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光と音と振動のゲーム『Thumper』は最高のゲーム体験の1つだった。間違いない。 - TIF2015レポート

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『Thumper』は操作と映像、音と振動の4つがシンクロし、プレイヤーに「気持ちよさ」を体感させる「リズムバイオレンスゲーム」である。
開発者を手がけるのは『Rock Band』や『Guitar Hero』、『Dance Central』などを手がけた音ゲーのベテランスタッフ。

音と振動というと2001年に出たリズムシューティング『Rez』を思い出す方も多いだろう。
音とプレイヤーの操作、振動と映像を同期させ、プレイヤーを深くゲームの世界に誘うシューティングゲームだ。
ときどき思い出しては「今の技術で『Rez』を作ったら」……などと想像していたが、『Thumper』をプレイしてその答えがわかった。

「今の技術でRezを作ったら、死ぬほど面白い」

そして、この『Thumper』も超面白い。間違いない。

このゲームはランゲームとリズムゲームを組み合わせ、演出を極限まで強化した作品だ。
画面上では主人公の「Thumper」がレールの上を走っており、コースに合わせて曲がったり、Thumperの敵である「CRAKHED」を攻撃したりして先に進むゲームとなっている。
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操作は十字キーとボタン1つ。
コースに合わせて移動するゲーム性こそランゲーム的なシンプルな物だが、そのビジュアルと音のこだわり、振動の使い方のクオリティはただ素晴らしい。

レールが曲がると鋭い金属音、敵を攻撃すると重低音が響き、画面では光の粒子が激しく舞う。
そして、映像に合わせてコントローラーが振動する。
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走っているだけでプレイヤーの操作と映像、音とコントローラーの振動に一体感が生まれ、プレイヤーの意思でビジュアライザーが動いているかのような感覚に陥る。
わずか10分ほどのプレイだったが、ただ気持ちよかった。
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製品版が出たら1万円でも2万円でも間違いなく買う。そう思えた。

動画でその一端をうかがい知れるが、この面白さは実際に操作して振動と共に感じなければわからない。
「体感する」ゲームである。


本作はゲーム機向けにリリースされるが、「スマートフォンにもおそらく(maybe)リリースされる」とのこと。
ゲーム機のコントローラーの振動をどのように補うのか気になるが、スマホゲーマーの方も期待して待っていていいだろう。

関連リンク:
Thumper: a rhythm violence game | Drool