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レビュー:774 DEATHS クリアすると漢になれる即死アクション

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タイトル 774 DEATHS
ジャンル 即死アクション
価格 350円
アプリ内購入 なし
日本語対応 なし
販売元:スクエア・エニックス | Version:1.0.0 | GameCenter:実績対応 | 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad | レビュアー:トシ
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
オールド系の即死アクションを再現
テンポよく繰り返し楽しめる
タッチパネルだと操作ミスが気になる
超理不尽ゲーなので、理不尽を覚悟していない人にはクソゲー。
死に方が単調
ゲームの世界は広大で、『ドラゴンクエスト』のようなRPGやシューティング、トレインシミュレーターなど様々なジャンルがある。
そのなかでもカルト的な存在なのが「即死系アクション」(勝手に命名したので一般的な単語ではない)。

これは大昔のファミコンゲームのような理不尽さを全面に押し出し、「一度死んで覚えないと絶対にクリア不可能」という覚えゲーかつ「操作ミス=死」というシビアなアクションで現代では理不尽と言われても…というより昔でも理不尽と言われているレベル。

「これはありえない!」

と叫んでしまうぐらいプレイヤーの意表を付いた悪辣な仕掛けのオンパレードで、死に様自体がシュールな笑いを誘う…というか笑うしかないという理不尽+シュールな世界だ。

そんなカルト的なジャンルにも関わらず、このジャンルはワールドワイド。
人気の火付け役は2006年生まれの2chキャラが死にまくるFlashゲーム『人生オワタ\(^o^)/の大冒険』(リンク先でプレイ可能)で、あまりに死ぬ回数の多さとその死に方のシュールさで一躍ブレイク。


それを元にWindows用フリーゲーム『I wanna be the guy』(俺は男になるぜ!)が造られ、その驚異的な難易度とシュールさで世界的に認知されている。
マニアなゲーマーに「俺はアイワナクリアしたよ」といえば「(女でも)お前は真の男だ!」となる事必須である。

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と、前置きが長くなったが『774 DEATHS』はスクエア・エニックスのドット絵モバイルゲーム「ナナシ」シリーズとして製作された、即死系アクションとなる。
9つの部屋に別れて33ステージが配置されており、石版の前にたって画面をタップすると死のミニゲームが始まる。

ミニゲームには4種類。

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左右移動とジャンプボタンで移動する、マリオ風ジャンプアクション。
移動するたびにギロチンが反応し、プレイヤーを死に誘う。

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画面が自動スクロールし、画面タップでジャンプするタイミングアクション。
壁に挟まった状態でジャンプすると画面中央にキャラクターが戻ろうとして一時的に移動距離が長くなるため、それを利用した攻略が重要。
しかし、画面端で壁に挟まれると圧死。

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画面を左右に傾け、自動で落下するキャラクターをゴールまで導く、自動スクロール傾けアクション。
落下速度が早い上、コースを間違えると袋小路で即死。

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最後に傾けて前後左右に移動し、迷路を制限時間内に脱出する傾け脱出アクション。
時間制限で焦る中、ギロチンの壁に触れないように動くのは至難の業。

もう、とにかく死ぬ。
ジャンプして着地点に飛んでくるギロチン、安全地帯と思ったら落下し始める床…774回死ねる
1部屋の半分のゲームをクリアすると次の部屋に行けるが、そのステージが全部短いので何度でもリトライできる。
悔しくてなんど死んでもやってしまう中毒性がある。

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ただ、15ステージあたりからのかなり難易度が上がり、さすがにストレスが溜まってくる。
操作性は悪いとは言わないが、タッチパネルだけにコントローラーよりも操作ミスがあるのも気になりはじめ、20ステージを超えたあたりからやってられないレベルに。
同種のゲームと比べて似たようなギミックが多いため、死に方もシュールな笑い…というよりもいらついてくる。
「どうしてもやり遂げてやる!」という負けん気がないと続かないだろう。
本当にマゾゲーマー、珍しいものを試したいゲーマーにしか勧めない。

が、こういったゲームをやり遂げるのはゲーマーの勲章。
この系統としては比較的(あくまで比較的)簡単なので、ゲーマーを自認するならばたまには頑張って

「俺は774 DEATHSをクリアしたぜ」

と胸をはってみるのもいいと思う。

774 DEATHSの詳細・DLはこちら(itunes)

動画