みどころがやってくるジェットコースターのような作品だったが……ゲームもこれに負けていない。
『Kung Fury: Street Rage』は、パロディ満載で、かつゲーム好きなら避けて通れない痛快カンフーアクションである。
……ってタイトルからセガの『ベアナックル(海外名:Streets of Rage)』のパロディか!
ゲームを始めてもまた突っ込まざるを得ない。
起動時に「NEO-FURY」の文字が躍り、往年の名機NEO-GEOのロゴの動きをトレース。

▲NEO-GEOが1990年代とか、野暮なことはいいっこなしだ!古っぽければOK
さらに画面が湾曲しており、古いブラウン管モニターの空気まで再現しているのだ。
画面には「INSERT COIN」の文字。

映画と同じく、ゲームも1980年代風アーケードのパロディなのである。
だが、『Kung Fury: Street Rage』はそれだけで終わらない。ゲームもまた映画と同じように素晴らしいのだ。
このゲームは、左右からやってくる敵を倒し続けるエンドレス・カンフーアクションである。

画面の右側をタップすれば、右に攻撃を繰り出す。

左を攻撃すれば、左に攻撃を繰り返す。
攻撃を連続でヒットさせるとコンボ数が上がり、どんどんスコアが上がっていく。これだけ。
ゲームウォッチ時代かのようなシンプルなシステムだが、信じられないぐらいハマる。

1つは、敵のバリエーション。
最初こそ簡単だが、少しずつ敵の種類が増えて単調なタップゲームでは終わらない。
耐久力の高い敵、攻撃するとワープして反撃する敵など5種類の敵が絶妙に入り交じって登場する。

もう1つは演出の素晴らしさ。
攻撃するたびに画面が光り、小気味よい音が響く。この感触に原始的な快感の面白さ。

最後に、一番アツいのが独自の先行入力コンボシステムだ。
このゲームではプレイヤーの入力はすべて記録され、主人公は攻撃を外すまでその順番に攻撃する。
例えば、右を10回タップすれば、攻撃が外れるか右に10回攻撃するまで動き続けるのだ。

未来の状況予測して攻撃しないといけないので、先行入力にはリスクがある。
1回でも予測を外せば、攻撃が外れてその隙に敵に攻撃されてしまうからだ。
しかし、先行入力分の攻撃は通常攻撃より早くなるので、短時間に大量の敵を倒せるのだ。
序盤こそ左右にタップするだけだが、敵が増えるとさまざまな敵の行動パターンを読み、少し先の未来を予測して戦う高度なアクションゲームとなる。
雲霞のようにやってくる敵に対して、「ここは右に4回、左に5回だ!」と予測し、その通りに切り抜けたときの気持ち良さ。
アクションの小気味よさと合わせて、ものすごい快感である。
シンプルだが、単調ではなくて面白い。
ゲームも映画に負けぬ快作なので、ぜひ遊んで欲しい。
評価:3.5(かなり面白い)
おすすめポイント



課金
広告削除(240円)
(バージョン1.0、ゲームキャスト トシ)
アプリリンク:
Kung Fury: Street Rage (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
コメント一覧 (5)
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- 2015年06月14日 18:50
- ▼よくわからないさん
間合いが遠すぎるとミスするので、主人公のそばに来るまで待ってみてください。
カンフーギャルは、3回攻撃しないと倒せません。
さらに、1回攻撃するたびに背後に移動するので、右から来たとしたら「右・左・右」と攻撃しないと倒せないことになります。
あれが最初の壁なんですよね。
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- 2015年06月14日 19:53
- ありがとうございます
がんばってみます
!
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- 2015年06月15日 14:01
- 金髪が2発。
白ギャルが前後前。
ロボが4発。
忍者がわからないです。混戦になってしまっていて特性がつかめません。。。
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- 2015年06月18日 09:00
- なんとか4000点くらいいくようになりました!
いろんなステージとかボスがあればなあ
ミスするのは間合いが遠いからですかね?
カンフーギャルが出てくる序盤でもう訳がわからない…