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鳩になって真に平等な世界で暮らすアプリ『ハトバース』のAndroid版リリース。「鳩が偽物ではないか」という指摘も

ハトバース|鳩のメタバース (App Store 無料 / Google Play 無料)
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ファクトリーは、ハトとなって仮想空間でのハト体験が楽しめる『ハトバース』の Android 版を Google Play にてリリースした。
『ハトバース』とは、参加するプレイヤー全員が鳩になり、ほかの鳩たちとのリアルタイムコミュニケーションを楽しむ空間。
全員が全く同じ鳩になり、テキストは打てず、鳴き声のみでコミュニケーションをとるため平等で争いがない完全平和な世界を目指したアプリなのだが、これまで iOS 版しか存在しないことから、『ハトバース』の外では「iPhoneで良かった」などのマウント・争いも発生していた。
これで、使用するスマートフォンに影響されない平等な世界がやってきたわけだ。
ハトバースの理念についてはアプリ発表時の「ハトバースカンファレンス2022」の様子を見て欲しい。
というか、これが本編ともいえる内容。


「平和すぎてやることがなくて2分で飽きる」と制作者自らが語っていていたが、実際にプレイして動画にとって飽きるまで遊んでみたところ、ちょうど2分だったのでかなり本音でトークしていると言っていいだろう。

▲広告視聴時間を除くとほぼ2分。

こんなに平和で2分で飽きる『ハトバース』だが、筆者がプレイしたときはシーソーの片側に多数のハトが群がって占領しており、群れによって完全にシーソーが制御されていた。
また、鶏の上にのって飛べなくする様子を眺める遊びも開発されており、暴力と社会の派閥化の兆候が見られていた。
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▲短いプレイ時間の間だが、新参者にシーソーを利用するタイミングはやってこなかった。

とはいえ、ほとんどのプレイヤーが2分で飽きるこの『ハトバース』では、つねに鳩が入れ替わり、情勢が変化する。
Android版リリースを記念してログインした筆者の前に出てきた風景は、大勢の鳩社会がジャンプして謎の儀式を行っており、鳩の宗教にも見えた。
ログインするたび、(たまに)異なる世界が見られるのが『ハトバース』の魅力と言えるだろう。

ただ、やっと使用スマートフォンの平等がやってきた『ハトバース』だが、早くも不穏な空気が漂っている。
Google Playで最も「参考になった」とされるレビューは、「歩き方に違和感があり、いまいち没入できない。鳴き声もまるで人間がまねしているような音で、偽物の疑いがある」というものだ。
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そう思って聞いてみると、確かに『ハトバース』の音は人間の声にも聞こえる。
もしかしたら、鳩を装った人間が金や話題のために鳩を利用しているのかもしれない……が、鳩ならぬ筆者にそれを検証するのは難しい。
興味がわいたら、実際にログインしてその目で様子を確かめてみるといいだろう。

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