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インプレッション:星葬ドラグニル 取り急ぎ2章までプレイしたが、作業感あり…。

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スクウェア・エニックスの新作RPG『星葬ドラグニル』。
期待してプレイしてみたものの「あれ?」と思わされることが多かったので、クリア前だがインプレッションをお届けしたい。
「悪鬼(ヴァサーゴ)」が人類を襲う世界「イグレーン」。
ストーリーは主人公アランが世界の救世主である「竜騎士」になるところから始まる。
王道的なストーリーながら、登場人物の会話はライトノベルを意識した中二病の人が好みそうな仰々しい感じになっている。
フル3Dで美しいグラフィック、キャラクターボイスには水樹奈々、花澤香菜といった人気声優を使い、ゲームの区切りには次回予告演出があるなど、最近のアニメをRPG化した雰囲気。
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ゲームの特徴はドラゴンを操る『鎖』システム。
画面下の鎖をスライドさせることで、ドラゴンの手綱を調整し、鎖の締め具合で使用するアビリティを切り替えるある種アクション的な内容になっている。
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鎖を締めている時は守り重視で、緩めるとスピードと攻撃力が上がる。
ただし、攻撃を焦って鎖を手綱を緩めすぎると竜が暴走状態になってしまい、沈めることが出来なかった場合ゲームオーバーとなる。
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▲ドラゴンに襲われるアラン

ドラゴンの能力やアビリティはモンスターが落とす「CP」で強化することができ、ツリー制のスキルシステムでそれなりにカスタマイズの自由度がある。
この「CP」は戦闘中にアビリティを使用する際にも必要となり、あまり苦戦しすぎると収支赤字ということもあり得る。
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現段階で実際プレイしてみると、経験値稼ぎ、CP稼ぎが重要で、作業感があるのが気になった。
1章のラストから経験値を稼がないとボスが厳しくなってくるため、「ハイパーキューブ」という経験値稼ぎ用のボーナスステージを利用することとなる。
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▲ハイパーキューブ

またCPが攻撃、アビリティ習得両方に必要というシステムなので、とにかくCPを貯めななければいけないが、普通に戦闘していると収支はトントン。
そこで、「INVOKE」システムの登場。
コンボの一種で、指定された攻撃を一定時間内に行うことを続けるとコンボとなって戦闘後に得られるCPが増加するというもの。

戦闘をまたいでこれが続くため、ずっとINVOKEを続けることがこのゲームを快適にプレイするコツ。
このコンボはボス戦で止められやすいため、きっちりレベル上げしてボス戦でも余裕で勝てるようにしておくのが良い。
そうしないと、CPが足りなくなって結局経験値を稼ぐことに…って、ボスをある程度余裕を持って倒せるレベルにしてから必ず攻略するRPGなのか、これは。

背景の使い回しも気になる。
同じ背景をカメラアングルを変更して使いまわしている。フィールド移動が遅いため、どうしても気になるし、ときおり無理なカメラワークで画面が見づらいと感じることもあった。
場所によっては、スクロール後の位置のみ変更しただけということや、全く同じ部屋の一部を見えなくしただけといった場合も。
RPGはストーリーもそうだが、個人的には風景を見るのも好きなのでかなり気になった。

この2つからは狭い世界を無理やり引き伸ばして長く遊ばせようとし、INVOKEに失敗すると面倒になるバランスにして課金要素に導いている印象。
レベル上げは何度もできるし、既存のフリーミアム系のように極悪ではない(1時間もあれば十分)だが、やはりそういった作業はせずに進みたい。

全てをプレイしたわけでないので断言はできないが、2章後半まででは今までのRPGのように褒めまくる、というには厳しい可能性を感じた。
できるだけ早くクリアしてレビューを行う予定なので、とにかくプレイしたい方や声優のファン等を除いて現時点ではオススメはしない。

(ドラゴン)

※誤った情報による記述があったため、最後の部分を削除しました。