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GLAY、X JAPAN、LUNA SEAが、結成から現在までを当事者視点で語るストーリーモードが熱い! ビジュアル系リズムゲーム『EXTASY VISUAL SHOCK』レビュー

EXTASY VISUAL SHOCK (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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派手な化粧をした見た目で、1990年ごろから2000年ごろに一世を風靡したヴィジュアル系バンドブーム。
その時代を席巻したヴィジュアル系のなかでも、中心的な立ち位置にいたGLAY、X JAPAN、LUNA SEAの3バンドの公式リズムゲーム『EXTASY VISUAL SHOCK』が、なんとこの令和の世にやってきた。
しかも、実写タレント系ゲームは映像使いまわしが多いなか、本作は取り卸し映像+過去ライブ映像+本人の歌声による音源の豪華仕様。
当然、ビジュアル系世代の注目を集め、2月25日にサービス開始するとダウンロードランキング1位を獲得し……そのまま長期メンテナンスに突入して沈没(悲しいソシャゲの流れ)。
が、実際に遊んでみると他にない良さがあったので、応援のために紹介していきたい。

ノルウェーゲーム賞二冠のゲームが5年越しに日本語対応『少女と宇宙の物語』 レビュー。1920年代の牧歌的なノルウェ―と、牛飼い少女と、牛をさらう宇宙人の物語

少女と宇宙の物語 (App Store 610円 / Google Play 610円 / Steam 598円)
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1920年ノルウェーで、不可思議な事件に巻き込まれた牛飼いの少女を描く短編アドベンチャー『Milkmaid of the Milkyway』。
ドット絵で描かれるキャラクターと世界観、牧歌的な雰囲気から予想がつかない展開へと繋がる物語などが評価された本作は、2017年にSPILLPRISEN(ノルウェーのゲーム賞)で“GAME OF THE YEAR”、“GAME OF THE YEAR SMALL SCREEN”の二冠に輝いた。
が、長く日本語には対応しておらず、2022年になってようやく『少女と宇宙の物語』として日本語版がApp Store / Google Play 向けに販売開始となったので、今回紹介したい。

『ナコパズル』レビュー。簡単に遊べて、すぐ楽しい。100時間は遊ばないかもしれないけど、1時間はきっとハマるパズルゲーム

ナコパズル (GooglePlay 無料)
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ルールは簡単に理解できて、遊んですぐ楽しい。
100時間も遊んで飽きないゲームではないかもしれないけど、1時間を楽しく過ごせることは保証できる。
そんな、気楽なパズルゲームが『ナコパズル』だ。

本作は、テトラミノ(『テトリス』で使われるような、4つのブロックの集合体)を主としたブロックを盤面に配置してキャラクターを呼び出し、そのキャラクターを正方形に並べて消すパズルゲームだ。
「ブロックを配置してキャラクターを呼ぶ」という字面はわかりづらいので、図を交えて説明していこう。

この、美しい天使を飼いたい。背徳の超短編ノベル『天使の飼い殺し』レビュー。文字と絵が同時に語りかける超濃密な3分間ゲーム

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ある晴れた日、私は天使に出会った。
信じられないかもしれないが、それは翼の生えた人の姿で

「美しかった」

私はこの天使を飼いたいと思い……。

背徳的な文章から始まり、絵の演出と文字が一体化してジェットコースターのように進み、一瞬で終わる。
何時間も遊ぶゲームが連載漫画だとすると、『天使の飼い殺し』は瞬時に強烈なインパクトを与えて終わる読み切り漫画のような作品だ。

面白かったが、二度とこんな原作付きゲームは出ないで欲しい悪魔的アプリ『カイジ闇の黙示録』レビュー。課金して、ランキング上位まで駆け上がったプレイヤーが見たもの

カイジ闇の黙示録 (App Store 無料)
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「さぁ、闇のゲームの始まりだぜ」
主人公、遊戯の名台詞も懐かしい『遊戯王マスターデュエル』が突然にリリースされて世間が沸いたのが1月19日。
しかし、本当の“闇のゲーム”は遅れてやってきた。
本日1月20日、App Store 向けにリリースされた『カイジ闇の黙示録』だ。
そして、これはそのゲームに挑んだ者たちの記録である。

中国建築の謎を解く『3D Escape game : Chinese Room』レビュー。観光気分で中国風世界を見て回る謎解きゲーム

3D Escape game : Chinese Room (App Store 無料)
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3Dで描画された美しい箱をいじり回し、精緻なギミックの動きを楽しむ謎解きゲーム『The Room』。
謎解きゲームとして、幻想的で不気味な世界観を楽しむ雰囲気ゲーとして人気を博した同作の中国版とも言うべきフォロワーゲームが登場した。
中国の世界観で作られた3D謎解きゲーム『3D Escape game : Chinese Room』だ。

『会話禁止の人狼ゲーム: ジャックと探偵』レビュー。売り文句に偽りなし、会話なしだからテンポ良く楽しめる人狼系ゲームアプリの好移植

会話禁止の人狼ゲーム: ジャックと探偵 (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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大勢の人間の中に紛れた人狼(などの異端)を会話や行動から見つけ出し、投票などを通じて追放する人狼系ゲーム。
元祖となる『人狼ゲーム』から、宇宙人狼と呼ばれる『Among Us』まで認知度も人気も高くなったこのジャンルだが、面白い反面、会話のやりとりが重かったり、時間がかかったりして1プレイが重い者も多い。
また、人狼と思われる人間を1人ずつ除外していくシステムを採用していると、初期に除外されたプレイヤーは終わるまで長時間待ち続けることもある。
そういった諸問題に対処し、シンプル・気軽に遊べるようにした人狼系ゲームがアプリに登場した。
1プレイ10分、会話なし、脱落なし、手軽に遊べるという『ジャックと探偵』だ。

夜が明けない森で、キャンプを張って自家焙煎コーヒーを淹れる『ふしぎの森でコーヒーを』レビュー。コーヒーを片手に遊びたい、癒やしの非日常を提供する環境アプリゲーム

ふしぎの森でコーヒーを (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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夜が明けない、ふしぎな森のなかでキャンプし、静かにコーヒーを焙煎し、淹れる。
プレイヤーはそれを眺める。
静かな風景をずっと眺めていたくなる、心落ち着く放置・コーヒー焙煎ゲームが『ふしぎの森でコーヒーを』だ。
開発者は、イラストを描くことが好きなインディーゲーム開発者ふじたかしさん。
大人向け絵本の挿絵のような、どこか郷愁を誘う絵柄も相まって素晴らしい雰囲気ゲームとなっている。

名作をより快適に遊べる移植『ファイナルファンタジーV ピクセルリマスター』レビュー。独自バグ・機種依存バグてんこ盛りでやり込み・RTAも楽しそう(致命的バグが直れば)

FINAL FANTASY V (App Store 2,200円 / GooglePlay 2,200円 / Steam 2,200円)
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元が色あせづらい面白さなら、普通に移植されれば今遊んでも面白い。
『ファイナルファンタジー』を新たなピクセルグラフィックとサウンドでリマスターする『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター(以下、FFPR)』シリーズ。
その中でも『ファイナルファンタジーV ピクセルリマスター(以下、FFV PR)』はそんな移植作品になっている。
過去にも『ファイナルファンタジーV』のレビュー記事は書いていて(名作『FF5』がきっちりスマホ向けにリメイク)、面白さ、遊び方はほぼ同じではあるが、今回また改めて、旧版との違いも含めて紹介していく。

細けぇことはどうでもいいんだよ! 爽快感の暴力で遊ばせるブロック崩し『ポンボール』レビュー

ポンボール (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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アーチャー伝説』のHABBYから、お手軽、ゲーマーもハマる、中毒性の高い作品がまたも登場した。
狙い澄ました角度でボールを発射してブロック(敵)に当てて消す『ブロック崩し』と、『アーチャー伝説』のハマるノウハウを組み合わせた『ポンボール』である。
ブロック崩し系ゲームとして、システム自体はどこかで見た気もする内容なのだが……遊んでみるとびっくり。
暴力的な爽快感がプレイヤーを支配し、気づけば続けて遊んでいる。
そんな、中毒系のゲームが『ポンボール』だ。

ドイツ連邦教育研究省が、有名インディー開発者と共同で制作した学習脱出ゲーム『Kitty Q』レビュー。子供の好奇心を刺激し、勉強とゲームは両立させる取り組み

Kitty Q (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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「勉強ばかりしてないで、ゲームしなさい」
四国新聞で展開されたメッセージ広告が、ネット・ゲーム依存症対策条例を定めてゲームを制限する香川県への挑戦として日本では話題になった。
が、ドイツでは「そもそもゲームと勉強は両立する」とばかりに、子供の好奇心を刺激すいる量子物理学学習ゲーム『Kitty Q』が開発され、スマホ向けにリリースされた。
しかも、ドイツ連邦教育研究省(国)の出資で制作されているため、無料で広告一切なしなので、誰でも手軽に手を出せる。

開発は数々のヒット作・受賞作を制作し、直近でも『Song of Bloom』でApple Design Award を受賞したドイツ・インディーゲームの鬼才 Philipp Stollenmayer。
それでいて研究組織 Cluster of Excellence ct.qmat の協力で科学的な解説・考証もバッチリ。
面白さでも、学習への取り組みでも妥協のない1作となっている。

縦スクロールシューティングに、毎プレイことなる自機を組み上げるローグライク要素。『LinearShooter Remixed』レビュー

LinearShooter Remixed (App Store 250円 / GooglePlay 240円 / Steam 310円)
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死んだら最初から、毎プレイ違った冒険を楽しめる。
『Slay the Spire』などで人気のローグライク要素を、シューティングに盛り込んだゲームが登場した。
シューティングゲームを作り続ける学生ゲーム開発者の Annulus Games 新作、『LinearShooter Remixed』だ。
ステージクリア型の縦スクロールシューティングに、毎プレイ異なるパワーアップアイテムを組み合わせて自機の性能をカスタマイズし、プレイするたびに変化するステージを組み合わせ、長く遊べるゲームに仕立てている。



謎、謎、謎で週刊連載漫画のような手口でプレイヤーを引き込む短編ミステリー・スリラー『エヴァンの残したもの』レビュー

エヴァンの残したもの (App Store 490円 / GooglePlay 体験無料 / Steam 720円)
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日本のビジュアルノベルに影響を受けたというミステリー・スリラーで、パズルアドベンチャー『エヴァンの残したもの』がスマートフォンにやってきた。
ゲーム開始から終了までおよそ2時間。
謎、謎、そしてまた謎。どんどん伏線を張り、風呂敷を広げて人をひっぱる週刊連載漫画のような手法でプレイヤーを引き込み、気づけば結末にたどり着いている。
本作は、そんなゲームだった。
(そして風呂敷のたたみ方は少し雑)

お手軽、でもやめられない爽快感の『ドラゴンクエストけしケシ!』レビュー。単なる3マッチパズル+バトルと思いきや、独自の仕掛けで別もののテンポ感

ドラゴンクエストけしケシ! (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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『ドラゴンクエスト』のキャラクター消しゴム“ドラけし”を3つ並べて落書きモンスターを倒す3マッチパズルバトルゲーム『ドラゴンクエストけしけし!』。
正直に言うと、私のこのゲームに対する期待度は低かった。
発表されたときから「またキャンディクラッシュか、ツムツムのドラクエ版か……」と斜に構えてみていたからだ。
が、遊んでみるとこれがやめられない、止まらない。
簡単、爽快、隙間時間につい遊んでしまう。
使い古された(スマホゲーと言えば簡単爽快お手軽というキャッチコピーが多い)表現だが、まさにその通りの良作だ。

運営型前提の仕組みで物語を提供する意欲作『テイルズ オブ ルミナリア』レビュー。随所に光る箇所があるも、土台に欠陥を抱える惜しさ

テイルズ オブ ルミナリア (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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バンダイナムコが誇るRPG『テイルズオブ』シリーズの最新作『テイルズオブルミナリア』。
これまでスマートフォン向けに同シリーズのキャラクターが出演するお祭りソシャゲは出てきたが、本作は“マザーシップタイトル”……つまり、『ドラクエ』や『FF』で言えば正式ナンバリングタイトルとして開発された初のスマホゲームとなる。
キャラクターデザインには『食戟のソーマ』などで知られる佐伯俊さんを採用し、グラフィックは美しく、オープニングからエンディングアニメまで作りこんであり、まさにマザーシップタイトルの名にふさわしい大作感。
かなり予算がかかっているのは間違いない。
演出・システム面でも挑戦的な試みがあり、「テイルズの名を使って量産ゲームを作ろう」ではなく、「新しいテイルズを作ろう」という気概が見て取れる。
しかし、ストアの評価を見ていくと2021年12月1日現在2点代。いったい、何が起きているのだろうか。

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 -魂の絆-』レビュー。ビジュアルでファンを納得させ、押し込みアクションバトルでゲーム好きも喜ぶ堅実なるアクションRPG

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 -魂の絆- (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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週刊少年ジャンプで『ドラゴンクエスト』のスピンオフとして連載され、独自の世界観・ストーリーで人気を博した『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』がついにスマホRPGに!
連載当時はゲーム化されず、まさか令和になってからスマホゲームになるとは……
しかも、今回は原作ストーリーに加え、プレイヤーの分身となる主人公“絆の勇者”もゲームオリジナルストーリーが楽しめるという。もちろん、新規ストーリーは漫画の原作を務めた三条陸さん監修のもの。
ということで、もうファンとしてはプレイせずにいられないゲームが『ダイの大冒険 ~魂の絆~』と言うわけだ。
そして、そのゲームはかなりのところ期待に応えてくれた。

あの感動の物語が、平凡になって登場。『FF4』のストーリーをなぞるだけのデメイクRPG『ファイナルファンタジーIV ピクセルリマスター』レビュー

FINAL FANTASY IV (App Store 2,200円 / GooglePlay 2,200円 / Steam 2,200円)
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あの感動の物語が、安っぽく平凡になって登場。
スクウェア・エニックスが『FF』を新たなピクセルグラフィックとサウンドでリマスターすると宣言し、スクウェアでドットキャラクターを生み出してきた渋谷員子さんがドット絵を監修、植松伸夫さんが音楽を監修した上でリリースした『ファイナルファンタジーIV ピクセルリマスター(以下、FF4PE)』は、残念ながら首をかしげる品質のゲームになってしまった。

1991年にスーパーファミコンで発売された『ファイナルファンタジーIV』は、愛憎入り交じる大人の物語と個性的な敵味方のキャラクター、そしてギミック豊富な手強いバトルなどを特徴とするRPGだった。
が、リメイク版はそれらがすべて薄くなり、平凡な何かにリメイク、グレードダウンしているから“デメイク”とされたと思えるゲームだ。
なお、ピクセルリマスターシリーズは公式ではリマスターと称されているが、バトルバランスや一部アイテムの扱いに調整が入って元のプレイ感を変えているため、本サイトではリメイクとして扱う。

神となって魔物の住む大地に降り立つアクション、弱い人間を導くSLGの2つが一体となって生み出す物語ゲーム『アクトレイザー・ルネサンス』。原作と比較せず、新作としてレビュー

アクトレイザー・ルネサンス (App Store 2,440円 / GooglePlay 2,440円 / Steam 3,520円)
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神となって魔物と戦い、人が生きられぬ土地を切り開き、人類を繁栄へ導く『アクトレイザー』。
1990年にスーパーファミコンで登場し、今なお根強い支持をもつ作品が『アクトレイザー・ルネサンス』としてリメイクされ、令和に登場した。
魔物と戦う骨太のアクションパート、人間たちを導いて文明を発展させるクリエイションパート(シミュレーションパート)の2つを行き来するシステム、神の視点で人間と接する物語は、リメイク版でも高い独自性と魅力をはなっている。
今回は、そんなリメイク版を前作と比較をせずに1本の新作として紹介していく。

つぎつぎと不幸な死を迎える人々の、最後の瞬間を体験し、謎に迫るアドベンチャー『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(What Remains of Edith Finch)』のiOS版レビュー

What Remains of Edith Finch (App Store 610円 / Steam 1,980円)
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つぎつぎと不幸な死に見舞われ、一族がほぼ死に絶えたフィンチ家。
彼らは死者が出るたびに屋敷に手を加え、歪に増築された屋敷は“フィンチ家の奇妙な屋敷”として有名になった。
そして今、その屋敷に足を踏み入れる者がひとり。
フィンチ家の最後の生き残りとして屋敷を相続したエディス・フィンチ、つまりはあなただ。
あなたは、このWhat Remains of Edith Finch(フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと)』を通じて奇妙な屋敷を散策し、そこに残る記録から一族の死の謎に触れることとなる。

『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』や『Horizon Zero Dawn』など、強烈なライバルがいる2017年~2018年に、さまざまな賞を受賞した(英国アカデミー賞などではベストゲーム賞すら獲得している!)本作が、ついに iOS に登場した。
しかも、充分に楽しめる品質で。
お気に入りのゲームなので、この機会にしっかり紹介していきたい。

『Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜』レビュー。謎解きを通じて世界観に引き込み、一気に畳みかける短編物語

Behind the Frame (App Store 610円 / GooglePlay 610円 / Steam 1,010円)
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作品に命を吹き込むため、画家は必要な“色”を探しながらキャンバスを埋めていく。
コーヒーを飲み、音楽を聴いて休憩し、ふと隣人が目に入ったり、アトリエに猫が迷い込んできたり……そんな日常からヒントを得てキャンバスを埋めていくと、さらに奥に秘められた物語が紐解かれ、怒濤の情報量がプレイヤーを圧倒し、余韻を残して一気に終わる。
スタジオジブリに影響を受けたビジュアルの『Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜』は、短時間で終わる物語重視の謎解きゲームだ。

原作ファン視点『ファイナルファンタジーII ピクセルリマスター』レビュー。理不尽・凶悪・野心的なゲームを、丸めずに現代風に仕立てたファン向けの好移植

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パラメキア帝国が世界制覇をとげようとするなか、プレイヤーは滅ぼされた国の人々が集う反乱軍に身を投じ、それにあらがう……。
1988年にファミリーコンピューター向けに発売された『ファイナルファンタジーII(以下、FF2)』が2021年、『ファイナルファンタジー II ピクセルリマスター(以下、FF2PR)』と名前を変え、装いも新たに登場した。
“ピクセルリマスター”とは、究極の2Dリマスターを掲げるスクウェア・エニックスのシリーズ作。
原作に近い内容で、バランス、見た目、音楽共に現代に通じる形で再生するプロジェクトだ。

しかし、私にとって『FF2』は当時としてもゲームバランスが粗く、同時にその粗さが味であり魅力というクセのある1作。
見た目はともかく、粗い面白さも含めてゲーム内容を現代風になおせるものだろうか?
今回は『FF2PR』を、『FF2』のファミコン版をリアルタイムで遊んだ私の目線で紹介していこうと思う。

60秒で支度しな! 核爆弾が落ちる直前の60秒で物資を集めてシェルター生活する『60 Seconds! Reatomized』レビュー

60 Seconds! Reatomized App Store 490円 / GooglePlay 390円 / Steam 980円)
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60秒後に核爆弾が落ちてくる!
生活に必要な物を急いでかき集めて核シェルターに避難し、閉鎖空間内でサバイバルする『60 Seconds!』が新装版『60 Seconds! Reatomized』としてスマホにやってきた。
本作はアクションゲームの要領で家を駆け回ってシェルター内に物を運ぶ避難パートと、集めた物資で核の脅威が去るまで生き延びるサバイバルパートの2つ融合した作品。

旧作と新装版で大きな差異はないが、イベントが追加され、グラフィックが良くなり、日本語バグがなり……遊びやすさでは圧倒的に新装版が上。
そして、ひさびさに遊んでみると、やっぱり面白いゲームだったので紹介しておく。

ゲームアプリ版『火吹山の魔法使い』レビュー。現代に蘇るゲームブックの金字塔

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日本で1980年代に流行った遊べる小説本、ゲームブック。
あの『ドラゴンクエスト』シリーズですら当然のようにゲームブック化されていた、というほど流行ったなかでも金字塔と呼ばれ、ブームの火付け役となった『火吹山の魔法使い』が近代的なゲームアプリとしてリメイクされて蘇った。
名前もそのまま『火吹山の魔法使い(原作名:Warlock of Firetop Mountain)』。

冒険者になって“火吹き山“の地下迷宮に挑戦し、邪悪な魔法使いザゴール打倒を目的とする王道のダンジョンもので、今となっては古めかしい粗筋だけに「今さらプレイして楽しめるのだろうか」と不安に思いつつ触ってみたのだが……やっぱり、これは面白い。
App Store から Steam までさまざまなプラットフォームで出ているが、とくに日本語に対応している Nintendo Switch 版はかつて原作を遊んだ世代なら自信を持って勧められるし、そうでなくても楽しめる、と言うほどに良くできているので紹介していく。

10年の沈黙を経て登場したバイクゲーの巨星『BIKE BARON 2』レビュー。気持ちよさを優先した非リアルな挙動で、トラップだらけのデスロードを走り抜ける爽快死にゲー

Bike Baron 2 (App Store 860円 / Steam 予約受付)
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物理シミュレートされたトラップ満載の、何が起きるかわからないデスロードを走るバイクゲーム『BIKE BARON』。
その10年ぶりとなる完全新作『BIKE BARON 2』がついに登場した。
初代作品は2011年に登場するや各ゲームサイトで絶賛され、当時の月間ベストゲームの賞などを大量に獲得したが……実は今作も基本的な遊び方、コンセプトは一切変わっていない。
だが、10年の歳月=スマホの性能進化がゲームを大幅に面白くしている。

グラフィックが進化し、走る爽快感はアップ。
スマホ性能の向上で配置できるトラップが増えてよりコースは多彩に。
コースがぶっ壊れたり、障害物の動きを見る物理シミュレートの面白さも進化。もともと爆発しまくるゲームだったが、火薬の量も大幅増量。
2011年に絶賛された面白さはそのままに、思わず「おお!?」っと声が出てしまうほど演出が進化した本作は間違いなく面白い。

1プレイ100秒、熱中度の高いハンバーガー組み立てゲー『Noa's Burger Shop』レビュー。ノアちゃんの笑顔のため、己の限界に挑め

Noa's Burger Shop (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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裏世界で有名なエージェント”NOA(ノア)”は、あまりの世間知らずぶりに上層部から一般常識を学ぶよう命じられ、ハンバーガー店員としてアルバイトを始める。
あなたは、そんなノアちゃん……ではなく、なにも事情を知らないバイト仲間。
なんだか知らないけど、ハンバーガーを作って金を儲けるとノアちゃんが喜ぶ。かわいい。

『Noa's Burger Shop』は、ノアちゃんの笑顔を見るため、できる限りハンバーガーを組み立てる高速作業ゲームである。
1ゲーム100秒、短く、楽しく遊べるアクションを探しているならお勧めだ。

異文明の機械を修理する謎解きゲーム『Machinika Museum』レビュー。見て解いて楽しいビジュアル、プレイを通じて伝わる物語が両立する秀作

Machinika Museum (App Store 体験無料 / GooglePlay 体験無料 / Steam 800円)
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『The Room』のような新しい謎解きゲームと、『Myst』のような古い名作の謎解きゲームの両方から良いところを受け継いでゲームを作る。
そんな仰々しい言葉と共に送り出された謎解きゲームが、フランス Littlefield Studio の『Machinika Museum』だ。
何を都合の良いことを……と思いつつも、プレイして見ると確かにその通りで驚かされた。
リアルな質感の機械をいじって見て楽しむ『The Room』の良さ、謎解きを通じてストーリーを感じる『MYST』の良さが、1本のゲームに確かに詰まっている。
謎解きゲームが好きなら、本作はお勧めだ。

信じられるものはない。人の記憶を奪う魔界を冒険するパズルRPG『魔界迷宮ポケットRPG』レビュー。「大丈夫。苦痛や悲しみも、そのうち全部忘れるからね」

魔界迷宮ポケットRPG (GooglePlay 無料 / PC 無料)
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「迷宮にいるうちに記憶が消えていったんだね。
でも大丈夫。苦痛や悲しみも、そのうち全部忘れるからね」

今日紹介するゲームは、癒やしと毒が入り交じる世界観を特徴とする開発者、キノコ野郎・タケハタさんの『魔界迷宮ポケットRPG』だ。
本作は魔界のダンジョンに挑むパズルRPGだが……遊んでみると、どうも雲行きが怪しい。
奥に進むほど人間の記憶を奪うという魔界の特性により、あなたは自分のやるべきことを忘れてしまっているのだ。
魔界の住人は、あなたが結婚指輪を作るため、ダンジョン最奥の宝石を求めてやってきたと言う。真偽はわからないが、あなたはそれを信じてダンジョンに挑むしかない。

攻略本を読みながらRPGを遊んだ”あの頃”を再現する、攻略本・説明書付きのRPG。多重人格の妹と旅する『5つのネイト』レビュー

5つのネイト (App Store 無料 iPhone向け / GooglePlay 無料)
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“懐かしいあの頃のRPG体験”を掲げる RPG は多いが、その中でも『5つのネイト』は独特な方向で成功を収めている。
本作が再現に挑戦した”あの頃”は、ゲームを買ったら説明書を見て、悩んだら攻略本とにらめっこしながら楽しく遊んでいた”あの頃”だ。RPG体験だ。

アプリをダウンロードすれば22pの説明書が最初にあり、さらには150pに及ぶ攻略本”虎の巻”が収録されている。
重要なゲーム本体、懐かしいテイストのRPGもきっちり面白い。
Nintendo DS や 3DS 時代の素朴で面白い RPG 体験。そんなゲームを求めているなら、『5つのネイト』は見逃せない1作だ。

博打+ローグライク要素+デッキビルドRPG『サイコロ元素師(Dicey Elementalist)』レビュー。サイコロ運をプレイヤーの腕でコントロールする度胸のRPG

サイコロ元素師 (App Store 無料 / GooglePlay 近日予定)
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毎回ダンジョン入口から初期状態でプレイが始まり、冒険中にランダムな カードを手に入れてデッキを強化し、ボスを倒すローグライク系+デッキビルドRPG。
そこにサイコロを振ってランダムに魔力を得て戦う、ちょっと博打要素が強い新作『サイコロ元素師(Dicey Elementalist)』が登場した。

本作では攻撃する前に火土水風光闇6つのエレメントが描かれたサイコロを振って、出た目に応じたエレメントのカードしか使えない。
強力なカードを持つだけでなく、運が悪いときのフォローも含めた戦術が必要な”運をコントロールするローグライク”として、このジャンルのなかでもまた少し新鮮な気持ちで楽しめる。
初心者への配慮もばっちりなので、このジャンル初心者にもおすすめだ。

コロプラによるVtuber再生産か、ゲームキャラ表現の進化か。体験すべき、狂気の実験作『ユージェネ』レビュー

ユージェネ (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
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コロプラの新作ゲーム『ユージェネ』は LIVE と GAME が融合した Live Playing Game で、時と場所を超えた”#ゼロ距離エンターテインメント”を、”生(なま)キャラ”たちが届けるものと発表されている。
生キャラという言葉は、『ユージェネ』のサービスとテクノロジーで実現した”生きているキャラクター”を示すコロプラの造語。

うーん、生キャラ。
生チョコではないのだから、もう少し名前を頑張れなかったのか……などと少し小馬鹿にしながらもゲームを始めて3日。
私はキャラクターからは他のゲームには存在しない「生きている」感を感じ、興奮していた。
間違いない。これは途方もない労力をかけた実験で、新しい体験をプレイヤーに提供している。
難点はあれど、ゲームのキャラ表現の新境地に切り込む、価値ある体験だ。
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