「やっぱりあいつ勇者やめるって」 レビュー - やさぐれた勇者が、勇者をやめるために逃げ出すネタ脱出ゲーム
- アドベンチャー
- 2014年02月27日
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- ソフトレビュー|
- 2.5|
- 「やっぱりあいつ勇者やめるって」|
脱出ゲーム「やっぱりあいつ勇者やめるって」 (itunes 無料)

RPGの勇者が魔王退治を放棄し、勇者をやめるために街を脱出する設定で話題になった脱出ゲーム『あいつ勇者やめるって』の続編が登場した。
前作はドラクエ風の街を歩き、やさぐれきったセリフを吐く勇者の様子が楽しく、見ているだけで面白いゲームだった。

RPGの勇者が魔王退治を放棄し、勇者をやめるために街を脱出する設定で話題になった脱出ゲーム『あいつ勇者やめるって』の続編が登場した。
前作はドラクエ風の街を歩き、やさぐれきったセリフを吐く勇者の様子が楽しく、見ているだけで面白いゲームだった。
今作でも主人公はタンスを調べて小さなメダルを探したり、壺を破壊し、ドラクエ世代にお馴染みの行動を繰り返し、やさぐれた台詞を吐く。
RPGネタに限らずさまざまなパロディネタがあり、前作を知らない人も楽しめる。

前作で街を脱出した主人公は、今回洞窟の奥に落とされる。
この辺りはストーリーで語られ、謎解きの世界にすんなり入っていける。前作のヒットを受けてか、演出が豪華になり、品質は抜けた感じだ。

今回の目的は地下30階から地上への帰還で、全30フロアを1フロアずつ調べて脱出方法を探していく。
各フロアはスクロールなしの固定画面で、早ければ1分かからずにクリアできるコンパクトな作りだ。

ゲーム自体は普通の脱出ゲームでしかない。
タッチした場所に移動し、怪しいものを触れて調べ、アイテムやヒントを見つけて洞窟の階段を探すだけ。

前作はマップを行き来して移動が面倒だったが、今作は小さなフロア内ですべてが完結するのでかなりお手軽。
暗号解読などの謎もそれなりに楽しんで解け、理不尽さを感じるものはあまりない。

▲この中に謎のヒントが!
また、謎解きに詰まっても【魔導通信】というヒント機能があり、占い師が世界観を壊さない設定で教えてくれる。
場面ごとに複数のヒントが用意されてることもあり、なかなかに親切。

▲ヒントは無料だがCMとして広告が表示される。
そして、このゲーム最大の魅力「やさぐれた勇者」も健在。
勇者がタンスを開けて「金目のもの以外を捨てた」などのやりとりや、1フロア上がるごとに勇者がつぶやく台詞も面白く、ゲーム好きがニヤリとできるようなゲームだ。

今回の舞台は洞窟なので、街の住人との会話などの要素はないのが寂しいが、前作に比べて謎解きのボリュームが増え、無料ゲームとしては豪華だ。

▲人はいるけど、あくまで謎解きのヒントとしてしか存在しない。
広告だらけなのは無料ゲームだから仕方ないとして、全体的には面白いと思う。
ただ、とあるフロアの謎がゲーム内のヒントでは解けないことだけが残念だった。
前作の内容を知らないと解くことができず、そのステージでは前作のダウンロードを推奨してくる。
前作のファン向けに前作のネタを盛り込むだけならいいのだが、これにはちょっとがっかりした。

▲勇者やめるって、をやめたくなった瞬間。
昔のソーシャルゲームで課金して進むか、無料サイトに登録して進むかを選択させるものがあったが、前作をダウンロードさせるだけなら大したことはないとも言える。
しかし、やっぱり楽しんでいる最中にこういったものがいきなり提示されると、やる気はちょっと萎える。
ただ、それ以外は特に文句もなく、脱出ゲームが苦手な人も遊びやすく、気軽にストーリーとネタが楽しめるゲームにはなっている。
RPG好き以外もにやりとするネタ満載で、暇つぶしにもってこいだ。

ちょっとした話のネタに、試してみるのもありだと思う。
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
おすすめポイント


気になるポイント

(GCドラゴン Ver1.0)
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