1週間アプリチャレンジ:ラスト あなたも一緒に超水道の次回作を作りませんか?
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- 2012年04月09日
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『'99〜恐怖の大王と放課後の女神〜』がリリースされてはや4日。
すでに読み終えてくださっている方も多いかと思います。
手前味噌に聞こえるかもしれませんが、読むことに特化し、小説として読むことに違和感のないユーザーインターフェース、効果的に使用されている音楽などによって一段進化した小説になっていると思います。
ですが、今周囲を見渡すと「紙の本と同じものがiPadで本が読める」ぐらいの勢いになってしまっています。
正直、私は電子書籍に絶望していました。
「いつになれば、自分が読みたかった電子書籍は出てくるんだ」と。

そこに、「小説がデジタル化したら、当然これぐらいは進化する」と昔に思っていたままの内容でアプリが「どん!」と出てきました。
それが『森川空のルール』です。

アドベンチャーゲームのように読む前から雰囲気で拒絶されず、あくまで見た目は普通の小説。
ゴテゴテと常に絵が出ていることもないし、基本は文字だけで集中して読むことができる。
だけども、ここぞと言う所でCGやエフェクト、音楽が盛り上げてくれる…。
嫌味のない「進化した小説」がそこにありました。
もちろん、小説としてのクオリティが一低の水準に達しているというものはありますが、それ以上に私は超水道に電子書籍の未来を感じています。
恐らく、今後も応援していくことになると思いますが、一連のノベルアプリを見て同じ思いをいだいてくださった方も多いかと思います。
今回はAmeroadを通じてファングッズを売り、制作資金を集めようという試みを行なっています。
その中で3000円以上のグッズを購入すると、スタッフロールに載る権利を得ることができます。
これは文字通り、ファングッズ購入を通じて超水道と一緒に作品を作っている証です。
ファングッズを買ってくれたお金が、そのまま超水道の創作に反映されるのです。
アプリやゲームというのは商品でありますが、作品…いうなれば芸術品という側面もあります。
超水道は「芸術品」であることを重視しており、収益化のためにアプリのクオリティを下げることを極力避けています。
例えば、無料アプリに広告を入れればダウンロード数から考えてそれなりの収益になるはずですが「ノベルへの没入感を妨げる」という理由でやっていません。
『'99〜恐怖の大王と放課後の女神〜』に関しても、無料版で十分楽しめるものになっていることはダウンロードした皆さんが感じているかと思います。
私としては、商品であることを重視して作品であることを軽視するものが増えてきた昨今について考えるところがあり、今回宣伝の一部を引き受けさせてもらいました。
それが「1週間ノベルアプリチャレンジ」という一連のシリーズ記事となります。
その締めくくりとして「一緒に超水道を応援しませんか?」と、私に共感してくれる方々に向けて今回の記事を書かせていただきました。
無料でそれなりのアプリが出続けることは重要かもしれませんが、これははっきりい言って極端なデフレです。
金が儲かりやすいスタイルのもの以外は、作者にリターンが少ない状況は不健全な状態を招くと考えています。
例えば、一部のソーシャルゲームのスタイル。
商品であるまえに作品であることを重視しし、商業的な成功のみを語る(ソーシャルゲームの講演で、面白かったかではなく儲けるにはどうするかばかり語られるのはその異常さを示していると思います)ような不健全な事態になりかねません。
商品としていいものを作る一方で、作品としていいものを作ることを置き去りしない仕組み、良い作品を応援する仕組みが必要と考えています。
私は超水道が出すようなノベルアプリがどんどん増えていくことで、電子書籍の未来が切り開かれ、良いものが増えていくように感じています。
お金だけが応援というわけではありませんが、もし、今回アプリをDLした上で、これを見て私と同じように超水道を応援したいと感じた方がいらっしゃいましたら、Ameroadを通じて応援していただければ幸いです。
応援の数だけ、超水道はクオリティの高いものを創りだして行ってくれると思います。
Ameroadで売っているファングッズの詳細はこちらをご覧下さい。
超水道の無料アプリたち

学生時代の青春モノ。
爽やかでさっと読めます。

多分、超水道的には出世作。
ドタバタ現代ヴァンパイアもの。
こちらは普通のアドベンチャー的な構図。

今作。1週間とはいえ、今までの超水道の集大成的アプリ。
気に入ってます。
コメント一覧 (7)
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- 2012年04月10日 01:46
- 活字だけで完成されてるのが本の良い所なので、勝手に絶望されても、、。そりゃ、子供の絵本読むとか、アニメや漫画寄りの本だとそうなのかも知れないけど、それだけを見て出版と一括りにして”進化してない!”と嘆くのはどうなんでしょう。
大半の一般的な本を読む人たちは、BGMや音声や動画みたいなのが付いてきても全部OFFにして読むと思うし。
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- 2012年04月10日 02:16
- ▼gamefighterさん
ありがとうございます!
話の内容は人好き好きだと思いますが、いいものをリリース出来ました。
超水道のがんばりのおかげですね。
コメント有難うございます。
▼2さん
もちろん、小説が文字だけというのはありだと思います。
でも、音楽雑誌とか音楽の視聴までできてしまっていいと思うんです。
図鑑なら動画があった方が良いですし、索引がオンラインの辞書と連動していると便利です。
適材適所で、既存の本にプラスαの良さが出ると思っていました。現状はあまりにそれに縛られて電子書籍だからできることを全くしていないと思います。
コメント有難うございます。
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- 2012年04月10日 03:45
- ひさびさの書き込みです。
私は大半の部分でトシさんに同意致しました。
紙媒体の書籍にはその良さがあります。
質感、紙の匂い、それすら魅力の一つだと思っています。
ですから、デジタル書籍にも、デジタルだから成せる魅力があるはずですし、まだまだこれから見つかっていくのじゃないかと希望的に感じています。
今はまだ「これだけもりだくさんにいろいろ詰め込んじゃったよ」みたいなのか、単にデジタル化された物が多いですが、きっと音楽のようにスカスカなのにジンとくる、これでもかって詰め込んでるからこそ気持ちのよい「電子書籍」が個性の表現スタイルとして現れてくるのではないでしょうか。
楽しみです。
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- 2012年04月10日 04:35
- 自分は図鑑に、情報を求める方なので、あんまり中途半端な物入れられても、、という気持があります。
ビジュアル図鑑の場合は挿絵が3Dだったり、細部が確認できたりしたら嬉しいですが、、。
現時点では、一つの図鑑に色々入ってるのは子供向けな本という気がします。
やはり詳細さえ解れば、後でいくらでも自分で調べられますので、中途半端な使えない動画を用意されるより、一枚の写真と活字でより詳しく書いててくれた方が嬉しいですね。
エンターティメントな本と情報が主体の本とでは違いがあるとは思いますが。
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- 2012年04月10日 07:31
- わたしの個人的な考えとしては、
紙媒体でないので所有感が薄い分、電子版は紙版より安くあってほしい。
安ければ、まんまpdf化したようなのでもありかと。
値段がほぼ同じであれば、普段の所有感が薄い分、新たな刺激が盛り込まれていないとしっくりこない、ていう感じです。
こういうオリジナルな電子書籍であれば、やっぱり演出とかあったほうがうれしいですよね。
あとさくさく読めるかどうか?
そういう意味ではこの作者の作品は好きですねえ。
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- 2012年04月11日 16:11
- ▼美菜萌さん
電子書籍は完全に紙の大体にはなりませんが、それとは異なる良さを出せると信じています。
ただ、最近悩むのが「紙の質感」などを好むのは電子書籍が生まれた時からなかった世代だけなんじゃないかということですね。
3歳からiPadと共に生まれた子供が「紙の本なんて動かないしダサい」みたいな態度だったんで、単純に我々の世代は紙にとらわれているだけかもしれないとか考えています。
コメントありがとうございます。
▼5さん
凝ったものなら良い、というなら、ゲームロフトから3Dモデルで自由に戦闘機が眺められる図鑑がでていてこちらはなかなかのクオリティです。
とはいえ、適材適所で無理に進化する必要もないですし、おっしゃることも一理あると思います。
▼6さん
多くの人がそう考えているかもしれないですね。
私は場所も取らないし、いつでも出してこられるという条件なら同じ値段でもいいかな…。
例えば、ワンピースの単行本が同じ価格で、将来自分が何回でもDLできると保証されていれば場所も取らないし電子版を選ぶかもしれません。
現在は電子書籍に求めることは人それぞれ(価格、サービスなど…)ですが、いずれそれらが満たされて欲しいと思いますね。
コメントありがとうございます。
時間がなくてまだ前半しか読めてませんが、、おもしろいです!