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『グルーヴコースター』は1回企画会議で落とされていた!?『グルーヴコースター ゼロ』リリース記念、石田礼輔さんインタビュー!

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iPhoneゲーム大賞2011大賞を獲得した iPhone 最高峰の音ゲー『グルーヴコースター』最新作、『グルーヴコースターゼロ』がリリース!
している。
視覚化された音楽を、簡単操作で楽しむゲームで、難しいとか簡単とかではなく、単純にプレイしていると音楽と一体化したかのような気分に浸れるアプリだ。
速報を出す代わりに、リリース記念ということでタイトーさんにおじゃまして『グルーヴコースター』シリーズをを手がけた石田礼輔さんにゲームの誕生秘話を伺ってきた。
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▲石田礼輔さん。斜めだけどもいい笑顔だったのでこの写真で…。

遊んでもらいたいからワンボタン

トシ:そもそも、グルーブコースターのアイデアはどこからきたのでしょうか?

石田礼輔(以下石):すごく簡単なところで、ワンボタンゲームを作りたかったんですね。
とにかくワンボタンでやるゲームがつくりたかった。
インフィニティージーン』で、指一本で遊べるゲームが作ったんですけど、もっと簡単に、もっと多くの人がプレイできるゲームを作りたくてワンボタンになった。


トシ:面白いからワンボタンではなく、多くの人にプレイしてもらいたいからワンボタンですか。

石:で、昔に考えたワンボタンのパズルゲームがあって、「それをなんとかできないかな」と考えていたんですね。
でも、自分の考えていたパズルゲームだと受けなさそうな感じがあったので、花がほしいと思って音楽を足したんですね。
音楽を主軸にしたゲームってのは昔も作っていて、自分の引き出しがわりとすいすいあくかんじで、「自分が表現したいことって結構あるな」と思って、これでいこうと。
最初は音楽とパズルゲームだったんですけど、音楽にのるということで、パズルが邪魔なんじゃないかと考え、ガンガン音に乗って行ったほうが楽しいのではないかと思って、こうなりました。


考えてから完成形まで半日

トシ:試行錯誤があったんですね。

石:実はこれって半日なんですね。
このときなんか降りてきたんです。
自分の中ではストーリーがあって。
より音楽の面白さをダイナミックに表現したいなと思って、ジェットコースターのようなゲームになっていって、音の波形というか、音の要素をゲームで表現したかったんですね。

さっきお話ししたように、最初はパズルゲームで、いろいろな方向に移動する感じだったんです。
その、音を聴きながら考えて移動する方向を考えるゲームだったんですけど、音楽にのるのに邪魔になるので、自動で移動させてしまったほうが良いと。
そのほうがカメラワークも演出も自由になれますし、それでジェットコースターみたいに、もっとダイナミックに、自分は映像を見ながらタッチするだけでいいんだ、と。
そこまで考えたらすんなりできたんですけど。
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▲ゲームは自動で視点が変わり、ジェットコースター乗っているかのようにダイナミック


グルーブコースターは企画会議で落とされていた!?

トシ:長年暖めていたアイデアをいい形で料理できたんですね。

石:自分としてはすごいアイデアだと自信があったんですけど、企画会議で1回伝わらなくて、まさかの企画落ちで。

企画に自信があったので、1回、あまりにも伝わらなくて凹みましたね。
自分としては落ちると思っていなくて、逆にスタンディングオベーションか、日本人らしく拍手で迎えられると思っていたので。
まさか、落ちるという(笑)

結局、1週間ぐらいでプロトタイプ(ゲームの骨格が分かるプログラム)を作って、会議に通ったんですね。


プレイミュージック

トシ:今回、基本無料になったのはなぜでしょうか?
石:単純に多くの人に触れてもらいたいから。
このゲームって最初にお話ししたとおり、やらないと伝わらないんですよ。
このゲームって映像だと右とか左にタップするゲームなのねってカンジがするんですね。
やるとカーブとかでGを感じたりするじゃないですか。
プレイしているのと映像としてみるのとで全く違うんですね。

▲動画では伝わらない?

まず、やらないとわからない。
なので、無料でいいからやってよというところですね。
前作でも言っていたんですが、友達にでもいいからやってよと。

遊んでもらって、こういう遊びもあるんだって言うことを知ってもらいたいですね。
ゲームメーカーとして、音楽の持っている楽しさをもう1回伝えたいな、と思っていたので。
それが前作の課金の状態だと広がりきれないというところがあったので。

前作の画面にもある「プレイミュージック」というのが伝えたいところなので、ぜひやって欲しいですね。
攻略する音ゲーというよりも音楽自体を楽しむ音ゲーというのを遊んでもらいたいな、と。


曲は毎月追加していきます

トシ:基本無料ということは、アップデートが続くのではないかと思うのですが、そもそもグルーブコースターって普通の音ゲーと比べてステージ追加が大変ですよね?
前作はアップデートが遅かったのですが、今作は大丈夫なのでしょうか?

石田:実は、前作を途中で止めていたのは、これ(グルーヴコースターゼロ)を準備するか、無料にするかというところで悩んでいて、曲は準備していたんですけども、タイミングを逃してしまった感があります。
やっぱり、前作にそのまま続いていくのか、新しく仕切りなおしてやっていくのかというところで、スタートのところで広がっていないと難しいとい うところで、1回おやすみさせていただいて、こちらにパワーを注いでいた、と。

ステージの方もますます凝っていたので、前作を遊んだ方も「まだまだこんなみせかたがあったのかー!」と楽しんでもらえるかと。

曲ごとにあった見せ方を研究して、新しいものをいれているので、前作を楽しんだ方も遊んでいただけるのかな、と。


トシ:今後はどんな曲が配信予定ですか?

石田:どちらかというと、有名曲がまだまだ薄いかなと思っているので追加していこうかな、と。
中心はそっちにしつつも、オリジナル曲も心待ちにしている方がいると信じてそっちもやっていこうかな。
ハードル上がると思うけども、毎月曲を追加していこうかな、とここで言ってしまいます。

前作の曲が全て入った上で、追加曲もあって、と。
前作をお持ちの方が、前作を遊んでいただいていることに感謝したいと思って新曲をプレゼントしています。
前作にあった今回に入ってない曲1曲と、完全新曲を3曲。
どちらかというと新曲の方が喜んでいただけると。


トシ:大盤振る舞いですね。と、時間的に最後かな…では、お約束ですけどもゲームキャストの読者にコメントを下さい。

石田:こんなゲームというのが、わからないゲームなので、まずやってください。
こんなゲームといくら説明しても、あなたの想像と違います。
だから、やってください、と。
自分が100万文字しゃべっても絶対伝わらないゲームなんです。


忙しい中、お付き合い下さったタイトーさん、石田礼輔さん、ありがとうございました!
グルーヴコースターゼロ』は、基本無料ながら前作並の曲数が遊べてしまうスグレモノ。
面白いので、是非プレイしてみて下さい!

アプリリンク:
グルーヴコースター ゼロ(itunes) 無料 iPhone/iPadの両方に対応
スペースインベーダー インフィニティジーン Lite(itunes) 無料 iPhone/iPadの両方に対応
スペースインベーダー インフィニティジーン(itunes) 450円 iPhone/iPadの両方に対応

 コメント一覧 (6)

    • 1. 通りすがりのゲーマー
    • 2012年11月20日 10:47
    • グルーブコースターはいつまでも私のホーム画面から外れないゲームなので、
      製作者の方にも大事に思われてるようで嬉しかったです。
      ゼロで更に大きく広がるといいなあ。
      あと”落ちると思っていなくて、逆にスタンディングオベーションか、
      日本人らしく拍手で迎えられると思っていた”
      でかなり笑いました。スタンディングオベーションw
    • 2. トシ
    • 2012年11月20日 23:44
    • 「自分のアイデアがすごいから、絶対にスタンディングオベーション」ってのは結果を出している人が言うと、ちょっと笑えますよねw
      ゼロは本気ではやって欲しいので力を入れてPRしたいと思っています!
    • 3. 通りすがりのゲーマー
    • 2012年11月21日 01:43
    • こんなに有名になったのに無料にしないといけないのか、、。
       自分なんか絶対課金はしないから、有料版の方が儲かるのにって思うんだけど、現実は違うんだな。
    • 4. 通りすがりのゲーマー
    • 2012年11月21日 16:11
    • グルーヴゼロプレイしました。ゲームの肝であるシステム周りは全く変わってないですね。相変わらず音楽聞きながら足でリズムとって貧乏ゆすりするレベルの操作性でなんの進歩もないです。初代リリース時は音ゲーが少なく、ビジュアルの目新しさもあいまってハマりこみましたが今となっては音ゲーとして飛び抜けて良いようにも感じません。ただのマイナーチェンジに厳しいゲームキャストらしくないプッシュぶりですね。
      インタビュー見て笑いました。音楽を楽しませる為に演出で驚かせるとのこと。ゲームクリエイターからミュージックビデオの監督にでもなるつもりなんですかね。
    • 5. 通りすがりのゲーマー
    • 2012年11月21日 21:07
    • 音ゲーなんだから、ミュージックビデオの演出を参考にするだろうさ。
      新作じゃなくて、無料版の位置づけなんだろうし、システムが変わってないのはそりゃそうだろう。売れたら続編も出るだろうさ。
    • 6. トシ
    • 2012年11月21日 22:50
    • マイナーチェンジとはいえ、あとに続くものがないタイプのゲームですからね。純粋に、未だに最高峰だと思っています。
      ビートマニアIから今にいたるまで、基本システムに変化はありません。
      それは完成形として存在したからだと思っています。
      前作と同じ曲もあるし、そうでない曲もありますけども、同じようにマイナーチェンジの意味がある、ある種の頂点に近いものだと思っていますね。
      ただ、感覚的なものもあるので、あわないものもあると思っています。

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