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『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(What Remains of Edith Finch)』のiOS版リリース。死に魅入られた一族の館を探索し、その死を追体験する主観視点アドベンチャー

What Remains of Edith Finch (App Store 610円 / Steam 1,980円)
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日本では『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』としても知られる『What Remains of Edith Finch』が、App Store でリリースされた。
本作は、ワシントン州に屋敷を構えるフィンチ家の住人たちの物語集だ。
フィンチ家の住人はつぎつぎと奇妙な死を遂げていき、そのたびに屋敷は改修され、傍目にも奇妙な建築物になっていった。
プレイヤーは一族最後の1人として屋敷を相続し、誰もいなくなった屋敷を探索し、家族の死にまつわる記憶を体験することとなる。

本作は謎に満ちた屋敷を探索し、その雰囲気に感じ取る物が大きいから、グラフィックは重要な要素。
スマホ版はどうなるか不安ではあったが、実際にプレイして見ると充分に雰囲気のあるグラフィックで遊べた。


参考までに、これが PC 版の家の中のシーン。
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そしてこちらが iOS 版、iPad Pro第2世代(最低動作環境の1つ)で撮ったスクリーンショット。
光の表現が減っているが、充分に見られる映像なのがわかると思う。
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個人的なお勧めで言うのであれば、やはりゲーム機版や PC 版の方が雰囲気が出ているのでそちらで遊んで欲しい。
だが、スマホで遊びたいとか、ゲーム機を持っていない、安くプレイしたいなどの理由があれば iOS 版でもOK。
操作も基本的にはバーチャルスティックでの移動がメイン(屋敷を歩くだけ)で、間に挿入されるミニゲームも簡単なのでタッチパネルで充分に遊べるだろう。

『What Remains of Edith Finch』は、以下の機種でプレイ可能だ。
iPhone - 第7世代以降  / iPhone SE2 / iPad - 第6世代以降 / iPad Air - 第3世代以降 / iPad mini - 第5世代以降 / iPod touch - 第7世代 / iPad Pro - 第2世代以降
本作のプレイ感は、連続性のある短編集を読んでいることに近い。
静かで人気のない屋敷を歩き回り、主人公の独白を聞きつつ、屋敷の住人達の死の様子を次々と体験していると、いつの間にかそれが頭の中でまとまってくる。
物語ゲーム好きならば本作はかなりお勧めだ。

アプリリンク:
What Remains of Edith Finch (App Store 610円 / Steam 1,980円)