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レビュー:Galaga Remix (ギャラガ リミックス)

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タイトル:Galaga Remix (ギャラガ リミックス)
ジャンル:シューティング
価格:350円
ディベロッパー:Namco Networks America | Version:1.0.3 | GameCenter:なし | 対応機種:iPhone/iPod touch
Galaga REMIX 詳細・DLはこちら(itunes)

Seng Zhouの評価:3.0(面白い)
+難易度が低く気軽に楽しめる
+グラフィックに統一感がある
+ボタンが大きくて連射しやすい
+三機合体が楽しい
−「リミックス」は本家とは違うゲーム
−「オリジナル」の操作が悪い
−古いアプリなのでRetina、Gamecenter対応がない

1981年にゲームセンターに登場したギャラガのiPhone版。開発はナムコ。
本家の忠実な移植である「オリジナル」と現代風に進化した「リミックス」の2作品がセットになっている。

「リミックス」はグラフィックが新しくなり、難易度が下がり、初心者でもクリア出来るようになったバージョン。
スライド操作は快適で、ショットボタンはiPhoneシューティングとしてはかなり大きくて押しやすい。
ギャラガの特徴である合体システムも強化され、三機合体が可能になった。
ステージの難易度が下がっているので三機合体も比較的簡単に出来るし、強力なショットで雑魚敵をドンドン倒していくのは爽快だ。
シューティング初心者にもオススメ出来る気軽なシューティングである。

残念ながら「オリジナル」は操作が悪く楽しめないので、ここでは「リミックス」のみ紹介する。
「オリジナル」は再現度自体は結構高いのだがタッチパネルとの相性が悪い。期待して買うとがっかりする。

●PSP版からの移植「リミックス」(ギャラガアレンジ)
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原作のギャラガは1981年にナムコが開発した。同じくナムコが開発したギャラクシアンの後継(続編?)で、シューティング黎明期の傑作。
昆虫風のグラフィックと、敵のビームを利用した合体パワーアップが当時新鮮だった。

「リミックス」の原作は2005年に発売されたPSP版ナムコミュージアムVol.1に収録されている「ギャラガアレンジ」と思われる。
21世紀に入ってから製作されただけあって元のギャラガのシステムは踏襲しつつも、様々な部分が現代的になって全く別のゲームになっている。

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昆虫のグラフィックは一目で虫と分かるし、合体は三機合体まで可能になって計6種類のパワーアップが出来るようになった。
難易度も大幅に下がっていて、初心者でもクリア出来る。


●基本システム
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固定画面縦シューティングで6ワールド×各5ステージ。
ステージ毎に出て来る敵を全て倒すか通り過ぎればクリアで第5ステージはボス。
移動は左右のみで画面下のバーをスライドするとその場所に自機が移動する。
画面右下のショットボタンは押しっぱなしでオート連射。自分で連打した方が高速ショットになる。
ここまでショットボタンが押しやすいシューティングゲームは少なく、このゲームの大きな特徴の一つだ。
iPhoneを横に持って両手で操作し、左手親指で移動、右手親指でショットする。

自機は初期状態で3機。エクステンドは一定得点毎に何度もあるエブリエクステンド方式。
さらに、ステージ毎に敵機を全部倒すパーフェクトを達成するとそれだけで1エクステンドする。


●「リミックス」最大の特徴は三機合体
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ギャラガ最大の特徴である合体は、「リミックス」で更に強化されている。
敵のトラクタービームに捕まって、捕らえられた自機を解放すると合体する点は本家と同じだが、
「リミックス」ではトラクタービームを発射する「ボスギャラガ」が3種類いて、捕まる「ボスギャラガ」の種類でショットの種類も3種類になる。

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※自機が捕まると赤くなってボスギャラガの頭に乗る。この状態でボスギャラガを倒すと合体パワーアップする。

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さらに、2機トラクタービームに捕まってから2機とも解放すると三機合体して、二機合体より更に強力なショットを撃てるようになる。
三機合体は非常に強力な上に種類も多く、それぞれのショットに特徴があり使い分ける楽しみがある。
ショットの種類の詳細はゲーム内ヘルプの「ファイターの合体について」が詳しい。

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※2機同時にトラクタービームで捕まった状態。上部に赤くなった自機が見える。この状態でボスギャラガを両方倒すと3機合体出来る。


●まとめ
知らずにプレイすると、面白さがわからないまま終わってしまいがちなゲーム。
2つのゲームに3つの操作。
たくさんの楽しみ方があるように見えて、実際には「リミックス」の「スライド」操作以外では全く楽しめない。
しかも、ギャラガと銘打って実際に本家ギャラガを収録しているのに、その本家ギャラガが残念な出来である。
はっきりいってこのアプリには問題がある。
配信開始は2009年で新OS対応のバージョンアップはされているものの、新機能等は追加されておらず古いアプリでもある。

しかし、わかった上でプレイすればちゃんと楽しめるゲーム。
このゲームは左右移動とショットだけというシンプルなゲーム仕様を活かして「避けて撃つ」シューティングの基本をタッチパネル上で実現した。
iPhoneの縦シューティングはボタン操作との兼ね合いでフルオートショットが主流になっていて、自分で連打して楽しめるゲームは少ない。
三機合体で撃ちまくる爽快感もあって、難易度も低いので初心者でも楽しめるシューティングだと思う。

値段は配信を開始した2009年には700円と高価だったが、現在は標準価格350円、時々セールをやっていてセール時には115円になっている。
セール時にオススメ。