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ダンスがかわいすぎるベルスクアクション『亜電』は「なんで」と「かわいい」が交互にやってくる不条理かわいいアクションゲーム | 東京ゲームダンジョンレポート

今回が初開催となるインディーゲームイベント「東京ゲームダンジョン」が8月7日(日)に開催された。
会場の雰囲気としてはデジゲー博と似ており、東京都立産業貿易センター浜松町館が選ばれた。

本稿では特にかわいくておもしろかった、鷹館さんの開発する『亜電』を紹介したい。

(記者:ポル之助@pornski_eros


『亜電』はダンスをテーマにしたベルトスクロールアクションアクションゲームだ。
体験版の段階では全体のストーリーはわからなかったが、主人公「とあか」がさまざまな“アーティスト?”と出会い、バトルしていく内容になりそうだ。

ゲーム開始後、とあかはなぜかとあるアーティスト「こばこ」のステージへと放り出されてしまう。
「こばこ」は突然の侵入者に大慌てするが、アーティストの矜持に従い「とあか」に二人でダンスをすることを要求し、バトルがスタートする……という導入。

かなり突拍子のないスタートだが、これは体験版だからかもしれないし、明晰夢をテーマにしたベルトスクロールアクション『夢核』の作者ならではのノリかもしれない。
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そしてダンスはストーリーだけでなく、ゲームシステムにも大きく関わっている。
ゲームシステムにおけるひとつめのダンスは、ボスの体力を削りきった後に挿入されるものだ。

これがものすごくかわいくて楽しい。
流れてくるノートに合わせて移動キーを押すだけで、その方向に移動しつつ主役とボスがさまざまなポーズをキメてくれる。
そして規定数成功すれば、ボスは上空に吹っ飛び次のパターンへ移行する。
方向キーを押した方向に移動しながらポーズを取るので、思わずステージ上の演出を考えつつ動いてしまうだろう。
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なお、ステージで相対する二人は憎しみ合っているわけでは(たぶん)ない。
ダンス表現として、戦いを選んでいるはずだ。
だから上空にぶっ飛ばしても安全安心。
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ふたつめのダンスは、戦闘そのものだ。
本作はベルトスクロールアクションだが、攻撃は基本的に「ダッシュして敵に敵にぶつかる」のみとかなりシンプル。
ゲージを消費して簡単な飛び道具も出せるが、ダッシュしてぶつかる攻撃に比べるとかなり出番は少ないように思う。
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このダッシュは攻撃だけでなく障害物の回避にも使えるのだが、無敵時間などは設定されていない。
ボスの攻撃パターンのなかには、ダッシュでは攻撃を避けにくいものもある。

このゲームデザインにより、敵の攻撃を避けていると、まるでステージでダンスを踊っているような感覚におちいるのだ。
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大変不思議な雰囲気をまとったベルトスクロールアクション『亜電』は現在鋭意開発中。
体験版はこうしたイベントで頒布されているので、もし見かけたらぜひプレイしてみてほしい。

また、この雰囲気が気に入ったなら、オーソドックスなベルトスクロールアクションと決してオーソドックスではないストーリーが楽しめる『夢核』もプレイしてみてほしい。

関連リンク:
亜電 (SteamTwitter)
夢核 (Steam)