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『ミリオンアーサー』は復活するのか?新展開お披露目の内容・気になった点まとめ

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7月にクライアントが良くなり、騎士団の改修、複数デッキ導入の見通しがついた。
通信についてもエラーが回収されつつあるので、このタイミングでのニコ生になったのだろう。
ということで、今回は前向きな話が聞ける『拡散性ミリオンアーサー(以下、MA)』の放送となった。
本日の放送についてのまとめと、自分なりの補足や意見をお送りする。

まずは、内容のまとめから。

・シナリオ配信は月1を目指す
まずは軽くジャブ。
これについては、申し訳ないとお詫びしつつも今後は月一で配信できるように体制を整えるのでもう少し待っていてほしいとのこと。
また、キャラクターにスポットを当てたスピンオフもやっていくとのこと。


特効が付いたことで使えなくなってしまったカードも、使えるようなシステムも入れていく。
特効の期間が短すぎる。また、特攻が出てきたせいで旧カードが使用できなくなっているという不満に対しての回答。

これについては言いがかりの面がある。
特攻有効期間については他のポチポチゲーと同程度でMAが特別短いわけではない。
当然ながら、お金を稼げないと運営を続けることはできない。
つまり、2週間に1回新たな特攻カードを導入することでゲームの参加費を徴収するという考え方だ。

ただ、MAはここについても問題を抱えている。
他のソーシャルゲームでは、特攻が効果を発揮しない対戦系のイベント(特効カードではなく、旧来からいる強いカードが役立つイベント)と、特効カードがなければ結果が出ないイベントを混合で行う。
だから旧来からいる強いカードの使いどころもあるし、新規の特攻カードを使いまくる課金者向けイベントもある、というところで調整している。
MAは遊ばせ方のバランスが悪いのが根本の問題としてあるように思える。


・通信エラーは改善していく。
ここについては、まず以前よりも通信状態が改善しつつあることを言っている。

その上で、4月1日から運営制作会社が“マイティークラフト”から、“ミューテーションズスタジオ”(カイブツクロニクルの製作者が立ち上げた新会社)に変わっていると明かし、「ミューテーションズスタジオは、ネットワークのスペシャリストが集まっているので、どんどん解消されていくはず」と話した。


・騎士団は良いところを残して妖精戦を復活させたい
妖精を復活させ、騎士団については騎士団の良いところを生かした形で残したい、という回答。
本当はもっと早く戻したかったが、これまでは戻す機能がなかったので戻すことができなかった。
妖精戦などのバトルでチケットが手に入り、それを使用してプレイしたい人だけが騎士団をプレイするような形を考えているという。

ニコ生のユーザーコメントで騎士団に大して圧倒的な批判の声が寄せられ、「認識が甘かった、勉強になった」として完全廃止も匂わせていたが…どうなることだろうか。
この辺りについては、回答の意識が甘いように感じた。

そもそも、騎士団が残るのであれば、結局は騎士団の褒賞を目当てにプレイするしかなくなり、騎士団は強制と同義になるということを認識していないように思える。


・名前が数字でレベルが異常なやつが出ていた!
これに関しては「出ていた」という表現なので妖精レベルの異常かもしれないし、チートツールで作成されたプレイヤーのことなのかもしれない。
なんだか曖昧なまま話がすすめられていたが、チートの影響であるとしていた。
旧クライアントはチートに弱く、その対応を日々行なっているとのこと。

海外からのアクセスを弾くなどしているが、それでも乗り越えられてしまう。
Vita版はソニーのアカウントシステムなどがあり問題が起きていないが、スマホは世界中から好きにアクセスできるのでよりセキュリティ対策が難しいようだ。
とはいえ、毎日努力していることが伺える具体的な話が出てきた。
ここに関しては「なるほど」という感じで、自分は何も言うことがない。


・トレード機能をいれる予定はない。
トレード機能の追加はバランス上難しく、入れる予定はない。
カードをリサイクルする方法は検討している。
まずは、その機能の実装を待てるように倉庫の枠を広げる予定。
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▲現在も開発中なオークション。

正直、トレード・オークションについてはリリース当初から計画に上がっており、ユーザーとしてはそれを期待していた面がある。
ゲームバランスなどに大きな影響をおよぼすため、この時期になってしまっては実装はたしかに難しい。

トレードできる前提だとガチャからでるレアキャラの排出量を抑えないといけない(でないと、ダブリが安価で放出されて、ユーザーはガチャを回さなくなり、儲からなくなる)。
つまり、オークションを導入すれば「レアが出ないじゃねーか!」と文句を言われるだけで、MAの特にならないというわけだ。
個人的にはもうわかりきっていたこととはいえ、もっと早く発表して欲しかった。


・新ワールドオープンの可能性も
検討が始まった段階だが、新ワールドオープンも考えているとのこと。
ただ、コレクションゲーなのでやり込んでいるプレイヤーほど移動せず、過疎になってしまって結果的にあまり良くない気はする。


・MAの売上はMAに突っ込んでます。
雑誌インタビューで、MAの売上を他のゲーム作りに当てているという意味に取れる発言をしたが、実際は8割ぐらいMAに突っ込んでいるとのこと。


・進化合成を復活したい
進化合成でSRになるという初期の話(いまやSR程度じゃ…という感じだが)はどこへやら。
これについても何かしら考えているとのこと。

・『唯一性ミリオンアーサー』開発中
アプリカが、1人で楽しめるアプリを作っているらしい。
アプリカは『ポーカー&ダンジョンズ』をリリースしているメーカー。

・推奨年齢17+ニムエだきまくら発売
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http://store.jp.square-enix.com/detail/MWMA0001で脱がせる抱きまくらカバー販売開始。
完全受注生産とのこと。
おまけでMR添い寝型ニムエ(スマホ版専用)のコードがつく。


上記が主なところか。

今回、自分が残念だったのは過去の運営体制や、不具合の発生、仕様バグについて一切触れられていないこと。
最初からちょっと軽いノリで始めていたため、あくまでも未だにミリオンアーサーを楽しんでいるプレイヤーに、暗い気分にならないように、続けてもらえるように話していく、という目的だったのだろう。
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▲ショップの不具合などの不具合連絡は早くなっているのは個人的にいいと思う。

結論から言うと、本当に“ミューテーションズスタジオ”が頑張れるならば、今プレイしていてそこそこ楽しめているプレイヤーは続けられるゲームになるのではないか、という印象だ。

ただ、気になるのはこの先ミリオンアーサーが面白くなるのか、というところ。
個人的に言えば、騎士団は徹底的に駄目だった。
騎士団の対戦マッチングや仲間のマッチング、不公平感を感じる敵の横取り問題、サブ放置問題、張り付き型すぎるなど、問題点を抱えていて結局それらは解消しなかった。
ただし、そこを改善していけば楽しめるものにはなったと思っている。

で、騎士団を廃止すれば面白くなるかというと、騎士団導入直前、妖精戦のマンネリで飽きたプレイヤーが「騎士団はよ!」と言っていたのを覚えている。
なので、戻しても-1の状態が-0.5になった程度で、根本的な解決策にはならないと思われる。

つまり、新しいシステムを導入しなければいけない。
特攻の項目で先に書いた通り、遊びのバランスが悪いのも解消しなければいけない。
アーサーコロシアム(ユーザー同士のバトル)や、因子の欠片(集めるとカードを貰える)の活用、騎士団を部分的に残したいという運営側の発言は、その辺りを解消するための布石だと思われる。

最近の流れだと緩いギルドバトルが導入されるのだが、騎士団の失敗で(韓国でも大不評だという…)ユーザーにはギルドバトルへの拒絶感が生まれてしまっている。
確かにニコ生に10000以上の視聴者がおり、その中で1つも騎士団肯定コメントがないというのは異常事態といってもいいほどの不評だ。

妖精戦に戻してだんだんと細りながら続けるのもある意味ユーザーを裏切らないやり方なのでそれはそれでありだとは思うが、MAをブランド化したいという安藤さんの言葉を考えるとその道はないだろう。
運営側には怯まず何かしらの新システムを導入していって欲しいとは思う。

前にも書いたが、MAにはポテンシャルがある。
だから、上手に復活させればまた羽ばたくはずだ。

最後になったが、気になったことも1つ。
今遊んでいるユーザーならともかく、過去の運営についての言及がなければ、すでにやめているプレイヤーなどのスクエニに対する信頼は取り戻せない。
これは『ギャラクシーダンジョン』の短期サービス停止(よくある話だが、スクエニという大企業がこれをやると信頼を食いつぶす)についても含めて、何かしらのコメントが欲しいとは思った。

番組の最後に月1だか、月2〜3回で放送をしたいという話もあったので、ここについては次回のニコ生に期待したい。