ローグライトと RPG が融合したら、これが結構面白い。
オーソドックスな JRPG を作り続けるケムコと EXECREATE のタッグが送る久々の別ジャンルゲーム『デビラビローグ』が App Store / Google Play 向けに配信開始となった。
本作は、次代魔王を目指す魔王の息子を主人公としたわちゃわちゃローグライト RPG。
毎プレイ最初から、ランダムイベントが発生するダンジョン内で手に入れたアイテムとカードを組み合わせて工夫して戦う『Slay the Spire』のような仕組みを導入した RPG である。
実際のプレイ動画はこちら。
プレイした印象としては、『Slay the Spire』のようなローグライトと、ケムコRPGがブレンドされ、良い化学反応が起きているように感じられた。
ローグライト系ゲームはストーリーが希薄なものも多いが、本作では魔王継承戦を軸に JRPG のようなストーリーが展開し、ゲームの進捗がつかみやすい。
キャラクターなどにもスポットライトが当たるので親しみも持てる。
▲本作のヒロインはややS。主人公の頭を踏みつける専用ドット絵アニメも用意されている。
ゲームプレイとしては、毎プレイレベル1から始まって、冒険を通じて手に入れたカードやアイテムを組み合わせるデッキビルド系 RPG となっている。
ここでは3人のキャラクターの隊列を入れ替えながら戦う仕組みを導入しており、これまた独特。
この手のゲームでは攻撃力アップなどの累積するパワーアップ効果が強いが、本作ではそれらの効果は3人のうち1人にしか付与されず、全体的に数値も弱くなっている（少なくとも序盤は）ので戦術の組み立てが変わってくるコトになりそうだ。
魔王の拠点を発展させたり、クエストをこなして支持者を集めたり、プレイするたびに新しいカードなどが解放されていく要素もあり、内容も盛りだくさん。
公式発表に寄れば、異なる10種類以上のラビリンス、毒活用、クセのある墓場活用デッキなど戦い方が変化する5通りのデッキテーマ、300以上のカードとパーティーに効果をもたらす150以上の秘宝が用意されており、無限大のコンボが楽しめるという。
ケムコ RPG は似たような内容が多くて飽きやすいのが欠点ではあったが、RPGのバトルやダンジョンがやりがいのあるローグライトなバトルに置き換わったため、退屈感がない。
また、同時にローグライト RPG としては独自性が見え、今作はなかなかに楽しめている。
バトル時の操作性は少し気になる（RPGのコマンドバトルを引きずってしまっている）が、初心者向けローグライトとしてはかなりよさそう。
『デビラビローグ』は2バージョンがあり、 App Store / Google Play にて有料版が860円、広告付き無料版が Google Play 専用で配信されている。
課金要素はあるが単なる便利要素で、プレイに問題はもたらさないのでご安心を（というか、課金して強くなったらつまらないと思う）。
気になったら、下記のリンクから購入・DLしてみて欲しい。
