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レビュー Samurai II: Vengeance

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タイトル:Samurai II: Vengeance
ディベロッパー:MADFINGER Games
プレイ時Version:1.0
ジャンル:スラッシュアクション
価格:350円
Samurai II: Vengeanceの詳細はこちら(itunes)

故郷を滅ぼされた復讐のため、侍ダイスケが宿敵オロチに戦いを挑むスラッシュアクション。
独特の美しいグラフィック、目を見張る演出が雰囲気を出している。
アクション部分も癖はあるが理解すればかなり楽しい良作。


独特なグラフィック
和を意識したスラッシュアクションゲームだが、まず目を惹かれるのは筆のような線で描かれるグラフィック。
正直、日本なのか中国なのかよくわからない世界だが、この雰囲気だけで許す気分になれる独特さ。
しかもこれがストレスなく動き、カメラも引いたり回ったりぐるぐる動く。
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(iPhone4では60フレームらしいが、3GSでも全然問題なかった)
カメラが動くのは演出的な部分なので、戦闘中は見やすい視点を保っているのもまた素晴らしい。
ステージ間のストーリーコミック、音は渋くまとめられており、こちらはきっちり和風である。
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間を意識した殺陣アクション
グラフィックを堪能したら次はゲームの核となる戦闘パート。
スティックで移動し、回避ボタンで前転回避(完全無敵)、弱攻撃・強攻撃ボタンで攻撃。
ボタンを押す順番で様々な連続技が炸裂する。
しかし、何よりも重要なのは「一撃必殺システム」。
敵が攻撃準備している間、背後を向けているときなど隙があるタイミングで攻撃すると一撃でばっさり両断できるシステムだ。
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斬る瞬間スローモーションの演出が入り、派手な血しぶきが飛ぶ。
バイオレンス描写が強すぎる感もあるが、時代劇の殺陣を派手にしたような、間と様式美がある演出。
5人ぐらいの敵に取り囲まれる中、一斉に来る攻撃をかわし、次々とスローモーションの中で斬り裂く爽快感はかなりのもの。
慣れれば確実に楽しい。

他にも経験値をライフ強化・新連続技の取得が可能なシステムがある。
こちらは順番に連続技を学んでいくことで混乱なくゲームスが勧められるようになる程度の味付け(ボス以外は連続技を使うまでもなく一撃だ)だが、強化すれば派手なアクションが楽しめる。
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このゲームの難点を挙げるとしたらそのボリューム。
全7ステージでクリアまでは2時間程度(慣れればもっと早い)、ひたすら敵を倒すチャレンジモードもあるがボリューム不足は否めない。
だが、殺陣を極めるためについ再プレイしてしまいたくなる良作。
それでもスラッシュ系のアクションゲーム好きならばおすすめ。


トシの評価(5段階)
ボリューム不足・コンボ数表示があるが実質意味がほぼないなど多少の難点があるが、なにより大きいのは「一撃必殺」のシステムを理解できるかどうか。
これがわからないと単に敵が硬くて倒しづらいもっさりゲームになってしまう。
この点を意識してプレイするとかなり楽しいが、アクションゲームが苦手な方にはおすすめしづらい。
前作、侍:勇者之道をプレイしたことがあるならば操作性が格段に良くなり、難解な連続技が簡単になっているので見た目と雰囲気を踏襲した別のゲームと考えて評価し直したほうがいい。

総合:3.0(面白い)
+美しいグラフィックと演出
+演出が良い殺陣スラッシュアクション
-ボリューム不足