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レビュー:Temple Run 2 あのヒット作の続編は順当進化の優等生

Temple Run 2 無料 iPhone/iPadの両方に対応
課金:ゲーム内通貨(ゲーム中十分手に入る)
開発:Imangi Studios
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
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シンプル操作でお手軽に楽しめる
基本に忠実で、安心して楽しめる
理不尽死がありうる
背景が単調
偶像を守る守護者からひたすら走って逃げるスリル、左右の方向けとフリック操作で障害物をかわしていくお手軽操作で人気を集め、『Temple Run』系というジャンルを産み出してしまったあのゲームに、ついに2作目がリリース。
前作と同じく、タイトルの偶像をタッチするとゲーム開始。
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ひたすら追ってくる、偶像の守護者から逃げるという展開もいっしょ。
前作はジャングルっぽかったけども、無事そこからは逃げられたのだろうか?
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本体を左右に傾けて移動し、左右にフリックでターン、上フリックでジャンプ、下にフリックしてスライディング。
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基本操作は前作と同じだが、新要素“パワーアップ”を加えている。
コインを集めて左側のゲージが満タンになったとき、画面をすばやく2回タッチすることでアイテムと同じような効果を発揮するというもの。
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キャラクターをアンロックしたり、特定の条件をこなすと選択できるパワーアップが増えていき、パワーアップ自体も、課金通貨(普通にプレイしても手に入る)ジェムを消費して強化することが可能だ。
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とにかくかっ飛ばしたければ、“BOOST”を選択すればいいし、お金を貯めたければ“MAGNET”でコインを引き寄せればいい。
プレイスタイルが選べるのは少し嬉しいところ。

また、通常の道に加えてトロッコを左右に傾けて進むステージ、渡っている間は死ぬ危険がなくひと休みできる“ロープ”など、単調にならないような工夫も追加された。
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▲ロープは気持イイ。

また、プレイ中にクリアするとボーナスが入る“オブジェクティブ”(目標)システムが変化。
前作は目標をこなすたびに得点倍率が上がっていったが、今作では目標をこなすと経験値が手に入り、経験値ゲージMAXでレベルアップ。
報酬アイテムが手に入るようになった。
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「視点が変わるのでプレイしづらい」と一部で言われていたスライディング時に視点変更が廃止されたり、左右に傾けすぎて落ちる道が廃止されたりと、ゲームのスリルよりもプレイしやすさを念頭においているのが見て取れ、コインをガシガシ気持よくとっていける演出、グラフィックなど全てが少しずつ前作を上回っている。
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▲地味な改良点、スライディングの視点。

基本無料ということで、コインやジェムを購入することになるが、コインは1日で買いたいものを変えてしまうぐらいにたまるし、ジェムも普通にプレイしていれば少しは手に入る。
課金圧力は弱く、ゲームをプレイしていて不快にならない。
ただ、課金アイテムのジェムで復活できるので、お金を積めば記録を伸ばすことができてしまう、という構造はちょっと残念だが、そこまで面白さを損なっているわけではない。

ただし、このゲームは1点、非常に残念な欠点を抱えている。
理不尽な死がたまにあることだ。
まず、ステージの配色のメリハリが弱くて通路が背景に同化して見えづらいことがあり、それが理由で理不尽に思える死がある。
特に、今回追加された新ギミック“坂”と組み合わさると凶悪。
上り坂を登り切ると視界が一気に開けるのだが、その先が見づらい構成になっていると事故死が多発する。
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▲登り坂は先が見えづらい。

他にも新トラップのローラーの影に他のトラップが隠れてしまい、避けたと思った先にトラップがあったり、トロッコでカーブ後に突如目の前にトラップがあって死ぬなど様々なパターンがあり、ゲームとしての納得感はいまいち。
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しかし欠点はそれぐらいで普通に面白いし、遊べる内容になっている。
近年増えてきた“Temple Run系”の中でも中の上といったところで、無料でこれを楽しめるというのはお得と言えるだろう。

ただ、前作を単純にパワーアップさせて丁寧に作られた2作目という印象で、“目新しいところは何も無いかわりに順当に面白い”ものを目指して作られたのが見て取れ、あの『Temple Run』の続編ならば、もう少し何かあってほしいというのは贅沢だろうか。

アプリリンク:
Temple Run 2(itunes) iPhone/iPadの両方に対応

動画: