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iPhone4がギネスに携帯ゲーム機として認められる

なんと、2011年のギネスブックではiPhone4が最速で売れた携帯ゲーム機として登録されることがわかった。

堂々の1位
iPhone 4は発売初日で150万台を販売し、PSPは発売初日で20万台、DSは発売1週間で60万台でiPhone4が歴代1位。
いや、もう圧倒的だ。

iPhone4は米国、日本、ドイツ、フランスで同時販売されているが、歴代の(ほとんどの)ゲーム機は日本でのみ先行発売が行われていたので販売規模が異なる。
仮にDSがこの4カ国で同時発売していたとしても数値上は勝てないはずなので(アメリカと日本を合わせても1週間で110万台だし、日本以外では発売後時間がたっているので状況が違いすぎる)、文句のつけようがない堂々の1位。

しかし、「iPhone4がゲーム機か?」という所に疑問を感じる方もいるのではないだろうか。
ということでこのエントリーでどれだけ「iPhone4がゲーム機である」かを説明しようと思う。

ビジネスツールでしょ?
日本でのiPhoneは生活が便利になるライフハックツールだったり、ビジネスに使えるソフト満載のスタイリッシュなスマートフォン、そんなイメージがあるらしい。
それも間違いではないが、iPhoneで一番ホットなのは間違いなくゲームだ。

論より証拠。 Appleが発表した2010年一番売れたアプリを見てほしい。まずは日本。
CHAOS RINGS App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥1,500
ストリートファイターIV App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥600
大辞林 App
カテゴリ: 辞書/辞典/その他
価格: ¥2,500
FINAL FANTASY App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥1,000
FINAL FANTASY II App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥1,000
WorldCard Mobile - 名刺認識管理 App
カテゴリ: ビジネス
価格: ¥1,200
Refills App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥1,200
navico 全国詳細地図版 App
カテゴリ: ナビゲーション
価格: ¥5,400
ウィズダム英和・和英辞典 App
カテゴリ: 辞書/辞典/その他
価格: ¥2,800
ATOK Pad App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥1,200
辞典やナビなどの便利ツールが3本、仕事効率化などのツールが3本、ゲームが4本。
ゲームの比率が高いことがわかるだろう。
日本ではビジネスツールのiPhone。
続いて、アプリの売上が日本と桁違いと言われるUSを見てみると…。

Angry Birds App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥115
Call of Duty: Zombies App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥600
Bejeweled 2 + Blitz App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥115
TETRIS® App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥350
Plants vs. Zombies App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥115
Doodle Jump - 注意:ハマりすぎないように! App
カテゴリ: ゲーム
価格: ¥115
Zombie Farm (ゾンビファーム) App
カテゴリ: ゲーム
価格: 無料
FriendCaller 3 Pro App
カテゴリ: ソーシャルネットワーキング
価格: 無料
TomTom U.S.A(ナビゲーションアプリ、日本未発売)
8割がゲーム。
有料の売り上げランキングを毎日確認してもやはりほとんどがゲーム。
中国を見てもフランスを見ても、ほとんどの国で同じような状況で、有料アプリのトップ10の半分以上がゲームではないのは日本独自の特異現象
iPhone=ゲーム機というのは日本以外では結構普通の事。

Flurry_iOS-Android_USportableGameShare_2010
USの携帯ゲーム機市場に占める売上額でもPSPに3倍以上の差をつけており(iOSとAndroidで34%だが、実質はほとんどiOS)、市場規模としても携帯ゲーム機と言って差し支えない。
iPhoneをビジネスツールとしてみる日本人ですらゲームを重視しており、USでは完全にゲーム機。
それがiPhoneの実態だ。
このまま成長すれば2年後には携帯機のトップになってもおかしくない。
iPhoneはすでにゲーム機と言って差し支えない市場と、実態を持っている。
ギネスに登録されるのも納得できるだろう。


あなたのiPhoneにゲームは入っているか!?
ここまで、iPhone4がゲーム機である現実を書いてきたが、簡単に行ってしまえばiPhone4はほぼゲーム機。
115円でも無料の広告モデルのゲームでも、1本DLしていればメーカーにとってはお客さん。
AppStoreに参入した理由の1つになる。
DSを買っても脳トレ以外買わないプレイヤーのようなものだ。
こう書くと、ちょっと納得していただけるのではないだろうか。

世界的に見ればiPhone4は電話もできるゲーム機が実態と言っても過言ではない(さすがに言い過ぎか?)。
こんな長々と何が言いたかったかというと「ついにギネスもiPhoneをゲーム機扱いしたぜ!」ということだけ。
iPhoneはゲーム機、と言うたびに人から変な目で見られるのが辛かったんで…。


追記
「なんでUSではビジネスツールじゃないんですか?」
という質問があったので追記。
日本では普通だった携帯でのゲーム。
これもiPhoneが出るまで海外では普通のことではなかった。
独自の進化を遂げてガラケーと呼ばれた日本の携帯は、当時海外と比べて恐ろしいほどのハイスペック機だったのだ。
今までゲームのできない携帯ばかりだったところにiPhoneというゲームも出来る携帯が登場したら…当然食いつく。

さらに海外ではBlack Berryがビジネス用スマートフォンとしてすでに普及していた状況があり、後からやってきたiPhoneがゲームもできるエンターテイメント端末として住み分けがなされた。
つまり、ビジネスで使いたい人はBlack Berry、遊ぶならiPhoneという状態。
日本はBlack Berryが普及しなかった分、iPhoneにビジネス用途が流れていると思われる。