Borderlands Legends HD 600円 iPad専用
課金：なし
開発：2K Games
評価：2.5（価格通りに楽しめる）
普通程度に楽しめる程度のRTSとしてちゃんと出来ている ボーダーランズ原作を尊重した内容
移動時に引っかかる。 iPhoneでは画面が小さくて操作性が悪い 装備がランダム生成されるが個性がない『ボーダーランズ』は家庭用ゲーム機などで発売されたFPS（主観視点のシューティング）で、RPGのように成長していくシステム、『ディアブロ』のようにさまざまなアイテムが生成されてキャラクターを強化できるなど、RPG要素を取り入れたRPG＋FPSとして人気を博した超有名ゲーム。
そんな『ボーダーランズ』のRPG要素を残したまま、タッチパネル向けの戦術ゲームになおしたゲームがこの『Borderlands Legends』だ。
戦術ゲームというと難しいが、大雑把に言うと、画面固定型の、タワーを移動させられるタワーディフェンスといったところ。
回復役のローランド、近距離戦に強いブリックス、機動力の高いリリス、遠距離から戦うスナイパーのモーディカイ。
原作に登場した４キャラクターを操って、攻め寄せる敵を殲滅していく。
基本操作は簡単で、キャラクターをタッチして選択（右上の顔アイコンでも可）してから移動したい場所や攻撃したい敵をタッチすると自動で攻撃してくれるほか、各キャラクターはただ立ち止まっていても射程内に入ってきた敵を攻撃してくれる。
ただし、キャラクターの移動AIが馬鹿なので移動させようとして障害物に引っかかることがしばしば。
味方キャラクター同士をすり抜けて移動できないのでやや面倒はある。
キャラクターにはそれぞれスキルが存在し、キャラクターを選択したときに顔アイコンの下に出てくるスキルをタッチすると特別な能力を使用することが可能。
１度使ったスキルはしばらく使えなくなるので、使用タイミングが重要だ。
特徴的なのはHPと回復システム。
このゲームのHPには青ゲージの【シールド】と赤ゲージの【ヘルス】の２つがあり、ヘルスはキャラクターのレベルに応じて上り、シールドは装備によって変化する。
HPが低いけども自動回復が早いシールドなど、装備で特徴をつけられるのでひたすらHPを高くして耐えるか、早く回復するシールドをつけてHPが減ったら交代させながら戦うような自由度がある。
また、ヘルスがなくなった場合は瀕死となり、一定時間内に他のキャラクターが近づいて手当することで戦線に復帰可能。
▲なお、ローランドさんはヘルスしか回復できない。
ゲームは、ステージごとのクリア条件を満たすとクリア（たいてい敵を全滅させればOK）で、内容に応じて評価が決まり、報酬が手に入る仕組み。
クリア後は基地に戻り、武器防具を購入したり、キャラクターのスキルを取得する事が可能だ。
ショップに並ぶ装備アイテムは「ライトニングサブマシンガン」「ヒロイックサブマシンガン」など、基本アイテムに様々な能力が付加されたものがランダムに生成され、１ゲームごとに入れ替わっていく。
このゲームの究極の目的というものはなく、毎回ランダムにステージが生成されてひたすらに戦い、ショップで強力なアイテムを購入して強くなるというエンドレス型。
キャラクターは原作と同じ、スキルも原作と同じ名前で効果も似ているなど、原作をモバイル向けRTSにしたらこうなりました、と言われて素直に納得できる内容で、『ボーダーランズ』ファンアイテムとして作られたのがよくわかる。
しかし、原作は偉大だがこのゲームの面白さは並程度。
先に移動が引っかかると書いたが、iPadでプレイしていればまだなんとかなるが iPhone で操作するのはかなり辛い。
装備が自動生成されるのはいいが、似たようなアイテムばかりで特殊効果もわかりづらいし、演出も地味すぎる。
エンドレス系のゲームは、プレイ中に成長が実感できるかどうかが面白さの鍵になるが、スキルを成長させきった後は装備が似たり寄ったりなので変化がなくなる。
また、パーティ中の最強メンバーに合わせてショップのアイテムが変わるので、レベルの低いメンバーが装備できるものがどんどんなくなるなど細部の詰めも甘い。
残念ながら原作に似せたファンアイテムの域は出られなかったようだ。
評価は iPad なら2.5、iPhoneではギリギリ2.0としたい。
アプリリンク：
Borderlands Legends （itunes）
Borderlands Legends HD （itunes）
動画：
