時は西暦219年、涼州にした馬超が奮戦の末に同州を平定し、すかさず諸葛亮が漢中より兵を出し長安を占領。
時を同じくして落鳳坡では、ひそかに生存していた龐統の内部工作により孫呉勢力内の有力豪族が蜂起。
時を同じくして落鳳坡では、ひそかに生存していた龐統の内部工作により孫呉勢力内の有力豪族が蜂起。
天下は統一され、正当な王者……蜀の劉備玄徳のものとなる。
三国鼎立、まさかの蜀の勝利エンドから始まる三国志ゲーム。
コナミ主催のインディーゲーム展示イベント“Indie Game Connect 2022”で見つけた超三国志ゲーム『王天国家』を紹介したい。
三国鼎立、まさかの蜀の勝利エンドから始まる三国志ゲーム。
コナミ主催のインディーゲーム展示イベント“Indie Game Connect 2022”で見つけた超三国志ゲーム『王天国家』を紹介したい。
ゲームシステムとしては、ざっくりした言い方をすれば『三国志Reigns』。
『Reigns』とは、国の重臣たちの提言する政策・行動に対して「YES・NO」だけで返事をすることで政策を決める政治アドベンチャーだ。
それと同じように、プレイヤー=劉備のもとには家臣たちからさまざまな報告がやってくる。
「重臣たちの結婚をとりなすのか」
「魏の捕虜たちを釈放するか」
「飢えている民に対して国庫を開放するのか」
などなど、さまざまな問いかけがなされ、プレイヤーの選択した結果によって徳・戦力・国庫・領有州の4つのパラメータが上下する。
連続して選択した政策に一貫性があると「連環発動」となって政策の効果が上がったり、矛盾した発言をすると逆に政策が効果を失うなど、『Reigns』とは異なる要素も。
そして、何より特徴的なのが月に1度程度挟まれる「決断」だた。
天下を統一して最初の選択は、「後の災いをたつため、先帝を亡きものにしよう」という諸葛亮の提言への対応。
そうしてゲームを続けていくと、今度は劉備より発言力を持つ諸葛亮を閑職へおいやるか、跡継ぎをだれにするのか……天下統一した皇帝だけが突きつけられる悩みが噴出する。
「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし。 歳は甲子に在りて、天下大吉ならん」でおなじみの黄巾党……じゃなかった、抗菌党のマスクをつけるumisakaさんは、見ての通り大の三国志ファン。
umisakaさんによると、本作は「劉備が中華統一したあとの蜀漢で、国家維持にてんやわんや」するゲームだという。
三国志をはじめとして中国には壮大な動乱の歴史があるが、ひとたび国が統一された後は戦時において活躍した重臣たちが煙たがられ、だんだんと閑職へ追いやられ処断されていく。
また、武断政治が影を潜め、宮廷内の権力争いに負け、潔癖な人々が宮廷を去っていく。
そういった様子を表現するゲームだという。
そして、そういった「狡兎死して走狗煮らる(ウサギを狩り尽くしたら、獲物がいないので使っていた猟犬も処分される)」状況をエモーショナルに表現する場合、義兄弟でつながった仲間、礼を尽くして迎えた軍師がいる劉備を主人公にするのが結果的に最適。
プレイヤーは天下統一した劉備となり、統一前に語っていた「大義名分」を重視するのか、現実的な為政者となって国を安定させるために「処分」を行うのか。
そういった支配者の孤独を味わえる三国志ゲームになるようだ。
本作についてはまだまだ開発中だが、何とか形にして出したいとのこと。
気になったら、umisakaさんのTwitterをフォローして応援しよう。
関連リンク:
王天国家 Twitter