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面白かったが、二度とこんな原作付きゲームは出ないで欲しい悪魔的アプリ『カイジ闇の黙示録』レビュー。課金して、ランキング上位まで駆け上がったプレイヤーが見たもの

カイジ闇の黙示録 (App Store 無料)
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「さぁ、闇のゲームの始まりだぜ」
主人公、遊戯の名台詞も懐かしい『遊戯王マスターデュエル』が突然にリリースされて世間が沸いたのが1月19日。
しかし、本当の“闇のゲーム”は遅れてやってきた。
本日1月20日、App Store 向けにリリースされた『カイジ闇の黙示録』だ。
そして、これはそのゲームに挑んだ者たちの記録である。

オープンワールドで面白くなったパズル『A Monster Expedition』レビュー。橋を架け、かつて栄えた人間文明のなごりを見て回ろう

A Monster's Expedition (App Store Apple Arcade / Steam 2,050円)
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かつて、人間と呼ばれる存在が地上にいた。
人間たちは非効率的で、奇妙な文明を築いていたらしく、その遺物を展示する博物館は大人気。
今日もまた、博物館には見学者がやってくる……。

本日紹介する『A Monster Expedition』は、ここ最近のパズルゲームの中でも最高の1本だ。
人間の存在を知らないモンスターが考古学的に人間文明を探る世界観が面白いし、パズルはシンプルで奥深い。
そして、最後にオープンワールドが世界観とパズルを2つを見事に結びつけ、非凡なゲームに仕立て上げている。
え、オープンワールドといえばRPGかアクションじゃないかって?
いやいや、パズルゲームだってオープンワールドで楽しくなるのだ。

イエス、宇治シティ! 京都は宇治市が公金を注いで製作したバカゲー『宇治市~宇治茶と源氏物語のまち~』レビュー


昨今、ゲームを規制する県や自治体が話題になるが、ゲームを規制する自治体もあれば、活用する自治体もある。
2017年、京都の宇治市では地域プロモーションとして『宇治市~宇治茶と源氏物語のまち~』というゲーム風動画(上掲載動画)を公開して話題となった。

その後、2019年12月に「本当にゲーム化して欲しい」という声にこたえ、開発費を募るクラウドファンディングを開始。
「ふるさと納税型クラウドファンディング」という、ゲーム開発への寄付がふるさと納税の対象となる珍しい取り組みで634万1,000円を調達した。
そうして作られたのが、この『宇治市~宇治茶と源氏物語のまち~』というゲームなのだが……これが、とんだ曲者であった。

『創世のエル ~英雄の夢の終わりに~』レビュー - 勇者よ、お前はこの腐りきった世界を救えるか!世界を救う意味を問う、王道RPGの先を描く1作

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われわれは、本当にゲーム世界を救うべきなのだろうか?
これまで多くの巨悪を倒してきた。竜王、バラモス、エクスデスにガノン……多くの戦いを経て、多くの世界を救ってきた。
しかし、本当に巨悪を倒した後の世界は幸せだったのだろうか?
なぜ、世界を救うべきだったのだろうか?
『創世のエル ~英雄の夢の終わりに~』で向き合うものは、われわれが無条件で救ってきた世界、そのものである。
RPG未経験者がやるべきゲームではない。しかし、もし君が多くのRPGを遊んできたなら、次にやるべきRPGは『創世のエル』だ。

荒廃した王国に残る騎士を集め、魔王と戦うシミュレーションRPG『アンノウンナイツ』レビュー。スマホに最適化されたダークファンタジー版『FTL』ならこれ

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最初、私に忠誠を誓ったものは優れた戦士であり、火の呪いにかかった狂人であった。

荒廃した王国を救うため、あなたに忠誠を誓う騎士団を結成して旅するダークファンタジー・シミュレーションRPG『アンノウンナイツ』が面白い。
難しいゲームなのだが、何度もプレイするうちに臨機応変な指揮、状況に合わせて騎士団を作り上げられるようになる目に見えてわかり、最終的にクリアしたときの達成感も高い。

何度も最初からやり直すゲームなので、プレイのたびにマップやイベント、仲間の騎士もランダムに変化するローグライト(『FTL』や『Slay the Spire』のようなランダムステージ要素と繰り返しのあるジャンル)要素も導入されていて、飽きずに何度も遊べる。
比較的難しいが、遊ぶほどに攻略が進む原始的な面白さも同居しており、楽しめるゲームであることも保証できる1作だ。

『弾幕月曜日黒』レビュー:スマホのシューティングに物足りなさを感じていた皆さん。あなたが求めていた弾幕はここにあります

お盆です。お盆と言えば…… そう、弾幕ですね。

プレイヤーを速やかに黄泉へと送る、圧倒的で美しい弾幕が彼岸花のように咲き乱れる、玄人向けの弾幕シューティングが先日の水曜日に公開されました。
『弾幕月曜日黒』です。

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『Hyper Light Drifter』レビュー。好きなように戦い、自由に歩き回り、気の向いたときにボスと戦う異世界の旅。

Hyper Light Drifter (itunes 600円 iPhone/iPad対応)
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「SFC『ゼルダの伝説』の探索と『ブラッドボーン』のバトルを足して2で割ったようなゲームがあるから、やって欲しいんだ」

私に『Hyper Light Drifter』をすすめた知人は、たしかそんなことを言っていた。
ゲームをクリアした今に振り返ってみると、その表現も間違っていなかった気がする。だが、私がこのゲームを気に入った理由は違った。
私は、同じゼルダでも最新作『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』(以下、ゼルダBotW)のような面白さをこのゲームに感じていた。

極限まで煮詰めた高濃度アクション&育成RPG『アーチャー伝説』レビュー。スマホ向けのディアブロって、これでよかったのか。

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最近、ゲームをを遊んでいると『アーチャー伝説』というアプリの広告動画をよく見る。
広告を出しているアプリというと、ゲームと関係ない内容だったり、遊んでみるとどこにでもあるクローンゲームだったりと警戒している方も多いと思うが(というか私がそれだ)、このアプリは、間違いなく本物のオリジナルRPGだ。
キャラクター育成が多彩で、さまざまな戦術が楽しめることで人気を呼んだ名作アクションRPG『ディアブロ』の育成要素を、手軽に何度も楽しめるようにしつつ、バトルの緊張感まで再現した完全オリジナル作品である。

「スマホ向けのディアブロってこれで良かったのか」

今では、そんな風に思ってしまうほどゲームのエッセンスを凝縮している。

スマホだから楽しめるハード・ローグライクアクション『ReversEstory』レビュー。ランダム装備ビルド、アクション、物語、すべてそろった逸品。

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“スマホ縦持ち・1本指”で、こんな素晴らしいアクションが楽しめるなんて、このゲームが出る前は思ってもいなかった。これは、本当の気持ちだ。
ゲーム機的なアクションゲームはコントローラー前提の設計のため、タッチパネルで遊びづらい。だから「スマホゲーの操作はいまいち」なんて言われがちだ。
ところが、スマホ向けにゼロからゲーム設計すれば、スマホでもゲーム機と同じようにアクションゲームの面白さを味わえる……『ReversEstory』は、それを証明した作品である。

本作は、伝統的なアーケードゲーム的な面白さを、“スマホ縦持ち・指一本”で構築しなおし、かの『Downwell』などに比肩する歯ごたえのローグライク・縦アクションを実現している。

あと1ヶ月、次を建てたら…で、結局やめられない。カリブの島を発展させる中毒箱庭ゲーム『Tropico』レビュー

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舞台は20世紀の冷戦時代。
カリブ海に浮かぶ島国の大統領になり、何もない島を発展させるゲーム『Tropico(トロピコ)』。
民主化したばかり島は政情不安定で、国内は複数の派閥が異なる要求をしてくるし、外を見ればアメリカとソ連が島を虎視眈々と狙っていて即占領されることもある。
そんな、きな臭い設定から大変なゲームかと思いきや、遊んでみると道路を作って、建物を建てて結んで、人が増えたら渋滞を解決して……王道の『シムシティ』系の街作り箱庭ゲーム。
そして、寝るのも忘れるほど面白い。

プログラムの思考力を試し、伸ばす理系パズルゲーム『7 Billion Humans』レビュー。最適化・美しいコードの沼にハマれ

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久々にどえらくゲームにはまって、1晩でクリアしてしまった。
というか、今もってゲームがやめられない。
現役プログラマ、もしくは過去にプログラムに触れて楽しんだ・仕事にした経験があるプレイヤーにとって、『7 Billion Humans』は最高のパズルゲームだ。
本作は、プログラミングをパズルゲームとして設計しなおし、遊びながらプログラマ的な思考力を養う目的の教育ゲームである。
ただ、普通の教育ゲームと違うのは、ものすごく面白いこと。
ブラックな世界観、プログラムパズルの自由度が最初にあって、楽しく遊んでいると勉強になっている。最高だ。

ロンドンのデザイン会社が作り上げた”所有欲を満たす”ミニチュアゴルフゲーム『Alphaputt』レビュー。目と耳を見たし、遊んで楽しい極上アート

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ロンドンに拠点を構えるデザイン会社、sennep から、アルファベット26文字をモチーフとしたデザインのホールを回るパットゴルフゲームが登場した。
その名は『Alphaputt』。
すべてのホールに異なるテーマがあり、まず見るだけで楽しい。さらに、異なる音とギミックがあって聞いても遊んでも、愉快な気持ちになる。
sennep の哲学「シンプルで美しく、人間の感情に訴えるデザイン」を完全に体現したデザインアプリで、完全に好みにハマってしまった。この良さを、多くの人に味わってもらいたい。

温暖化で行き場のなくなったシロクマがもだえ、悲しみ、死んでゆく。人間の罪を訴える狂気の作品『氷がない...。』

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地球温暖化の影響で、21世紀半ばにはホッキョクグマの生息数は今の3分の1にまで減ってしまうだろうと言われている。
ホッキョクグマのエサが減り、餓死してしまうというのだ。
そして、そんなホッキョクグマの気持ちを知るため、ホッキョクグマもだえ、悲しみ、死んでゆく様子を眺めるゲームが『氷がない…。』である。

マップを歩いて、探索して、ボスは苦戦して倒す。ただ面白いだけの探索アクションをスマホで遊べる『Grimvalor』レビュー

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世の中には、ただ面白いだけのゲームというモノがある。
マップが気持ちよく移動できて、探索して発見にニヤリと笑み、ボスには苦戦して楽しめる探索アクションゲーム、『Grimvalor』がそれだ。
ひたすらゲームの土台がよくできてていて楽しい。それだけだと、ゲーム機だと埋もれるかもしれないが、スマホで遊べるとなれば話はかわる。
スマホなのに、操作も含めてゲーム機のように気持ちよく遊べる、驚くべきゲームを今日は紹介する。
これは、アクションゲーム好きならみんな買っても良いとおすすめする自信の一品である。

ガチャ課金とゲーム機のような手応えを両立。奇跡のファンタジー生活RPG『ファンタジーライフオンライン』レビュー

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ファンタジー世界の住人となり、剣士や鍛冶屋、釣り人など12の生き方を自由に選んで生活するレベルファイブの人気RPG『ファンタジーライフ』のスマホ版、『ファンタジーライフオンライン』(FLO)がついにリリースされた。
開発期間は延期を重ねておよそ3年。昨年のβテスト時点でグラフィックが古く見え始めており、「もう、これはダメだな」と思っていたのだが……『FLO』は華麗に復活して見せた。
グラフィックは一新されてβテスト時の不安は払拭され、ゲーム機の作品を遊んでいるかのようなプレイの手応えを、ガチャ課金と両立して見せた。これは、他に類を見ない素晴らしい作品である。

古典ホラーを磨き上げた恐怖体験『Forgotten Memories Definitive Edition』レビュー。光と闇、そして狂気をまとった廃病院が手元に

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2015年に発売されるや、「ゲーム機に匹敵するスマホ最高のホラーゲームの1つ」として各所で取り上げられたホラーゲーム『Forgotten Memories』(当時の記事)。
その後、高評価を得た本作はゲーム機に移植するための作業が進められていたが、移植が中断され、ゲーム機向けに開発されていた要素が2017年末、iOS版にフィードバックされた。
それが『Forgotten Memories Definitive Edition』である。
ゲーム機向けの調整は実に素晴らしく、イベントは調整されてわかりやすくなり、演出はより恐ろしくなり、操作性も向上し、グラフィックは格段に進化した。
今日は、名実ともにゲーム機クラスの内容になった本作を、改めて紹介する。

あと1回…が止まらない。魔王さま理想のダンジョンを作るSLG『ダンジョンメーカー』レビュー。美少女ドット絵モンスターに釣られて遊んだ先は沼だった

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時間というのは、溶けるもの。
魔王となってダンジョンにモンスターと罠を配置し、勇者を迎撃するライト戦術ゲーム『ダンジョンメーカー』はまさに“時間を溶かすゲーム”だ。
美少女モンスターのドット絵が可愛くて手を出してみると……そこにあるのはランダム報酬をやりくりして理想のダンジョンを作る“運コントロール”が楽しい絶妙な戦術ゲーム。ある程度思い通りになるのに、完全に上手くはいかない。
「あと一回やれば上手くいくかも」と、『不思議のダンジョン』や『パワプロ』の育成モードに近いノリで時間が溶けていく、楽しさの沼だ。

大逆転『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』レビュー。2作分の物語を完結する快感

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『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』は幸せな作品である。
明治時代の日本と倫敦(ロンドン)を舞台に、弁護士として活躍する大法廷バトルゲームの2作目……なのだが、これは実質的に1作目の『大逆転裁判―成歩堂龍ノ介の冒險―』の完結編だ。
最近では「1作目を知らなくても、2作目から楽しめますよ」が普通だったりするが、今作は違う。1作目を遊んでいないと、2作目は十分に楽しめない。
その分、1作目を前提とした物語には厚みがあり、2作分の物語が一気に完結するカタルシスは格別。
いまどき、こんな贅沢な作りが許されるのか。この贅沢さを1人でも多くに伝えるべく、この記事を書いている。

見たこともない伝承の世界に足を踏み入れ、”知らない”を体感できる『The Mooseman』。ゲームは、これだからやめられない

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ゲームは非日常への入り口であり、ゲームを触ることは未知の世界を旅して楽しむことでもある。少なくとも、多くのゲームにその要素はあると思っている。
その旅という意味において、私の好みに完全に合致したゲームが『The Mooseman』である。
未知の土地をおそるおそる歩く体験から始まり、北欧の少数民族フィン・ウゴルの伝承神話を元にした神秘的な演出と壁画調のアートが心を掴み、民族音楽をベースにした音が心を震わせる。
このゲームは、未知を美しく描いた完璧な旅だ。

それは謎解きを通じて神秘の世界を見る旅。脱出ゲーム『The Room: Old Sins』レビュー

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精巧な3Dグラフィックで作られた物体の仕掛けを探り、その秘密を明かす脱出ゲームシリーズ最新作『The Room: Old Sins』の日本語版がついに発売された。
今作ではシリーズ通じて評価されているグラフィックは強化され、メカニカルな機構はさえわたり、ゲーム画面の中に別世界があるかのような存在感を出すことに成功している。
実際、ゲームをプレイしても謎解きがゲーム世界を邪魔しないよう作られており、“謎解きを通じて別世界を旅するゲーム”という印象を受けた。
そう、このゲームをプレイすることは異世界に旅立つことに等しい。

ゲームを支配する静かな狂気。謎解きがプレイヤーに狂気をもたらす脱出ゲーム『Rusty Lake Hotel』レビュー

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まだ『Rusty Lake Hotel』をプレイしたことがない人は幸せだ。なぜなら、これから『Rusty Lake Hotel』をプレイできるからだ。
本作は保養地のホテルでゲストを“もてなす”謎解き脱出ゲームだが、戸棚にも扉にも鍵がかかっている奇妙な謎を解くアレとは別次元の存在だ。
静かな狂気がゲーム全体を支配しており、ゲームを進めるほどにプレイヤーは狂気に飲み込まれていく。その仕掛けを楽しめることは、ゲーマーとして幸せだと思う。

ソーシャル時代だから楽しめるRPG『妖怪惑星クラリス』。ネットの悪意を飲み込んで生まれたもの。

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アプリをダウンロードすると、そこは異世界だった。
日本の主流から大きく外れたデザインの……いや、クソコラのようなキャラクターが闊歩し、「珍ポ」や「マ○コー」などのテキストやキャラクター名、ボイスが飛び交う。
Appleの審査を通ったことが信じられない……というか、存在自体が信じられないゲームが『妖怪惑星クラリス』である。
このゲームをどう紹介しようか悩んだが、今回は私が見たままを順番に紹介していこうと思う。

物語を読み進める“仕掛け絵本パズル”『Gorogoa』レビュー。読むように進むゲームという新しい体験

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子供の頃、仕掛け絵本にはまった記憶はあるだろうか。
ページに穴が開いていてほかのページと重ねられたり、折り曲げて他のページとつなげられたり、ページとページを越えた仕掛けを用意して、物語を語る絵本のことだ。
『GOROGOA』は仕掛け絵本のような仕組みをゲームならではの自由さで再現したパズルゲームで、幼少期にそういった絵本を愛した人々の心をくすぐる大人のためのパズルだ。

それは体感する物語。プレイヤーの死すら物語に組み込まれたアクション『INSIDE』レビュー

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『INSIDE』は、『LIMBO』を開発したPlaydeadが2016年に発売した作品である。
Playdeadは密度の高いゲームプレイを掲げ、約6年間の開発期間を使って最高に凝縮された5時間のゲームを作りだした。プレイ1時間あたり1年以上の製作期間を使ったその成果は……間違いなくあった。
本作はあらゆる場面で妥協ないビジュアル、サウンド、謎とアクションを提供し、スタートから終わりまでプレイヤーの興味をかき立て続ける最高の1作である。

30秒で最高のスリルを味わえるロケット発射ゲーム『Space Frontier』レビュー。1位になるんだ…2位じゃダメなんだよ!

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なんだかんだ言って、博打は楽しい。
「狂気の沙汰ほど面白い」とは福本伸行さんの麻雀漫画『アカギ』で使われていたが、何かを賭けてギリギリの勝負をするのはシンプルに楽しいのだ。
しかし、ギャンブルで身持ちを崩すのは良くないから、私にとってはゲームが博打の代替品になることもある。
たとえば死んだらすべてを失うローグライクゲームで「この先に行くか、行かないか」などの選択がそれだ。
ゲームでは金を賭けずとも博打の緊張感を味わえる。
で、そんな博打の緊張感を見事に凝縮したゲームが『Space Frontier』である。シンプルなのに中毒性が高く、プレイヤーにギリギリの選択を突き付ける。
1プレイは30秒だが、始めると30分ぐらい止まらないミニゲームの見本だ。

最高の発見を何度も体験するパズル『The Witness』レビュー。美しき孤島で見るものとは?

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パズルは発見の連続だ。
そして、パズルで最も気持ちよい瞬間が発見した瞬間とするなら、『The Witness』以上にその瞬間を提供するゲームはないだろう。
『The Witness』は、3Dの美しい孤島を自由に歩きながら、島にちりばめられた“一筆書きパズル”を解き続けるパズルゲームである。
一見、美しい風景とパズルがセットになっただけの“雰囲気ゲー”に見えるが、深くプレイするほどに孤島を歩き回ることとパズルが一体化し、プレイヤーに過去にない体験と発見の経験をもたらすのだ。
パズルゲームが好きであれば、絶対にプレイすべき作品の1つである。

『YANKAI'S PEAK.』レビュー - ピラミッドの頂点を操る神秘のパズル。2017年ベストパズルゲームはこれで決まりか

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パズル好き……いや、腰を据えて遊べるゲームを探しているなら手を出してみるべきゲームが登場した。
神秘的な空間の中でピラミッド(三角錐)を動かし、正しい位置に配置するゲーム『YANKAI'S PEAK.』である。
本作は荷物を所定の場所に動かす古典パズル『倉庫番』の派生形ではあるが、四角い荷物を荷物を三角のピラミッドに置き換えるだけでまったく新しいパズルを生むことに成功している。
ピラミッドをゴリゴリと動かす触感も際だって気持ちよく、完全に新しいパズルを、スマホのための操作性で作り上げることに成功している。
これは、名作のたぐいであろう。

『アントールの犬』レビュー - 僕の横には、いつも犬がいた。犬と人生をともにする意味と幸せとは?

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これは、人生の一部を犬とともに過ごしたことのあるアナタのためのゲームだ。
『忠犬ハチ公』や『盲導犬クイール』など人間と過ごした犬を主人公とした物語は多いが、犬が一生を終えても人は生きる。現実に、我々の人生は犬と別れても続くのだ。

今日紹介する『アントールの犬』は、長い人生を歩んだ男アントールと、一緒に過ごした犬たちの物語だ。
そして同時に、犬とともに過ごしてきた我々の人生を語る物語でもある。
なお、本作はWindows向けゲームだが、世に広まるべきと思ったので紹介していることもあらかじめ書いておく。

『Missileman』レビュー - 始まりから終わりまで、プレイヤーの上達に報い続ける極上シューティング

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これだよ、これ!俺は、こんなゲームを待っていたッ!
プレイして楽しくて、上達するともっと楽しくなる。何回もプレイしても緊張感が薄れず、短時間で燃え尽きるほど楽しめる!
確かにそういったゲームは理想だが、実際に目にすることは少ない。
だが、ここにそれを実現したゲームがある。そう、縦スクロールシューティングゲーム『Missileman』だ。

線路を引いて、客を運んで、効率的な路線図に見惚れる。鉄道パズル『Mini Metro』レビュー

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次々と増える運送需要に対して、限られた資材で鉄道網を敷き、運送する「電車パズルゲーム」が『Mini Metro』だ。
線路を引いて電車を走らせるだけのシンプルな内容ながら、電車の経路は無数にあり、機能的に輸送を考えれば奥の深さは無限大。
そしてチャレンジを乗り越え、美しい輸送経路を作り上げると鉄道の機能美に感動すら覚える。
誰にでもお勧めできて、面白い。ここしばらくで一番はまったゲームだ。
凄い!!iPhoneゲームアプリコレクション
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