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レビュー:ゲーム・演出すべてが調和したパズル Hellsing's fire

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タイトル:Hellsing's fire
ディベロッパー:Chillingo
プレイ時Version:1.0
ジャンル:パズル
価格:115円

ヘルシング教授と助手のラフトンが悪魔退治するパズルゲーム。
「トニック」を使用すると、トーチの光で照らした悪魔にダメージを与えられるという、直感的でわかりやすい仕組みに軽快な掛け合いと非常に面白いパズルゲームになっている。

直感!光のパズル
悪魔をトーチの光で照らし、トニックを使うことでダメージを与えて倒すパズルゲーム。
ゲームの基本ルールは分かりやすくて操作も本当に簡単。hellsingfire02
悪魔とトニックには色があり、悪魔の外周と同じ色のトニックを使うことでダメージを与え、全部倒せば勝利。
悪魔と違う色のトニックを使うと逆に悪魔が強化されてしまうので、光の調節がゲームの鍵。
トーチはタップやスライドで直感的に動かせてストレスなく、ダイナミックに動く光の演出のおかげで光を調節するのも楽しいし、画面も見やすい。
うまく調節して「やった!」という達成感はなかなかのもの。
悪魔の色を見て「このステージはこの順番だ!」と判断し、与えられたトニックの数から逆算して詰将棋的に解いていくパズルもいい。
直感的ですぐ楽しめ、光が動く見た目もあって解いていくのが楽しいパズルだ。

絶妙な日本語訳と演出
ゲームが分かりやすく楽しいだけでなく、このゲームはヘルシング教授と助手ラフトンの軽快な掛け合いも面白い。
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オールド風味で、軽快で独特の世界観があって、絵にマッチしている。
洋物直訳系の面白さではなく、間違いなく日本文化を理解した上での翻訳なのは間違いない。
悪魔と一緒に人間を巻き込んでもこのとおり。
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ちょっとブラックで笑ってしまう。
ゲームデザイン・グラフィック・演出が全てマッチしており、一種の芸術品のようだ。
素晴らしい。
もしかしたら、日本語訳が絶妙なおかげで海外版より日本語版のほうが素敵かもしれない、数少ない作品。

飽きさせない工夫もばっちり
ゲームの基本がいいのはもちろんだが、飽きさせない工夫もバッチリ。
ステージが10ぐらい進むごとに新しい悪魔が出てきて変化が出るし、マップをクリアするとボス敵と戦う要素もある。
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単純なパズル面で悪魔の反撃を避けるアクション要素が少しあるのは少し余計な気もするが、ボス敵については箸休め的に楽しめる。
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ゲーム中の用語はいちいち辞書に登録されるので、困ることもないしステージ数も120とボリューム満点。
通常の難易度だと誰もが楽しめ、難易度をあげると恐ろしく難しいパズルに変貌するのでパズルマニアでもこれは楽しめるはずだ。
AppStoreの定番としておすすめしたいパズルだ。


トシの評価(5段階)
Cut the Ropeやら、Crush the Castleやら、多くのパズルゲームをおすすめしてきた当Blogだが、ゲーム的にはそれと同格の面白いゲーム。
そして、演出面の統一感などでゲーマーにとっては頭ひとつ抜けているといえる。
簡単で楽しめて演出もいい。
パズルゲームや、気軽に楽しむゲームが好きな方におすすめ。

総合4.0(すごい面白い)
+直感的に楽しめる操作と演出
+光を調節するだけでも面白い
+詰将棋的なパズル要素
-敵の攻撃を避ける要素は余計

Helsing's Fireの詳細はこちら(itunes)
体験版Helsing's Fire Liteの詳細はこちら(itunes)