開発：Rogue Ninja
評価：3.0（面白い）
＋ 初心者でも難易度選択で無理なくゲームを楽しめる。
＋ 必要最低限なローグライクの要素をシンプルにまとめている。
＋ 縦持ちで手軽に操作可能。
－ 超本格派を求めている人には物足りないかも。
本日紹介する『Rogue Ninja』はニンジャが活躍する、和風なローグライクゲーム。
このジャンルは海外ではそこそこリリースされているのだが、今まで日本語対応で質の良い物が見当たらなかった。
が、アップデートでこのゲームが日本語に対応していたので紹介したい。
ローグライクとは、毎回ランダムに生成される迷宮を、1レベルから冒険していくダンジョン探索RPGの総称。
日本だと『不思議のダンジョン』系として有名。
冒険のたびに初期状態からのスタートになり、毎回成長の楽しさと、ランダム生成ダンジョンによる先の分からない展開が味わえる人気ジャンルの1つだ。
特にダンジョンのランダムぶりはものすごく、ダンジョンの入口に最強の武器が落ちていることがあって無双で進めることがある反面、まったく良いものが発見できずにチマチマ涙ぐましいやりくりをしたりと、毎回プレイスタイルが変わるのもまた楽しさの1つ。
▲最強武器ゲット！でも油断すると死ぬ…。
「えっ、毎回1レベルから始まるということは、下手なプレイヤーは永遠にクリアーできないの？」
と思うかもしれない。
確かに、下手なプレイヤーはクリアできない。
が、この腕前というのはアクションのように難しい操作やタイミングを必要とせず、知識によるものが大きい。
なので何度も死ぬことで多くのプレイヤーは上達してクリアできるようになる「プレイヤーに経験値が蓄積する」ゲームなのだ。
さらに言うなら、今回紹介する『Rogue Ninja』は「ローグライクに入門したいけども敷居が高そう」という方にこそおすすめしたいゲーム。
その一番大きな理由は、段階的にゲームに入り込めるようになっていること。
ローグライクは覚えることが多いため、いきなり全ての要素がある状態で放り出されても初心者は楽しみづらい。
そこで、このゲームでは難易度は3段階に分け、難易度が上がるにつれて新しい要素を段階的に導入するようにしている。
初級は本当にローグライクの初歩だけを、中級はさらにもう少し要素を、上級は本格的な要素を、段階的に無理なく学習できる。
操作は移動の8方向キーと、攻撃ボタン、あとはアイテムだけ。
アイテムのラインナップも特殊なものが少なく、覚えることが比較的少ない。
プレイヤーが最初に覚えておかないといけないのはわずか。
・歩いたらHPが回復するが腹が減る。
・腹が減ったら寿司を食べて回復。減ったままだと歩いた時にHPが減る。
・敵の攻撃を受けるか、腹減りでHPが0になったらゲームオーバー。
これだけ覚えておけば、ローグライクが初めてでも無理なく面白さを堪能できる。
▲上のゲージは左からHP・腹減り度・経験値。
あとはマップ上に落ちているアイテムを拾い、良さそうなものを装備し、敵を叩いていけばいい。
使い方の分からないアイテムがあれば「せつめい」で全て解説してくれる。
▲説明で全部わかる。日本語化バンザイ。
で、シンプルだから奥が浅いかというとそうでもなく、ローグライク伝統のダイナミックでランダムなダンジョン、そして良い装備を持っていても油断すれば死んでしまうバランスなど、そのあたりの面白さはきっちり持っている。
▲油断すると何度も死ぬ。ゲームオーバーの様子は記録される…。
初級は経験者には楽すぎるが、中級になれば敵のバリエーションが増えてそれなりに厳しく、経験者でも楽しめるはず。
上級にもなれば、アイテム鑑定（拾ったばかりのアイテムは効果がわからないので、調べる必要がある）や、強力な敵など注意するべき要素は増え、それこそ本格的にローグライクを楽しめる。
▲上級になるとアイテム名が「？まきもの」などになり、鑑定するまで効果がわからない。
倍速のやっかいな敵や、毒・麻痺などの状態異常、モンスターハウスなどの基本的な仕掛けはほとんど全部入り。
『トルネコの不思議のダンジョン』とまではいかなくても、その一歩手前ぐらいの感じは味わえる。
▲モンスターハウスだ！
それでいてシンプルさのおかげでタッチパネルでの操作も苦ではないのがまた嬉しい。
iPhoneで『不思議のダンジョン』系や『風雷のシレン』みたいなゲームをしてみたい、またはローグライクに入門してみたい、方は是非、『Rogue Ninja』を試してみて欲しい。
（Ver1.0.5 ゲームキャストトシ）
アプリリンク：
Rogue Ninja(itunes 85円)
動画：
