| タイトル | ワイルド ブラッド |
|---|---|
| ジャンル | アクション |
| 価格 | 600円 |
| アプリ内購入 | ゲーム内通貨購入（買わなくても十分手に入る） |
| 日本語対応 | あり |
| 販売元：ゲームロフト | Version：1.0 | GameCenter：なし | 対応機種：iPhone / iPod touch /iPad | レビュアー：トシ |
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 敵のパターンを覚えて戦う本格派アクション |
| 魔法とコンボの組み合わせが爽快 |
| オンラインモードはパーティーゲームとしては楽しめる |
 登場人物に共感できない |
| iPadだとFPSモードがプレイしづらい |
ステージが広く同時に出現する敵数が多いのに、全体としてみればなかなかのグラフィックだ。
▲このステージがロード無しで、遠景までちゃんと見える。すごい。
ゲームは剣、二丁斧、弓矢を使って魔物と戦うバトルアクション。
バーチャルスティックに、攻撃ボタン、ダッシュボタン、魔法ボタン２つのスティック＋４ボタンの操作だが、魔法は頻繁に使わないので遊んでみると操作はシンプルで操作感良好。
攻撃の重さや血しぶきの演出で攻撃の爽快感があって操作していて気持ちイイ。
▲攻撃はかなり重め。血しぶきもすごい。
ゲームシステムも家庭用のアクションゲームっぽく作ってあり、ただ連打していればオーケーのスマホにありがちなゲームではない。
ダッシュ（スタミナが尽きるとできないので計画的に！）で敵の攻撃を避けたり、溜め攻撃や魔法攻撃にある無敵時間で敵の攻撃をしのいだり。
ある程度敵の攻撃パターンを学習してバトルする必要があって、楽しい。
▲魔法は攻撃していればマナがたまるのでバリバリ使える。
敵を倒したり、ステージ中にいる囚人を開放したりするとGold（お金）が手に入る。
これを使って道中のセーブポイントで武器を強化したり、主人公自身の能力を上げることが可能で、強化の効果はかなり実感できるので、これもまたなかなか楽しい。
戦って、強くなって、ステージのラストにたどり着くと、強い魔物か巨大ボスが待ち構える。
期待しすぎると肩透かしを食うが、迫力があって通常のバトルとは雰囲気が違うので「ボスがでた！」という感じがある。
▲射撃だけで戦う天使戦
アクションゲームとして屋台骨はよくできていてその本格っぷりは今までのスマホゲームから半歩踏み出した内容。
斧と剣それぞれ個性があるだけでなく、弓矢も補助的に使えて無駄な武器にはなっていないし、ゲームの基礎部分にまずいところは見当たらない。
スマホアクションというよりも、家庭用のアクションを思い出してしまったほどだ。
実際、『Devil May Cry』や『God of War』などのアクションゲームが好きなタイプのプレイヤーならば違和感なく遊べるだろう。
▲意外に使いこなすと便利な弓矢
このゲームをあえて当てはめるのならスマホ向けにかなりライトになったゴッド・オブ・ウォーだろうか。もちろん、比べるとまだまだなところはあるが、比較対象に家庭用ゲームの名前がでてくるほどよくできているのだ。
何度も死にながら進むバランスで、歯ごたえのあるアクションゲームを求めているならばおすすめ。
お手軽なものだけを求めている場合はやめておいたほうが無難。
1人用でも十分だが、もう１つオンラインでの対戦モードが用意されている。
これは最大4vs4までの対戦アクションで、これはこれでパーティーゲームとしては楽しめる。
ある程度プレイしたら試してみてもいいが、いろいろ作りが雑なのであくまでおまけとしてみたほうが良いだろう。
▲連携をとれれば化けるかも。そうでなくてもパーティーゲームとして楽しい。
難点…というか、気になったのは主人公と敵、どちらも共感できないこと。
物語はアーサー王伝説の後期を舞台にしており、主人公である騎士ランスロットが、主君アーサー王の妻であるグィネヴィアとの浮気がバレて放浪の旅から戻ったところから始まる。
アーサー王は妻と信頼する部下の浮気の前に怒り狂い、魔女モルガンに命じてアルヴィオンを黒魔術で荒廃させてしまった。
自分の浮気の結果荒れ果てたアルヴィオンを救おうというのだからなんというか…スタート地点からして主人公に共感できない。
「浮気のことは謝ります。が、失恋ごときで国を滅ぼすなど…」
自分のこと、棚に上げ度マックス。
「王といえどグィネヴィアに手を出したら許しません」
全然反省の色なし。
実際のアーサー王物語ではランスロットは色々と反省しているのだが、このゲームだけを切り取ってみると「なんて嫌なやつしかいないゲームなんだ！」という印象に。
▲セリフの上から目線がたまらない。
小さな難点で言えば、iPhoneだとボタンがやや小さい、iPadだとFPSモードがややプレイしづらい、どの端末でもときおり処理が重くなる、などがあるが、いずれもゲームに大きな影響は及ぼさない。
その分を加味しても評価は3.5で、iPadでプレイすれば3.5でもありえるぐらいの良いでき。
今回のスクリーンショットはiPad2だが、性能の低い端末ではそれなりにグラフィックが劣化してプレイは可能だが、エフェクトなどが落ちるので爽快感が減ってしまう。
また、iPod touch 4Gではオープニングが1枚絵に差し替えられるなど、目に見えてグラフィックが貧弱になった。
できればiPhone4Sか、iPad2以上でプレイしてもらいたい。
ワイルド ブラッド(itunes)
動画
ちょこっと攻略
初期設定では敵のHPが見えないので、ゲームセッティングで【敵HPバー】を「はい」にするとゲームがプレイしやすくなる。
このゲームの山場はステージ３。ガーゴイルと雷の魔術師がやっかいで、特に雷は一度食らうとしびれて追い打ちを受けてしまう。
まず、魔術師には魔法。魔法ならばワープされずに攻撃することができる。マナをケチらないように。
ガーゴイルはひたすら斧でタメ攻撃が効果的だ（タメ攻撃中は無敵なので、タメておいて急降下してきたところを無敵で切り抜けよう）。
▲魔術師がこのゲーム最大の敵だと思う。
成長については接近戦武器は斧・剣どちらか一方のみを強化したほうが効率がいい。
おすすめは斧なので、ステージ3で手に入れたらそちらに切り替えたほうが良いかも（斧のサンダーが強い）。
また、主人公のHPアップが非常に重要（おそらく、1回上げるとHPが倍になるぐらいの勢いで上がる）ので、これを重視して上げていきたい。
このあたりを守っていれば、1週目は苦戦しながらでも誰でもクリアできるはず。
