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レビュー:Carmageddon ヒャッハー!車に乗って人を轢け!クライムゲームの元祖がiOSに登場。

Carmageddon(Ver1.0) 170円 + iPhone/iPadの両方に対応
課金:コース・車アンロック(各85円、通常プレイでもアンロック可)
開発:Stainless Games Ltd
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
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コースに縛られずマップを自由に移動して遊べる
人を轢きまくって遊べるクライムアクション
ゲームの歴史の1ページとして価値あり。
グロ表現があるのでダメな人も。
操作性は今となってはかなり悪い。それが味でもあるが…。
クライムゲームというジャンルが社会に認知されたのはおそらく1997年。
1997年には街なかでただ人を殺すアクションシューティング『ポスタル』が9月に、『Grand Theft Auto(GTA)』の初代が10月リリースされるなど、社会問題として認知された名だたるクライムゲーム揃ってリリースされている。
そして、その口火を切ったのが6月に発売された『Carmageddon』だろう。

パッと見ではレースゲームなのだが、プレイしてみればすぐわかる。
ひたすらに人を轢きまくり、敵車をクラッシュさせるドライブアクションだ。
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▲チェッカーマンもいてどう見てもレース。

レース開始と同時にまずやるのはチェッカーマンを轢き殺すこと。
だって、人を轢くとタイムボーナスもらえるし、お金も手に入るし。
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▲毎回死ぬ。CPUが勝手にやってしまうことも…。

そもそも最初の持ち時間ではコースを周回しきれないし、傷ついた車体を修理するにもお金が必要だしで街の人を轢くのはほぼ必須。
ドリフトして轢くと【SPLATTER BONUS!】でさらに倍率ドン、連続で轢くとコンボでさらに倍プッシュ。
飛び散る血や悲鳴などが生々しく、原作の発売当時に規制をかけられたというのもうなずける。
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コースはちょっとしたオープンフィールドになっており、逆走しても脇道にそれても制限時間が許せば問題なし。
人や動物を見つけては轢きまくろう。
敵車が入れば体当たりで沈めてOK。
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▲死屍累々。

ゲームの勝利条件は【制限時間内にチェックポイントを通過して周回する】か、【敵車を体当たりで全て潰す】、【街の人を全員轢き殺す】のどれかで、レース的な順位の概念はない。
制限時間も余裕があるので、マップ場を好き放題走りまわってその気になったときにゴールしたり、敵車を倒せばいいユルイ感じ。
このいい加減さ、そしてあまり説明のない放り出しっぷりは古い洋ゲーそのものか。
と、ここまでの紹介では「グロ表現があって、万人がプレイできないけど爽快なクライムアクションなのかな?」という印象をうけるかもしれないが、実際オススメできる範囲はもっと狭い。

最近のドライブゲームに慣れているプレイヤーが「なんだこれ!?」と軽い衝撃をうけるぐらい操作しづらいのだ。
アクセル・左右・バック・サイドブレーキの5ボタン操作で、ボタン配置の変更もでき、ボタンを押す事自体は楽だが、車の動きの制御がやたらに難しい。
カーブはそこらのリアル系レースゲームよりも曲がりづらいし、グリップを失うと滑りに滑って普通に走行するのは困難な状態が長く続く。
普通にゲームとしてプレイしているとガンガン壁にぶつかって自分の車があっという間にスクラップ化してしまう。
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▲ダメージを受けたとき金があればマシンタップで即座に修理可能。

そういう操作のしづらさまで昔の洋ゲーそのままなので、気軽に遊びたいという人にはおすすめできない。
とにかく表現が生々しくてグロイので、車に乗って人を追いかけて「ヒャッハー!」と楽しみたいゲーマーや、ゲームの歴史の1ページとして『Carmageddon』に触れたい方にはおすすめだ。
iPhone のほかのゲームだと『ギャングスター』シリーズなどで人を轢けるが、生々しさが段違い。

なお、いきなり最強で始めたい方のために全コースいきなりアンロックと全車種アンロックがそれぞれ85円で用意されているので、時間がないけども思い出に浸りたい方はそちらでどうぞ。
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▲85円アンロックは良心的だと思う。

それにしても、エロはやたら厳しくてこちらはOKという Apple の審査基準は本当によくわからない…。

アプリリンク:
Carmageddonのダウンロード(itunes)

動画