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Tegra3、1年前に発売されたA5チップにグラフィック性能で完敗。iPad2 VS Transformer Primeのベンチマーク結果

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Androidタブレットの切り札として話題を集める「Tegra3」チップ(CPUなどのセットで、これでタブレットの性能が決まる)。
以前の記事で「話題のTegra 3チップ、最初の性能比較は A5 チップが勝利」と書いたが、この時はAndroidのバージョンが最新ではなく、比較対象となるものも製品として出る状況ではなかった。
が、ついに最新Android タブレットのベンチマーク(マシンの性能を数値化するソフト)結果がTech Reportの記事で発表されたので見てみたい。
まず、今回比較対象となる「Transformer Prime」について軽く説明しよう。
こちらは7インチのAndroidタブレットで、OSのバージョンは最新のアイスクリームサンドイッチ。
メモリは1Gで、1.3GHzで駆動する「Tegra3」チップを積んでいる。
Tegra 3チップについては週アス+の正式発表! 『Tegra3』はTegra2より4倍速くて6割低消費電力!や、ファミ通のNVIDIAがプレスカンファレンスを実施、タブレット端末は“Tegra3”で魅力的なゲーム機になる!【CES 2012】などを参照していただきたい。
こんな記事がバンバン出るほど、期待のチップセットなのだ。
価格は249ドルということで、iPad2よりも安い。

さあ、話題の「Tegra3」の性能やいかに!?
もちろん、ゲームキャストということで比較はゲームに関係するグラフィック部分のみ。
それではお馴染みの GL Bench (グラフィック性能を図るソフト)の結果を見ていこう。

glbench-pro-standard
glbench-pro-offscreen
glbench-egypt-standard
glbench-egypt-offscreen
見ての通りiPad2の完勝(数値が高いほど性能が良い)。
前回の記事ででたベンチマークと同じような結果ということは「Tegra3」チップの実力は現状この程度ということだろう。

「Tegra3 がAndroidタブレットゲームを変える!」気を吐いた記事が目立っていたが、1年前に出たiPad2のA5 チップを下回る性能。
「Tegra2」の時に言われていた「周回遅れ」の汚名は晴らせないようだ。


ただ、Javascriptの実行速度についてはiPad2を上回っているし、 Androidタブレットの売りは「多様な製品」であり、ゲーム以外でユニークな製品やサービスが出てくることは十分ありえる。
そちらについては期待したい。