Frederic: Resurrection of Music は、神の力で現代に蘇ったショパンが、世界の危機を救うために世界各地で戦うリズムゲームだ。
なんと言っても注目はおバカな演出の数々。
1曲ごとにアニメでストーリーが展開し、ショパンが訪れる各国をステレオタイプでコミカルに紹介する様がまず楽しい。
そして、リズムゲームパートではショパンが手からビームを発射し、ライバルを攻撃するのだ！
このショパン、ぶっ飛んでやがる…そうそう、ゲームとしてもしっかりしているので安心して欲しい。
旅を続けた作曲家として有名なショパンは、このゲームでも世界各国を旅して周り、悪の手先を見つけては戦いを挑むこととなる。
このゲームの特徴は何と言っても総計1時間に及ぶというアニメーション。
1時間には曲のシーンも含まれているとは言え、ゲームパートにストーリーパートに、とにかくきっちりキャラクターが動き、演出もバッチリ。
アニメなので英語がわからなくてもなんとなくストーリーがわかるし、なにより全体的に漂うおバカな雰囲気がたまらない。
世界各国をステレオタイプで捉えた上で、ちゃんと調べて背景を描く国の表現も好印象。
日本も出てくるが、ある意味合っているような、間違っているような…しかし、日本語の間違いがないところを見ると本当にきっちりしていると感心する。
バトルパートは上部から画面手前に迫ってくる音符が鍵盤に重なるのに合わせ、白鍵4つ、黒鍵3つをタップするリズムゲーム。
タイミングが最初ちょっとわかりづらいが、鍵盤の真ん中で音符が光っているときにタップすればOK。
緑に光る尾を引いている音符は、その線が途切れるまで押しっぱなしだ。
まれに矢印付きの音符が落ちてくるが、その時は鍵盤を矢印の方向にフリックする操作。
ミスせずに操作を続けると画面上部のゲージが上昇し、曲の終了時に半分以上あれば勝利となる。
基本はこれだけ。
連続してミスせず音符を叩くとコンボになるが、これはあまり大きく扱われておらずコンボ数もクリアまで表示されない。
そのかわりに10連続でタイミング良く音符を処理すると黄金の音符が出現し、これをタッチすると高得点が得られるようになっている。
そして、ゲージが半分以上あるときだけ表示される「本体をシェイクしろ！」というアイコンがこのゲームの真の姿を示している。
本体をシェイクすると…ショパンの必殺技で敵を攻撃するアニメーションが挿入されるのだ！
リズムゲームの最中に本体をシェイクするなど、ゲームの邪魔以外の何でもないが、このゲームはリズムゲームである前にバカゲーなので問題ない。
敵に負けているときはショパンが敵に攻撃される演出が入るので、バカゲーマニアは2度プレイ必須である。
曲はショパンの代表曲からチョイスされているが、ほとんどがアレンジされておりクラシカルな雰囲気はほぼない。
あまりショパンを意識せず、どこかで聴いた事のある曲でプレイできるリズムゲームと思って遊べば良い。
シェイク操作が純粋にリズムゲームとして楽しみたい場合は邪魔になることだろうか。
難易度が4つあるものの、ミスしたときに減るゲージ量が変化するだけで譜面が変わらないのも気になる。
しかし、それ以上に値段に対してお得な豪華アニメ＋リズムゲームとしてできあがっている。
リズムゲームとして十分に楽しめ、バカゲーとしても楽しめる。
少し変わったリズムゲームがプレイしたいなら、間違いなくこれだ。
2014/06/01、記事更新
iPod touch 4Gでの処理落ちはアップデートで解消された。
また、金の音符と通常の音符が重なったときにミスとなるバグなどの問題が解消されたので、該当部分の記述を削除。
評価：3.0（面白い）
課金について
追加ステージ2つ（100円）
おすすめポイント
各国のステレオタイプギャグが盛り込まれたアニメ ショパンの曲をアレンジしたリズムゲーム おバカなノリ気になるポイント
難易度を変えても曲の譜面が変わらない（バージョン3.0.2、GCドラゴン）
アプリリンク：
Frederic: Resurrection of Music (itunes 200円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 205円)
動画
