RSS

記事一覧

雰囲気はいいが、ストーリーはイマイチ。『レイトンブラザーズ・ミステリールームコンプリートパック』

raiton0033
様々なナゾを解きながらストーリーを進める人気ゲーム『レイトン教授』シリーズの新展開として、登場した推理ゲーム『レイトンブラザーズ・ミステリールーム』。
当初、1,200円でストーリー全9章のうち5章だけがリリースされていてとてもおすすめできない状況だったが、アップデートで『レイトンブラザーズ・ミステリールームコンプリートパック』と名前を変更し、シナリオも完結したので本作を改めて紹介しよう。

『レイトンブラザーズ』はナゾを解く従来のレイトンではなく、推理アドベンチャーだ。
レイトン教授の息子、事件分析官“アルフェンディ・レイトン”の助手“ルーシー・クレイラ-”となって事件の真相に迫る物語となっている。事件の解決を通じて、アルフェンディが抱える過去についても明かされていく、というしかけだ。
raiton0026

ゲームの流れとしては、まず事件が発生するとアルフェンディに連絡が入り、関係者などとの会話で事件の概要が説明される。
raiton6

事件のキーとなる事柄については、クイズ形式で確認が入ることもある。
推理ゲームでは証拠品を探した上で推理することが多いが、レイトンシリーズは初の推理モノということで、誰でもポイントを見落とさないようにしている印象。
raiton13
▲選択肢も間違ってもペナルティなどはなく、何度でも試せる。 

そうして概要を掴んだら現場調査パートに移動する。
現場は3Dになっており、片方の指で画面をスライドさせると現場が回転し、2本指でスライドさせると画面自体が動くようになっている。
raiton8

現場検証ではボードに推理メニューに「◯◯について探そう」というようにテーマが示されており、テーマを選んで現場の物品を調べる。
raito999
▲選択していないテーマについて同時に調べることはできない。

調べられる場所は基本的には点線になっている円で表示されており、そこをタッチして現場を調べていく。
タッチするとより近づいてより細かく表示された状態で見ることができ、調べられるものには改めて印が付く。
raiton0037
▲遠くからは椅子しか見えない。

また、画面下部にある+と-のバーをスライドさせると画面が拡縮し、拡大すればさらに細かい証拠を調べられるようになる。
3Dで作られた事件現場のミニチュアが精巧なこともあり、この操作で部屋を実際に調べているように感じられるのはとても良い。
raiton0038
▲ズームしていくと違うものにも印がつく

で、現場の物品などをタッチすると、その物品の事件に対する関わりについて会話で示される。
見事テーマに沿った証拠を見つけるとボードが埋まり、全ての証拠を揃えて容疑者に突きつけると尋問パートに移動する。
raito23
▲ヒント機能あり。総当たりに頼りたくない時には証拠ごとにヒントを使うこともできるが、ちょっとめんどい。

尋問パートでは、今まで集めた証拠をもとに犯人を追い詰めていく。
こちらの発言や相手の反論が言葉の弾となって相手に飛んでいくコミカルな演出になっていて、言葉の中には、ざっくりした言葉が混じっていて思わず笑ってしまことも。
raiton0045
▲レイトン的な雰囲気としては悪くない。

犯人を追い詰める正しい選択を選ぶと、犯人の心の鎧が剥がれて裸になっていき、完全に論破できれば事件が解決し、推理完了となる。
raiton21

全体に難易度は低めで、低年齢でもクリアできる親切設計な推理ゲームとなっており、レイトンの世界観で展開される簡単推理ゲームとしてみると悪くはない。
raiton0042

が、無制限に解答ができる上、最初から重要なポイントが示されてしまっているため、勝手に正解のレールに乗せられてしまっている感が強い。
また、推理系のストーリーでは禁じ手とも言える「後から新たな証拠が出てきて推理結果が変わる」というシチュエーションもあり、すなおに推理を楽しむのは難しい。
かと言って、漫画のようなすごいトリックやサプライズがあるかというとそれもない。
raiton14
▲選択肢をミスしても何度でも回答可能。

ミステリー好きが楽しめるレベルにあるかというと疑問だし、全9話が終わった後も肝心のポイントはわからないままのもやもやした結末。
ストーリーものとして楽しむにもいまいちだ。子供が楽しめると言うことと、子供だましは違うと思うのだが……。

また、3Dの事件現場とそれを回転させるシステムがあるが、回転させられてもそれが生きることがないのも残念。
調査している雰囲気として、360度から物が見られるのはいい。しかし、全く意味が無いのではただ手間なだけになってしまう。
raito28
▲回転させてMAPをみるのが楽しい人もいるとは思うが…

ただし、事件現場のグラフィック、時折挿入されるイラストなどの雰囲気はいいし、ジャズ調の音楽もマッチして雰囲気については間違いなくゲームメーカーのクオリティ。
ミステリーアドベンチャーの柱となるストーリー、トリックがその足を引っ張り、差引で評価は6といいったところか。
正直、最初の1,200円の値付けなら「ナシ」だが、現在の定価600円ならまあ、悪くない。『レイトン』シリーズファンが、なんとなく雰囲気を味わい、推理を楽しもうと思わずにプレイする分にはありだ。
raiton0025

まずは体験版の『レイトンブラザーズ・ミステリールーム スターターパック』をプレイして、気に入ったならそのまま有料版のコンプリートパックを買うといいだろう。なお、スターターパックでもから章を追加購入できるが、全話買うことを考えると割高になるので1章で楽しめると思ったらコンプリートパックに切り替えるのも手だ。
評価:6(面白い)

おすすめポイント

雰囲気にマッチした音楽
レイトンっぽい落ち着いたグラフィックと世界感

気になるポイント
事件のトリックがいまいち、後から証拠が出てくることも
推理しているというより、レールに乗って正解を選んでいる感がある

アプリリンク:レイトンブラザーズ・ミステリールーム コンプリートパック (itunes 600円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
レイトンブラザーズ・ミステリールーム スターターパック (itunes 無料 iPhone/iPad対応)

開発:レベルファイブ(日本)
レビュー時バージョン:1.1.1課金:なし(スターターは追加1章120円)

ライター:ゲームキャスト トシ

動画:

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
凄い!!iPhoneゲームアプリコレクション
記事検索
最新記事
最新コメント