ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

ギャンブルボードゲームの秀作『Las Vegas!』が、いい雰囲気でiPhone/iPadに登場!

Las Vegas!(Ver1.1) 250円 iPhone/iPadの両方に対応
開発:Ravensburger Digital GmbH
評価:
2.5(価格通りに楽しめる)
lasv1
原作の持つ雰囲気を含めて、しっかりとゲーム化
早送り機能で手軽なプレイが可能
オンラインはあまり快適とはいえない。
サイコロを振って人と対戦する面白さは再現できていない。
『Las Vegas!』はサイコロを振ってカジノに置いていき、競りに勝ったプレイヤーがお金を得ていくボードゲーム。
シンプルながら、プレイヤー同士の資産や場の状況を見ての駆け引き、サイコロの適度な運の要素が熱いゲームで、2012年ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた秀作だ。
今回はその『Las Vegas!』がイイ感じにiPhone/iPadに移植されたので紹介する。

ゲームが開始すると、1~6の数字が割り振られたカジノに掛け金が割り振られていく。
掛け金は1万~9万までさまざま、合計が5万以上になるよう配置される。。
このカジノに手持ちのサイコロを置いていき、お金を競り落として資産を増やしていく。
las
▲バブリーな感じのカジノがいい味出してる。

カジノには最大4つまでの数字が並び、これがサイコロを置いた数に応じてゲーム終了時に配分される。
下の図のカジノなら、サイコロを置いた数が1番のプレイヤーが70000$、2番は20000$、3番は10000$を得ることができる。
las2

プレイヤーは8つのサイコロを持ってスタートし、手番になるたびにサイコロを振る。
で、サイコロの出目1~6に対応するカジノにのみ、出た目の個数とサイコロを置くことができる。
las1

例えば8つ振ったサイコロの目が“2・2・3・3・4・5・5・5”だった場合は、2か3のカジノには2つサイコロを置くか、4のカジノに1つ置くか、5のカジノには3つのサイコロを置くか選ぶことになる。
1と6はサイコロで目が出ていないので置けないし、パスすることもできない。
las2 (1)
▲サイコロの数はメーターで示される。

サイコロを置き終わると次のプレイヤーの手番になるが、気をつけておかないといけないのは次回の手番の時に振れるサイコロが減るということ。
lasv3
▲1ゲーム終わるまでサイコロの数は戻らない。

このゲームは1つのカジノに置いたサイコロの数が多いプレイヤーが金を手に入れるゲームなので、当然後の手番までサイコロを残しておいたほうが効率よくサイコロを置いていける可能性が高い。
しかも、1つのカジノに同じ数のサイコロを置いているプレイヤーが複数いるとき、そのサイコロは0と数えるという特殊ルールのおかげで、最後に他のプレイヤーと同数になるように配置する嫌がらせまで使える。
las3
▲このとき緑と黄色が同数なのでサイコロ0扱い。赤が1位となる。

ただし、サイコロを後まで残しても賭けられる場所はサイコロで決まるため、結局本当に取りたい場所にかけられない可能性もある。
この辺りのジレンマと「残すか、置くのか!?」「どっちに賭けるか?」という博打性がまさにギャンブルゲームといった感じで楽しい。

そして、全員のサイコロがなくなるとお金の集計を行い、これを複数回繰り返して合計獲得金額で順位が決まる。
lasv5

ボードゲーム『Las Vegas!』を、いかにも賭け事という雰囲気でアプリ化しており、この価格で『Las Vegas!』をできるのであれば十分安いと思う。
反面、複数のプレイヤーで場を共有して、実際にサイコロを振って一喜一憂する楽しさはオンラインプレイでは再現できないので、1人でやって面白いかと言われると微妙ではある。
1台のiPhone/iPadを利用して、その場にいる複数のプレイヤーで対戦できるので、旅行の電車の中でみんなでやる用途では楽しいだろう。
また、ボードゲーム会など人とプレイする前に、『Las Vegas!』のゲームのルールを予習していくには最適。
lasv
▲全員人間にすれば、その場にいる人で対戦も可能。

上記の用途で、元々ボードゲームが好きな方におすすめしたい。

アプリリンク:
Las Vegas!
(itunes) 250円 iPhone/iPadの両方に対応