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レビュー:dream:scape

dreamscape04
タイトル:dream:scape
ジャンル:アドベンチャー
価格:230円
販売元:Speedbump | Version:1.4 | GameCenter:なし| 対応機種:iPhone/iPod touch/iPad

トシの評価: 2.0(良くはない)

+グラフィックが良い
+サウンドが良好で世界観を作っている
−英語かつストーリーを楽しむには多少のヒアリング能力も必要
−移動がだるい
−メモリが空いていないと落ちる

dream:scapeの詳細・DLはこちら(itunes)
Dream:scape Liteの詳細・DLはこちら(itunes)

最初に書いておくが、私は簡単な英語がやっと聞き取れるぐらいの英語力しかないので、その前提での評価ということを念頭において欲しい。
記憶喪失の主人公が、自身の死の間際に死因を思い出すために精神世界を旅するサイコアドベンチャー。
Unreal Engineで製作された美しいマップを自由に歩けるのが売りでゲームの雰囲気はよく出来ているが、移動が面倒だったり、オープニングが飛ばせなかったり、メモリの少ない機種落ちることが多かったりと粗の方が目立つ作り。
英語がわからないと話の流れがわからないし、聞き取れないと演出が楽しめないというのも難。

Unreal Engine(美しいグラフィックでゲームを作れるツール)で作られた、美しくて広いマップを、自由に動き回れるアドベンチャーゲーム。
そんな触れ込みで1つの動画が注目をあびた。


dreamscape01
そのゲームがdream:scape。
死の間際の主人公が、自分の死の謎を思い出すべく精神世界を旅するというストーリーで、ゲームの基本は歩きまわってさがすだけ。
主人公が記憶の鍵となる場所に来るたび、記憶が蘇り、日記に記憶の断片が記される形でストーリーが展開する。

dreamscape03
ゲーム性というものはほとんどなく、障害物に出会うとそれ以上先に進めず、主人公が「○○(アイテム)があれば突破できるはず!」という形で思い出すのでまた歩いて探して、アイテムを手に入れて突破するのくり返し。

dreamscape06
音の作りは結構よく、演出も悪くないのだが肝心なのは楽しむためには英語を読めるだけではなく聞ける必要があること。
難しいことはあまり言っていないのだが、音声にエフェクトがかかっていたり早口なこともあり、簡易な英語のRPGをプレイする(例えばAralonとかRaven Swordとか)程度の人でも楽しむのは難しい。
日記を読んでいけば追えないこともないが、アドベンチャーの肝となる演出を楽しめない。

dreamscape02
また、確かに画面が綺麗とはいっても同じ月に出た PD prope discovery に一歩劣るし、広いが不自然に足を止められたりするしで粗も見える。
メモリの問題で、iPod touchやiPhone3GS以前だと落ちることが多い上にオープニングが長くて飛ばせないのもマイナスポイント。
オープニングを見せられて、ゲーム開始で落ちるのをなんども繰り返されるとゲームする以前にもう起動すらしなくなってしまう。

話題性はあったものの、発売した6月のうちに(延期を重ねたというのもあるが)特徴である美しいマップを自由に歩ける特徴が唯一のものでなくなり、マイナス点が目立つゲームとなってしまっている。
英語がわかってようやく2.5点といったところか。

dreamscape05
初期はやたらに落ちたが、現在は全てのタスクを終了して再起動すれば落ちづらくなっている。
また、ボスの蜘蛛が強すぎてクリアを阻んでいた問題は蜘蛛の弱体化で修正されたので、それらの問題でゲームプレイを断念していたのなら再度挑戦してもいいかも。
新しく買うことについては、とてもおすすめできない。