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ゲーム機を丁寧に叩き、ゲームを正確にバグらせて最速クリアを目指せ。RTA走者なり切りゲーム『BearRunner Any% RTA』 - 東京ゲームダンジョンレポート

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ゲームをプレイしていて、何かの拍子にゲーム機本体を叩いてしまい、ゲームがバグってしまったことはないだろうか?
8月7日に行われたインディーゲームイベント『東京ゲームダンジョン』では、ファミコン型コントローラーを叩き、ゲームをわざとバグらせて最速クリアを目指す奇妙なゲーム『BearRunner Any% RTA』が展示されていた。

タイトルのRTA(リアルタイムアタック)が示す通り、本作の目的は素早くクリアすること。
そして、Any%とは「早くクリアするためなら何をしてもいい」という意味。
そう、ゲームをバグらせてもいい。
本作は、正しいタイミングで、程よい強さでゲームカセットを叩いて画面をバグらせ、最速攻略を目指すゲームなのだ。

「ときは せいきまつ じんるいの ほろんだ このせかいで……」
ゲームをスタートすると長い世界観説明が入るが、早送りできない、飛ばせない!
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こんなゲームやってられるか!
と、ファミコンに刺さっているカセットを叩くと……画面がバグって壊れてしまった!(あたり前)
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が、そのまま何事もなかったかのようにアクションステージが表示され、クマがステージを走り始まる。
そう、このゲームはゲームカセットを叩いてバグを誘発することで進行を早くするゲームなのだ。
自動で走り続けるクマをゴールへ送り届けるため、カセットを叩いてバグらせ、怪現象で時間のかかる難所をスキップするのだ!
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叩きすぎるとゲームが止まるので、最短タイムを出すためにはカセットを叩いて発生するバグを正確に把握し、適切なタイミングでゲームを壊す必要がある。
RTAの放送を見ていると、ときおり意味不明なバグによってゲームが進行するが、本作をプレイすれば誰でもバグを利用するRTA走者気分を味わえるのだ。
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▲ちなみに、結構すぐ動作不能になるので攻略できなかった客も多かった。

実際のプレイ動画は、作者さんのツイートで紹介されているので、こちらをどうぞ。


シンプルなゲームだが、カセットを正確に(弱すぎるとバグらないし、連打してしまうと壊れてしまう)叩いていると、ゲーム機同時に「ふーっ!」っと吹いて、カセットを正確に刺しなおそうとしていた子供時代を思い出してしまう。
コントローラー体験の勝利。
ブースを訪れたプレイヤーは、みな笑いながら楽しく遊んでいた。

本作はイベントなどでしか遊べないので、遊びたければ次回のしゅんてさんの出展を待つほかない。
気になる方は、Twitterをフォローして待っておくといいだろう。
それも待ちきれない方は、Unity Room にしゅんてさんの過去作品が遊べる状態で展示されているので、Unity Room を見に行ってほしい。

関連リンク:
しゅんてさん Twitter / UnityRoom