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レビュー:幻想クロニクル

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タイトル:幻想クロニクル
ジャンル:RPG
価格:600円
販売元:ケムコ | Version:1.0 | GameCenter:なし | 対応機種:iPhone/iPod touch

トシの評価:3.5(すごく面白い)
+厳しすぎないが工夫しがいのある戦闘
+豊かな敵の動き
+隠しボス・究極装備作成などのやり込み要素
−文字が小さい
−UI が少し不親切

幻想クロニクルの詳細・DLはこちら(itunes)

携帯で大人気の RPG、幻想クロニクルの移植版。
守護獣と呼ばれる仲間と共に戦うファンタジー RPG で、ストーリーも入りやすく、ゲームも面白い。
素材を集めての装備強化、守護獣の組み合わせ、隠しボスの撃破などやり込み要素も十分。
PS初期やスーパーファミコンを思い出させる良質な大作 RPG。
iPhone に十分最適化されていない見た目だが、そんなことで敬遠せずに多くの人にプレイしてもらいたい一作。

携帯から積極的に iPhone / iPod touch へゲームを移植しているケムコの RPG 第4段。
元のゲームを開発したのは Hit-Point という会社で、携帯向けに RPG を中心に多数の作品を送り出している会社。
Hit-Point のゲームは RPG として面白いだけではなく、敵キャラが携帯と思えないぐらいきっちり動くなど技術的にも見るところが多く、中でも幻想クロニクルはファミ通 S! アプリランキングで2位になるなど評価の高いゲームだ。

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主人公ライトは自警団ホロスオーバーに入団するものの、故郷の村が何者かに襲われて壊滅してしまう。
何者かを突き止め、倒す力を得るべく守護獣と契約し、探索に乗り出す…。
全体として無理な展開もなく、誰もがすんなり入って行けて楽しめるストーリーになっている。

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ゲームは基本となるストーリーのイベントの他、各地のギルドで受けられるクエストを受けて進める形式。
サブクエストはこなさなくても先にすすめるものもあるが、順番にクリアしておくボス戦が楽に勝てるように設計されている。

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マップ操作はバーチャルパッドか移動の目標地点をタップしての自動移動。
パッドの操作性も上々だが、目標地をタップしての操作は癖があるものの慣れるとらくでいい(時々ひっかかるのはご愛嬌で…)。
ケムコの前作あやかしがたりはバーチャルパッドのみで操作の最適化を全くしていなかったが、こちらはメニューをタップで選択できるなど、ひと通りの修正はしてきている。
装備欄などキャラクター間の切り替えが少し面倒など、物理キーでショートカットできる携帯文化を引きずっている箇所もあるが、十分遊べる範囲だ。


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戦闘はターン制のドラクエ式コマンドバトル。
最大3人のキャラクターにそれぞれ異なる守護獣を組み合わせることができ、合わせて3キャラクター+3守護獣のパーティ構成。
この守護獣というのがポイントで、名前の通り「一緒に戦っている仲間のダメージの一部を肩代わりして守る」能力を持っており、守護獣がいない(倒されると)キャラクターは一瞬で倒れるほどダメージに弱くなるほど重要。
自動で動く(一応、簡単な命令は出せる)ため制御は難しいが、防御以外でもその能力は強力。

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戦闘バランスはボスの攻撃で瀕死は当たり前、きっちり備えて置かなければ即死もある HP 限界サバイバル。
戦闘中でもキャラクターと守護獣の組み合わせ、守護獣への命令、キャラクターの装備が毎ターン変更できるシステムで、ボス戦ともなれば倒れた仲間を入れ替え、状況に合わせて守護獣を入れ替えての総力戦。
バッチリ戦闘を楽しめる。

とはいえ単純に難易度が高いのではなく、きっちりやり込むと低レベルでもボスを倒せる調整がされており、攻略派プレイヤーは低レベルで、まったりプレイヤーは全クエストクリアして楽な感じで、というようにプレイヤーの好みで住み分けられる懐の深さもある。

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やり込み要素も多い。
マップ上で光っている場所で採取したり、戦闘で敵が落とす素材を集めて武器防具をパワーアップする鍛冶屋システムのおかげで装備のカスタマイズが楽しいし、最強クラスのアイテムをコレクションする要素もある。
クリア後の裏ボス、各地にいるクエスト用ボスの退治と戦闘のお楽しみも十分。

文字が小さめで、操作が完璧には練りこまれていない、終盤のストーリーが駆け足…など、荒削りな部分はあるものの、欠点をものともしないほどの楽しめる RPG
家庭用の RPG ぐらいのボリュームはあるし、作り込みも負けていない。
普通に RPG がプレイしたいと思うならこのゲームがおすすめ

旧来の携帯はガラケーと言われて馬鹿にした響きで言われることもあるが、数多くの良作 RPG がリリースされていて、最も日本人向けの良質コンテンツが多い市場でもある。
まずはこれを遊んで日本人に特化したコンテンツを育ててきたガラケーの凄さを味わってみて欲しい。
幻想クロニクルのような良作がどんどん移植され、海外でも売れるようになってくれればいいと思う。
このレベルの RPG がガラケーにはうなるほどある(誇張ではなく)のだ。
もっと言うと、きっちり iPhone に最適化されて遊べれば言うことはないのだが…。

 コメント一覧 (2)

    • 1.  
    • 2011年06月17日 04:45
    • 日本の方が携帯電話のゲーム制作に関してはアドバンテージがあるはずなのに、そういう携帯電話専門のゲーム会社ってあまりスマートフォンの市場に進出できてませんよね。
       
      どちらかというか韓国や、他所の国の
      の方が食い込めてる気がします。(個人的に韓国のゲームは肌に合わないのですが)
       せっかく国際的に携帯電話でゲームするのが普通になった来たのに、かなり前からそのジャンルを開拓してる日本がイマイチなのはどうしてでしょうか?
    • 2. トシ
    • 2011年06月18日 01:03
    • ▼?さん
      あくまで私の意見ですが…国内市場が大きくて外に出る必要がなかったからだと思います。
      携帯でやっているメーカーは携帯を出て新規市場で大きな賭けをする必要を感じなかった。
      その間に新規参入の先行者利益を逃してしまった気がしますね。
      逆に韓国はしゃにむにリリースしてとりあえず市場を確保してしまった感じでしょう。
      コメントありがとうございます。

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凄い!!iPhoneゲームアプリコレクション
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