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中国発のトラップアクション…『Magic Guard』に刻命館を懐かしむ:iPhoneゲーマーな日々72

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『刻命館』というプレイステーションのゲームをご存知だろうか。
邪悪な存在となった主人公を討伐にくる勇者たちを、トラップを仕掛けて捕獲・殺害していく一風変わったゲームだ。

トラップの配置して戦う独自のバトルシステムが斬新だっただけでなく、ダークなストーリーと行動によって変わるマルチエンドも味わい深かった。
かなり好きだったのだが、2005年に発売された『影牢II -Dark illusion-』以来、シリーズが途絶えており、個人的には復活してほしいゲームの1つだ。

で、そんな話をしたのはトラップアクションゲーム『Magic Guard』をプレイしたら、それを思い出したからだ。
『Magic Guard』は、魔物によって荒廃した国をトラップを駆使して砦を守るアクションディフェンスゲーム。
ゲームを開始すると1人で砦に放り出される。
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砦の奥にはマジックゲートがあり、ここを15体のモンスターが通り抜けるとゲームオーバー。
右上の全体マップを見て、敵の進行ルートを予想して上手にトラップを仕掛けよう。
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まずは、装備の選択から。
“Crossbow”や“Sword”などキャラクターが使う武器から、“Spikeweed”などのトラップまで合計8個を選択して装備。
この装備はステージをクリアするまで変更できない。
トラップを8個選択して吹きを装備し忘れると戦えなくなって大変なことに…。
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装備を整えたら、手持ちの金を使ってトラップを配置。
操作はかなり楽ちん。
空間の中で場所を選択するのが得意なタッチ操作ならではだ。
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トラップを設置し終えたらいざ開始!
“GO”を選択だ。
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奥の門から敵が出現し、マジックゲート目指して進軍してくる。
「進行ルートにトラップを仕掛けときゃ全滅じゃん?」
というように見えなくもないが、トラップは一度作動すると一定時間効果を発揮しなくなるため、40体とか恐ろしい数でせめて来られると間に合わなかったりする。

なので、足りない分はプレイヤーがクロスボウなどで片付けることになる。
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で、一定期間ごとに出てくる敵を倒していくとお金が増え、そのお金でトラップをさらに仕掛け、全ての敵を倒せばステージクリア。
この辺りはタワーディフェンスゲームのような感じか。
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▲クリアスコアがあるが、意味は無いのが悲しい。

ステージをクリアすると段々とトラップが増え、戦術のバリエーションも増える。tg1 (1)

風の魔法でモンスターを吹き飛ばし、堀に落とす(即死)などアクションも使える。
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アーチャーを配置して一緒に敵を迎撃したり…。
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バネで敵を飛ばし、飛ばした先に矢の罠が…というようなコンボも一応可能。
終盤はステージも立体的になって、トラップの配置もそこそこ悩むようになってくる。
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これだけ見ると面白そうだが、壁の矢のトラップが強すぎて結局それに頼りきることになったり、全体的に乱暴な作りで、地形はともかく動きなどはすごく粗い。
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ストーリーっぽいものも薄いし、アクション重視の作りなので『刻命館』とはぜんぜん違う。
だけども、トラップを配置して敵を串刺しにしていたら「中国にも刻命館の系譜が届いていたのだなぁ」と思って『刻命館』を懐しく思いつつ、ついついクリアするまでプレイしてしまったのであった。
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「トラップを配置する雰囲気を楽しむぜー」という感じまでしか楽しめないのは残念だが、アップデートで良くする余地が残っているので、ぜひ、このゲームには頑張って貰いたいところ。
(とは言え、公式サイトがこの有様なので出し逃げっぽい空気もあるが…。)

そして、このゲームで「タッチパネルとトラップ配置は相性がいい」とわかったので、この手のゲームがまたぞろぞろ出てきてもいいと思うのだが…。
個人的には刻命館シリーズを普通に移植するだけでも間違いなくはまれそうな気がするので、ぜひ、ソーシャルゲームじゃない形で復活を…!

そして、この話には後日談があって…。
ABCさんおかげで『Orc Must Die!』というゲームのパクリゲーであることが判明。


さすが中国、なんでもパクってるぜ…(でも質がはるかに低いのでパクリとはいえないというゲームに…)。
ocm
▲確かにどう見てもやばい!

元祖は超面白いゲームらしいので、気になったらSteamからDLして是非プレイを!


アプリリンク:
Magic Guard(itunes) 170円