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細けぇことはどうでもいいんだよ! 爽快感の暴力で遊ばせるブロック崩し『ポンボール』レビュー

ポンボール (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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アーチャー伝説』のHABBYから、お手軽、ゲーマーもハマる、中毒性の高い作品がまたも登場した。
狙い澄ました角度でボールを発射してブロック(敵)に当てて消す『ブロック崩し』と、『アーチャー伝説』のハマるノウハウを組み合わせた『ポンボール』である。
ブロック崩し系ゲームとして、システム自体はどこかで見た気もする内容なのだが……遊んでみるとびっくり。
暴力的な爽快感がプレイヤーを支配し、気づけば続けて遊んでいる。
そんな、中毒系のゲームが『ポンボール』だ。

つぎつぎと不幸な死を迎える人々の、最後の瞬間を体験し、謎に迫るアドベンチャー『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(What Remains of Edith Finch)』のiOS版レビュー

What Remains of Edith Finch (App Store 610円 / Steam 1,980円)
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つぎつぎと不幸な死に見舞われ、一族がほぼ死に絶えたフィンチ家。
彼らは死者が出るたびに屋敷に手を加え、歪に増築された屋敷は“フィンチ家の奇妙な屋敷”として有名になった。
そして今、その屋敷に足を踏み入れる者がひとり。
フィンチ家の最後の生き残りとして屋敷を相続したエディス・フィンチ、つまりはあなただ。
あなたは、このWhat Remains of Edith Finch(フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと)』を通じて奇妙な屋敷を散策し、そこに残る記録から一族の死の謎に触れることとなる。

『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』や『Horizon Zero Dawn』など、強烈なライバルがいる2017年~2018年に、さまざまな賞を受賞した(英国アカデミー賞などではベストゲーム賞すら獲得している!)本作が、ついに iOS に登場した。
しかも、充分に楽しめる品質で。
お気に入りのゲームなので、この機会にしっかり紹介していきたい。

『Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜』レビュー。謎解きを通じて世界観に引き込み、一気に畳みかける短編物語

Behind the Frame (App Store 610円 / GooglePlay 610円 / Steam 1,010円)
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作品に命を吹き込むため、画家は必要な“色”を探しながらキャンバスを埋めていく。
コーヒーを飲み、音楽を聴いて休憩し、ふと隣人が目に入ったり、アトリエに猫が迷い込んできたり……そんな日常からヒントを得てキャンバスを埋めていくと、さらに奥に秘められた物語が紐解かれ、怒濤の情報量がプレイヤーを圧倒し、余韻を残して一気に終わる。
スタジオジブリに影響を受けたビジュアルの『Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜』は、短時間で終わる物語重視の謎解きゲームだ。

10年の沈黙を経て登場したバイクゲーの巨星『BIKE BARON 2』レビュー。気持ちよさを優先した非リアルな挙動で、トラップだらけのデスロードを走り抜ける爽快死にゲー

Bike Baron 2 (App Store 860円 / Steam 予約受付)
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物理シミュレートされたトラップ満載の、何が起きるかわからないデスロードを走るバイクゲーム『BIKE BARON』。
その10年ぶりとなる完全新作『BIKE BARON 2』がついに登場した。
初代作品は2011年に登場するや各ゲームサイトで絶賛され、当時の月間ベストゲームの賞などを大量に獲得したが……実は今作も基本的な遊び方、コンセプトは一切変わっていない。
だが、10年の歳月=スマホの性能進化がゲームを大幅に面白くしている。

グラフィックが進化し、走る爽快感はアップ。
スマホ性能の向上で配置できるトラップが増えてよりコースは多彩に。
コースがぶっ壊れたり、障害物の動きを見る物理シミュレートの面白さも進化。もともと爆発しまくるゲームだったが、火薬の量も大幅増量。
2011年に絶賛された面白さはそのままに、思わず「おお!?」っと声が出てしまうほど演出が進化した本作は間違いなく面白い。

”古き良き”ではなく、現代に通じる良質RPG『FΛNTΛSIΛN(ファンタジアン)』前編レビュー。『FF』の父が作る懐かしのゲームを超え、Mistwalkerだから作れた新作と言えるAppleのキラーソフト

FΛNTΛSIΛN (ファンタジアン) (App Store Apple Arcade)
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『ファイナルファンタジー』シリーズを立ち上げた坂口博信さんが、Apple の月額遊び放題のゲームサービス Apple Arcade 向けに『FΛNTΛSIΛN(ファンタジアン)』という RPG を作る。
これを聞いたとき、「ああ、懐かしいテイストの RPG が遊べるのだろうな」程度に思っていたが……出てきたものは、そんな大人しいものではなかった。
懐かしさの皮をかぶった最新の JRPG で、スマホでも Mac でも同じように楽しめる工夫が随所に盛り込まれており、まさにゲーム機とスマホ、両方で長い開発経験を積み、ヒットを生み出した Mistwalker だからこそ作れる新作と言っていい。
失礼ながら予想をはるかに超えて面白い、まさに Apple Arcade キラーソフトだった。

下手な有料ゲームが裸足で逃げ出す、本格ハック&スラッシュRPG『エルダースクロールズブレイズ』レビュー。目立つ欠点は「課金する意味が見いだせない」程度

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人気RPG『The Elder Scrolls』シリーズのスマホ作品『エルダースクロールズ:ブレイズ (The Elder Scrolls: Blades)』。
本作はシリーズの世界観で展開される作品で、主観視点のクラシカル・ダンジョンRPG……とかどうでも良くて、とにかくハック&スラッシュな成長RPGとしてすごく楽しい。
本家作品のようなオープンワールドはどこにもない。だけど、1本のスマホRPGとしてみると、下手な買い切りゲーム真っ青の面白さ。
それでいて無料で楽しめるのだから、おすすめしないわけにいかない。
面白いゲームを探していたら、洋ゲーテイストなビジュアルで食わず嫌いせず、このゲームを試すべきだ。

外出禁止の寂しさはPCでペットを育ててしのげ。 学校を育てて、散歩させて、餌やりや繁殖を楽しむ学校シミュレーター『スクールスクールシミュレーター』

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学生時代に戻りたい。あの校舎が懐かしい。
そんなあなたにピッタリなゲームが、学校シミュレーター『スクールスクールシミュレーター』だ。
さあ、生徒を集めて学校を大きくして、散歩、餌やり、繁殖を楽しもう。

え、何かおかしいって?
何もおかしくない。本作はあなたを校長(親)だと思ってついてくる学校という生物を飼う、PC向けのペット育成シミュレーションゲームだから。

「やめろ、俺を遊ぶな、俺はゲームじゃないんだ!」 遊ばれることを拒むアプリと対話する『There Is No Game: Wrong Dimension』レビュー

There Is No Game: Wrong Dimension (App Store 610円 / GooglePlay 700円 / Steam  1,320円)
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残念なお知らせだが、このアプリはゲームじゃない。
大丈夫、キミはTVを見ても良いし、外に行ってもいいし、本を読んでもいい。
このアプリは返金をしても……いや、開発者にも生活があるからそれだけは……お、おい、何をしているんだ!?
タイトル画面をいじるんじゃない、おとなしく外で遊べ!

今日は、意思を持つゲームアプリと会話し、アプリ自身が予想もつかない方法でプログラムを破壊しながら物語を進めるゲーム……いや、ゲームじゃないからアプリか?
コホン、ともかく『There Is No Game: Wrong Dimension』を紹介しよう。

何度もやり直すローグライトのお約束を物語に組み込んだ『Crying Suns』レビュー。成功するまで蘇る男のストーリー

Crying Suns (App Store 1,100円 / GooglePlay 1,100円/ Steam 2,370円)
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死んだら最初からやり直し。だけど、毎プレイ異なるランダムな展開なので飽きずにプレイできる『FTL』や『Slay the Spire』のような“ローグライト”ジャンル。
これが流行してからだいぶ時間がたったし、そろそろ「少しひねったローグライトがやりたいかな?」という方も多いのではないだろうか。

そんな方におすすめしたいのがこの『Crying Suns』だ。
本作は「何度もプレイし直す」ことを逆手にとり、何度もプレイするほどに謎が深まるストーリー性を持つ『FTL』系ローグライト+SF物語のゲーム。
開発はフランスのaltshiftだが、翻訳の品質も高く、自信を持っておすすめできる1作だ。

終末世界を2人ぼっちで生きる『終わる世界とキミとぼく』レビュー。ローグライト・謎解きゲームというべきプレイ感

終わる世界とキミとぼく (App Store 250円 / GooglePlay 240円 / Steam 558円)
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ぼくらは知っていた。この世界が終わることを。誰もが知っていた。知っていたのだ。

核戦争により、とつぜんに世界は終わり始めた。
幸運にも生き延びた“ぼく”は、同じく生き延びた女の子の“キミ”とともに荒れ果てた世界を生き抜く。
ぼくが死んでも、キミが死んでもゲームは終わり。
『終わる世界とキミとぼく』は、終末の世界を2人きりで生き延びるハード・サバイバルゲームだ。

テキストが主体のゲームで、画面は派手ではない。
しかし、システムに目を向けると毎プレイ異なるイベントが発生し、死んだら最初からやり直しになるローグライト(不思議のダンジョンのエッセンスがある)的要素、謎解きアドベンチャー要素を備えた“ローグライト謎解きゲーム”に近いシステムを備えた光る1作だ。

開発6年、Rayark渾身の対戦RTS『ソウル・オブ・エデン』レビュー。カードゲームのような独自のプレイ感と、課金優位を覆す仕組みを持つ意欲作

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リアルタイム戦術ゲーム『クラッシュロワイヤル(クラロワ)』。
いまや『クラロワ系』とジャンルで呼ばれるほどフォロワーが多いゲームだが、たまたま似たシステムで同時期に開発されていたゲームをご存じだろうか。
今回紹介する『ソウルオブエデン(SoE)』は、『Deemo』や『Cytus』など世界的に人気のゲームを擁するRayarkが『クラロワ』リリースの1年半前から開発していたものだ。

本来2016年夏リリース予定だった本作は結局、4年以上の歳月を経て2020年8月にリリースされた。
『クラロワ』の大ヒットにより、さまざまな調整が必要になったのは想像に難くないが……待った甲斐はあった。
『SoE』は、独自性があり、短時間でハマる面白さがあり、なおかつ課金の力で勝つことはできない、Rayark渾身の対戦ゲームとして仕上がっていた。

モンスターを集めて、配合して冒険に送り出すRPG『放置系ハクスラモンスターズ』レビュー。確かなハック&スラッシュRPGの熱狂がここにある

放置系ハクスラモンスターズ (itunes 無料 / GooglePlay 無料)
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スマホで人気の放置系システムに、戦ってアイテムを手に入れてどんどん強くなるハック&スラッシュRPG要素、さらに『女神転生』のようなモンスター合体システムでパーティーを強化する要素を入れ込んだ新作がやってきた。
その名も直球、『放置系ハクスラモンスターズ(スラモン)』。

昨今、放置系ゲームは基本無料のガチャゲームにも採用されていて、放置している間の冒険は工夫しようが限界が決まりきっていたり、冒険で手に入るものより課金やガチャが重要なイメージを持っている方もいるだろう。
だが、『スラモン』はそういったゲームではない。
冒険で手に入れたアイテムの強さに脳汁が出て、プレイヤーが工夫するほどに冒険の効率が上がってさらに脳汁が出る……本当のハック&スラッシュRPGだ。

これがハードコアゲーマー向けのクッキークリッカー。動物の軍隊を指揮して戦争するインフレゲーム『ウォータートル 2』レビュー

ウォータートル 2 (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 無料)
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砲塔を装備した陸ガメに乗り、動物の軍隊を編成して戦うゲーム『War Tortoise』続編、『ウォータートル 2(War Tortoise 2)』。
本作は敵を倒すと資金が手に入り、その資金で軍隊がより大きくなり、さらに派手に戦いが始まる“放置・インフレゲーム”となっている。
この構造自体はクッキーを作ってその収益でより多くのクッキーを作る『クッキークリッカー』から発展したものだが、本作にはさらなる独自性が加わり、ゲーマー向け……ハードコア・クッキークリッカーとでも言うべき存在まで進化している。
いま、最も進化したインフレゲームを遊びたいなら、これだ。

剣ではなく、ルールで殴り合え。ゲームルールを書き加え、変更して戦うローグライク・パズルRPG『Seven Scrolls』レビュー

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君の装備は剣でも鎧でもなく、このゲームのルールだ。
魔法の巻物によってゲームにルールは変わっていく。ゲームルールを自分に都合よく(簡単にはいかないが)を書き足して、ダンジョンの奥深くを目指せ。
今回紹介する『Seven Scrolls(7枚の巻物)』は、タイトルの示す通り7枚の巻物によってゲームに新しいルールを書き加えて攻略する“ゲームルールと戦うローグライク・パズル”だ。

死んだキャラは蘇らない。ゾンビであふれた町からの脱出を目指すサバイバル・ストラテジー『Wanna Survive:ゾンビ攻略』レビュー

死んだら本当に"死亡"するシビアなゾンビサバイバル。
その一方で、親しみのあるドットグラフィックと優れたインターフェイスを持つ、ステージクリア型でターン制の戦略シミュレーションゲームが公開されています。
Wanna Survive:ゾンビ攻略』です。

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台湾の小メーカーが2019年8月にSteamで公開した作品。スマホ版の登場は2019年11月末です。
新作というわけではありませんが、歯応えと遊びやすさが同居したゲームで、思わずハマってしまったのでご紹介したいと思います。

ロングランも当然の出来映え。いつでも手軽に対戦クイズアプリ『みんなで早押しクイズ』レビュー

かなり今さら感があるのですが…… 今でもヒマなとき、思い出したようにちょくちょくやっているオンライン対戦のクイズアプリがあるので、この場を借りて紹介しておこうと思います。
『みんなで早押しクイズ』です。通称「みんはや」。

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私がこのゲームを知ったのは、2019年11月11日に放送された『石橋貴明のたいむとんねる』というテレビ番組を見て。
App Storeの無料アプリランキングでたまに見かけていたので名前だけは知っていたのですが、詳しい内容はこのとき初めて知りました。
番組では40分、丸々このゲームで遊んでいました。

ドイツゲーム賞2017大賞の重量級ゲームを気軽に遊べる喜び。『テラフォーミング・マーズ(Terraforming Mars)』レビュー

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人類はついに火星へ進出する!
火星こそこの世の天国、人類の未来だ!

ドイツゲーム賞2017の大賞、そしてドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート部門ノミネート作でもある『テラフォーミング・マーズ(Terraforming Mars)』がアプリになってやってきた。
本作は火星を人の住める惑星に改造する“テラフォーミング”計画を描いたボードゲームで、テラフォーミング事業を手掛ける企業のうち1社の代表となり、競合企業よりも成果を上げる(勝利点を獲得する)こゲームである。
さあ、今すぐアプリを起動して火星の歴史に名を遺すのだ!

見慣れた3マッチパズル+RPGのはずが、時間が消し飛ぶほどハマる『MAGICUS -マジカス-』レビュー

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3マッチパズル+RPG。
『パズドラ』や『パズルクエスト』時代からヒット作を生み出してきたこの組み合わせに、新たなハマりゲーが出現した。
魔王を倒す勇者となり、ランダムイベントが発生する難所を踏破し、宝を集めて自宅を豪華にしたり、最終的に魔王を倒す『MAGICUS -マジカス-(以下、MAGICUS)』だ。

3マッチバトルなんてやり飽きたという方も多いだろう。私もそうだった。
しかし、『MAGICUS』はヤバい。遊び始めこそ「なるほど、いつものアレね」なのだが、続けているとゲームが変化していき気づくとハマって時間が消し飛んでいる。
『ダンジョンメーカー』を遊んでいると「なんとなく時間が立っていた」なんてことが起きるが、同質の面白さ。有料で面白いゲームを探しているなら、これはチェックすべき1作だ。

ランダム生成確率に手を加えるダンジョンコントロール・ローグライクRPG『Undervault』レビュー。ロジックでランダムを制御するボドゲ的な味わい

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常に資源が足りず、真綿で首を絞めるようにプレイヤーを追い詰める凶悪なランダム生成ダンジョンに挑むローグライクRPG『Undervault』がえらく面白い。
プレイしてみると、食料も装備も、本当にすべてが足りない。
普通のローグライクRPGでは、これを細かいプレイでカバーしていくのだが……主人公は“ダンジョンの構造をちょっぴりコントロール”する能力が与えられている。
凶悪なダンジョンに穴を作り、巧みに生き延びるダンジョンコントロール・ローグライクRPGとでもいうべきゲームが本作だ。

文明が崩壊し、地上を捨てて海底で生きる人類のサバイバルアドベンチャー『深世海 Into the Depths』レビュー。やはり、カプコンの売り切りは面白い。

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そこは地表が氷に覆われ、人々が海中で暮らす世界。
氷は広がり、長い年月が経てついには海中までが凍り始めた。
一体、世界に何が起きているのだろうか、そしてまだ自分以外に生き延びている人間はいるのだろうか……主人公はその謎を探るため、海の底を目指して旅立つ。

カプコンのApple Arcade参入第一弾。
崩壊した世界を描くポストアポカリプス系ゲームの中でも、際立って特異な世界観を持つサバイバルアドベンチャー『深世海 Into the Depths(以下、深世海)』を紹介する。

コロコロどうぶつピンボール『はむころりん』レビュー。入口は浅く、遊び始めると驚くほど深い1作

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まさか、こんなに完成度が高いゲームが無料なのか!
コロコロとかわいい動物キャラクターを発射し、多彩なギミックの詰まったステージのゴールを目指す変形ピンボールゲーム『はむころりん』。
このゲーム、スーパーファミコン『カービィボウル』系(スーパーファミコンの作品)『カービィボール』のようなゲームとして、元より評価は高かったのだが……アップデートで嘘みたいに完成度が上がっている。

かわいいネズミをゾンビに置き換え、“汚いレミングス”誕生。ゾンビを行進させて人間社会を襲う『Zombie Night Terror』レビュー

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小学生のころ、かわいいレミング(ネズミ)たちに指示を出してゴールに導くパズルゲーム『レミングス』というゲームを遊んでいた。
レミングたちはプレイヤーを信じて、ときに仲間のために自爆し、行進を続ける。
そんな健気なレミングの姿に感動して……と書ければよかったのだが、そんなことができたら遊びまくるのが子供というもの。
当時の小学生たち(私の周囲)は、レミングを自爆させ、谷底に突き落として遊んでいた。

そして2019年になって、新作の『レミングス』が出てみると……レミングはよりかわいくなり、残酷な自爆機能は削除され……わかるよ、今の時代に出そうと思ったらそうなる!
でも、昔懐かしい遊びができない。そんな私の前にやってきたゲームがレミングをゾンビに置き換えた『Zombie Night Terror』である。
基本的なルールは『レミングス』。しかし、ゾンビなら自爆しても谷底に落としても問題ない。これが現代に許された「汚いレミングス」だ!

世界を救うまで、滅びの100日間を繰り返すローグライトRPG『Ending Days』レビュー。プレイヤーを沼に引きずりこむリプレイ性の悪魔

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全国のローグライト系RPG好きのゲーマーたちにこの『Endind Days』を遊んでもらいたい。
これは『Buriedbornes』や『Deck de Dungeon』など、システムで遊ばせる硬派RPGを作り続けるNussy Gameの新作。
世界が滅びる最後の100日間を冒険し、魔王を倒して世界が救われるまで何度でも時間を遡って戦うRPGだ。
1日=1行動。プレイヤーの行動を洗練して100日(=100回の行動)で魔王を倒すゲームで、毎プレイイベントが変化し、プレイヤーに臨機応変な戦術を求める。

ゲーム機RPGの面白さを抽出し、再構成したスマホRPG『ラストクラウディア』レビュー。RPGを作り続けた男の集大成が、ここにある [AD]

ラストクラウディア (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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その昔、『フライハイトクラウディア』というRPGがあった。
ガラケーながら本格派の内容で、4作目まで作られるほど人気を誇ったのだが……最後となった4作目の物語には続きがある。
1・4作目のディレクターである早貸久敏さんは戦場をスマホに移し、『ブレイブフロンティア』、『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS(FFBE)』などの監督・ディレクターを務め、ヒットを飛ばし続けていたのだ。
そして、これから紹介する『ラストクラウディア』は、早貸さんの最新作となる。

自らの出世作である『フライハイトクラウディア』の名に、“ラスト”を組み合わせたゲーム名から並々ならぬ覚悟を感じていたが、出てきたゲームは名前に負けない凄まじい内容で、うなるほど面白かった。

原作付きソシャゲとして1つの理想形。シミュレーションRPG『ラングリッサーモバイル』レビュー [AD]


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原作が存在するゲームのソーシャルゲーム製作は、漫画の実写映画化のようなジレンマを抱える。
漫画を短く実写化にするにあたって物語も見た目も必然的に変わるし、演技より話題性を考えたキャスティングだってある。
どうやってもどこか原作から離れるし、全部のファンが納得してくれるわけではない。
ただ、そんな世界でも当たりと言われる幸せな実写映画はある。

同じように、ゲームも売り方が変わればシステムが同じでいられず、いろいろと文句はでる。
しかし、今回紹介する『ラングリッサー モバイル』は、そんな原作ゲーム付きのソシャゲ化において、1つの理想形といえそうなほどよくできていた。
少なくとも原作を遊んでいた自分にはそう思えた。

中世の王国地図を作る1人用ボードゲーム『パズル&モナーク』レビュー。国が広がる気持ちよさに没頭せよ

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ボードゲームの名作『カルカソンヌ』のように地形が描かれたタイルをつなげ、中世の地図を作る1人用パズルゲーム『パズル&モナーク』が、アップデートで面白くなった。
『ソリティア』を遊んでいるように黙々とプレイし続けられる。
作者の new game style さんは軽快に動作する3Dのスマホゲームを作り続けていたが、ここにきて製作が花開いた感がある。

フロイト的手法でプレイヤーを多角的に本格心理テストゲーム『ALTER EGO』レビュー。自己を知り人生を豊かにするゲーミング

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大学時代、心理学の講義で聞いた言葉が今でも忘れられない。
「心理学は、自分を知り豊かな人生を送るための授業です。普通の人は自分を知りたいと思いません。
心理学の講義を選択した皆さんは、少し変わっています」

“自分を知りたい”欲求を持つ人間が少数派ということが驚きだった。

しかし今、そんな少数派の人間に向けた強烈なゲームが App Store と Google Play の両方で1位を獲得し、ヒットを飛ばしている。
ゲームを通じてプレイヤーを分析して結果を出し、自省を促す“自分探しタップゲーム”『ALTER EGO』である。

ちびキャラ軍団を指揮するわちゃわちゃ系アクションRPG『キング・クラッシャー』レビュー。個性豊かな12の勇者と豊富すぎるギミックがこの価格で!?

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「これなら誰が遊んでも楽しいな」と思えるバランスの取れたアクションRPGが登場した。
スマホで無理なく遊べる適度なアクション要素があり、パーティー変更で戦術の変化も楽しめる。
さらに無料で遊べて、少しお金を払えば驚くほど快適な「コスパ最高」系。
『キング・クラッシャー』である。
ちびキャラを忙しく動かして楽しく、ドット絵キャラクターの動きを見て楽しく、ゲームをすすめてまた楽しい。とてもよくできているので、ぜひ試してみて欲しい。

美しい液体金属の世界を操る『MeltLand - メルトランド -』レビュー。高難度だがプレイヤーの上達で超えられるバランスも秀逸

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ただ、美しい。
液体金属のような素材で作られた舞台を隆起させ、水滴をゴールまですべり入れるアクションゲーム『MeltLand - メルトランド -(以下、メルトランド)』の第一印象だ。
このステージを隆起させるだけで気持ちいい。
しかも、遊んでみるとこれがまた面白い。スマホ向けに古典ゲーム『マーブルマッドネス』とでもいうべき仕組みを作り上げているのだ。

遊ぶほどにつらくなる。ナチスの優勢人種生産施設で産まれた子供を育てるゲーム『マイ・チャイルド・レーベンスボルン』レビュー

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やっと、ゲームが終わってくれた。
エンディングに到達してやってきたのは、達成感でも感動でもなく、安堵だった。

第二次世界大戦中、ナチスが掲げた人種差別の方針のもとでユダヤ人が迫害・虐殺された歴史は日本でもよく知られている。私自身、課題図書で『アンネの日記』手に取り、つらさを噛みしめつつ読んだ経験は今でも思い出せる。
だが、それと対極に位置する“ドイツ民族を増やす”政策があり、これが悲惨な結果をもたらしたことはあまり知られていない。
『マイ・チャイルド・レーベンスボルン』は、その政策がもたらした悲劇を描き、プレイヤーに強烈に伝えるゲームだ。
凄い!!iPhoneゲームアプリコレクション
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