『ミッキーマウス キャッスル・オブ・イリュージョン』は、魔女にさらわれたミニーを助けるため、ミッキーが不思議な城を冒険するアクションゲームだ。
もともとPS3やXBOX360で販売されていたゲームなので、見た目が美しくとてもディズニーらしいゲームに仕上がっている。
が、それ以上に注目なのはメガドライブの名作として名高い『アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険』のリメイク作品であること。
価格は iOS のゲームとしては高いが、元メガドライバーならば抑えておきたいゲームだ。
ミニーが連れ去られた不思議な城は5つの色つき【宝石】が隠されており、魔女のところに行くためにはすべてを集めなければいけない。
そこで、ミッキーはまず【宝石】を集めるために各ステージを冒険することとなる。
また、不思議な城の中には複数の扉があり、扉を開けるためにステージに散らばる【透明ダイヤ】も集める必要がある。
ただし、透明ダイヤの必要数は少ないので、普通にゲームをしていれば困ることはない。
ゲーム自体は昔の作品のリメイクなので、移動とジャンプを主体にしたオールドスタイルな横スクロールアクションゲームだ。
移動は画面左のバーチャルスティックで行い、画面の赤いボタン部分以外をタッチするとミッキーがジャンプする。
▲ジャンプで敵を踏みつけると倒せる上、さらに高くジャンプできる。
画面右下の赤いボタンは【投げる】ボタンだ。
道中にあるリンゴなど、ものを取るとこのボタンで投げられる。
基本操作はこれですべて。
例外的に3Dで移動できる場所もあるが、ほとんどの場合はボスステージのギミックか、演出として使われているのでそんなに多くはない。
で、このゲームが面白いかというと、普通に面白い。
丁寧に作られており、ステージそれぞれに個性があってアクションと見た目両方の変化を楽しめる。
グラフィックもいいし、操作性もいい。
▲水中や高所などオーソドックスだけどステージのバリエーションはある。
リメイク版独自要素として、ステージ上にある【像のかけら】を集めることで、キャラクター像を城に飾ったり、ミッキーのコスチュームを変えることもできるので、やり込み要素も強化された。
それでも、スマホの優秀なゲームが安く売られている現状を見ると、ゲームだけを見るとやや高いと思ってしまう。
ただ、以下に挙げる2つうち、どちらかに当てはまれば価格以上の価値は見いだせるだろう。
1つ目はディズニー的な世界観が好きなゲーマー。
ミッキーや敵キャラクターの姿、随所で挟まれるナレーションなどはディズニー感が高く、ミッキーファンならば楽しめるはずだ。
▲メガドラ版ではやんちゃな動きをしていたミッキーが、普通のディズニー的な動きになったのは残念だが…。
そして、もう1つはオリジナル作品のファンであること。
リメイクされたステージはどれもある程度原作を踏襲しており、3D版のミッキーとして目で変化を楽しめる。
また、仕掛けの変化にも注目だ。
原作ではただ滑ってきた巨大リンゴが3Dになって奥から迫ってくるなど、演出の違いを楽しむのもいい。
また、オプションでサウンドを【クラシックスタイル】にすると、メガドライブ版のBGMでプレイすることもできる。
このゲームにはまったことがあるプレイヤーならば、価格以上に楽しめるのは間違いない。
ゲームは手堅く楽しめるので、つまらないと感じることはまずない。
その上で上記の条件に当てはまるのならば（とくにメガドライブ版のファンならば）、2つの楽しみ方ができておすすめできるゲームだ。
自分も、メガドラ版を思い出して楽しめた。
評価：7（要チェック）
おすすめポイント
懐かしのゲームがリメイク 原作のBGMが使える 手堅く作られたアクションゲーム気になるポイント
ミッキーがヒップアタックしない（バージョン1.1.17、GCドラゴン）
アプリリンク：
Castle of Illusion (itunes 600円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
