ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

爆笑パズル・ルーブさんのおかしな発明 レビュー - ピタゴラ装置の起源が、豪華グラフィックでゲーム化。

loobgold06
普通にやれば簡単にできることをムダに複雑で回りくどい機械で実現する装置、「ピタゴラ装置」。
『爆笑パズル・ルーブさんのおかしな発明』は、そのピタゴラ装置を組み立てる物理パズルだ。
ただし、組み立てるのはただのピタゴラ装置ではない。
19〜20世紀に活躍した漫画家が考案し、ピタゴラ装置の起源になったと言われる「ルーブ・ゴールドバーグマシーン」マシーンである。

ピタゴラ装置の起源と言われるだけあって、装置のムダさと複雑さは見事なもの。
ムダな機械の動きを見ているだけで楽しめゲームとなっている。

例えば、最初のステージでは「博士の目を覚まし、オレンジジュースを作る装置」を作る。
roob_1

プレイヤーは、画面下のアイテムをドラッグして配置し、装置を組み立てる。
虫眼鏡に、変なペット、お湯の入ったゴム袋…一見して目覚ましと関係なさそうだが、これらを使えば目覚まし&オレンジジュース絞り機ができるはずなのだ!
roob_2

なお、空中に物を設置したいときは、画面左上の毛糸ボタンをタッチしてひもでくくりつけられる。
また、ひもと滑車を組み合わせて、いろいろな物をつり上げたり落としたりもできる。
loobgold02

すべてのアイテムにヒントが付いていて、ヒントをよく読めばアイテムの使いどころが分かる。
例えば、虫眼鏡ならば「日光を集められる」ので、日光が刺すベッドにくくりつける、といったように。
だから、パズルが苦手でも安心してプレイできる。
loobgold01

で、虫眼鏡で光を集めたら熱が発生するはずなので、その先に熱で溶けるゴム製品を吊して…その下に動物を配置してびっくり箱の蓋と繋げて…と、物の関連性を推理して配置していく。
装置が完成したら、【テストボタン】をタッチして、実際に装置を作動させるだけだ。
テストは何度でもできるので、失敗しても安心だ。未完成で装置を試し、クリアまでの道を模索することもできる。
loobgold03

さあ、いざテスト!
まず、朝日が昇ってマドから光が差し込む。
loobgold04

続いて、その光を虫眼鏡が一転に集めて…。
loobgold05

お湯の入った袋に穴を開ける!
loobgold06

すると、お湯がかかったペットが驚いて飛び跳ね、尻尾に結んだひもが引っ張られる。
loobgold07

びっくり箱の蓋が開いて指揮者登場。
loobgold08

すると、シンバルを持った人形が指揮者に合わせて頭上でシンバルを叩く!
間にはオレンジがあるので、うるさくなると同時にオレンジジュースも絞り出されるわけだ。
loobgold09

最後に、ジュースが絞られる音でジョージが目を覚ます。
たったこれだけのことに壮大な仕掛けが…というか、シンバルの音じゃなくてジュースが絞られる音で目を覚ますのか!
loobgold10

そして、無事目的を果たせばステージクリアだ。
ゲームの世界は物理シミュレートされていて、アイテムの配置を工夫すれば少ないアイテムでも目的を達成できる。
だが、このゲームはムダに壮大な装置が動く様子を見て初めて面白いゲームなので、ゲームを楽しむためにもすべてのアイテムを使ってクリアして欲しい。
loobgoldr2

ささやかだが、すべてのアイテムを使ってクリアすると原作の漫画を見られる特典もある。
loobgoldr1

装置がムダかつ奇抜で面白いだけでなく、グラフィック面を見てもピタゴラ装置系のパズルとしては最高クラス。
装置が動いているときの日本語の解説もよくできていて、完成した装置の動きを見る楽しさで言えば、この系統でも随一と言えるだろう。
ピタゴラ装置の原点を知る意味でも、楽しむ意味でも、ピタゴラ装置が好きならば試して損のないアプリだ。

しかし、その奇抜さが欠点でもある。
装置が奇抜すぎてヒントを見ずに組み立てることは難しい。
だから、パズルと言うよりもヒントを見て装置を組み立てるゲームになってしまっている。
装置を見るだけで価格分の価値が十分あるが、パズルをもっと楽しめれば良かったように思う。

評価:2.5(価格通りに楽しめる)

おすすめポイント
豪華なグラフィック
奇抜な装置の演出

気になるポイント
ヒントを見て組み立てるだけになってしまう

課金
なし

(バージョン1.0、GCドラゴン)

アプリリンク:
爆笑パズル・ルーブさんのおかしな発明 (itunes 300円 iPhone/iPad対応)