ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

『FINAL FANTASY PIXEL REMASTER』、iOS/Android/Steam向けに発売。全作品2時間遊んで感じた良さと、気になる点を紹介

FINAL FANTASY (App Store 1,480円 / GooglePlay 1,480円 / Steam 1,480円→1,184円)
FINAL FANTASY II (App Store 1,480円 / GooglePlay  1,480円 / Steam 1,480円→1,184円)
FINAL FANTASY III (App Store 2,200円 / GooglePlay 2,200円 / Steam 2,200円→1,760円)
ss_1d4be2aa8bbcc0c9513133ab22bf96b23834ece4.1920x1080 (1)
『ファイナルファンタジー(FF)』の1作目から6作目を新しいドット絵とサウンドで蘇らせる『ファイナルファンタジーピクセルリマスター』シリーズのうち、1作目から3作目までが App Store / Google Play / Amazon App Store / Steam 向けに配信開始となった。
本作はファミリーコンピューターで発売された作品をベースに、新しいドット絵、アレンジ版音楽を加え、さらに当時の画像資料のギャラリーやサウンドモードを加えた作品。
実際に3作プレイして見たが、旧作のシステムを引き継ぎつつ、いい感じに現代も遊べる RPG に仕上がっているように感じた。
各作品スタートから30分ほど動画で撮ってみたので、以下に各作品の軽い説明と動画、プレイの感想などを記載し行く。
購入を検討している方はそれも参考にしてみて欲しい。
まずは初代『Final Fantasy』。
本作は土、火、水、風…4つのクリスタルは輝きを失い危機に瀕した世界を救うため、クリスタルに光を取り戻す方法を探るべく世界を冒険する RPG。
ゲーム開始時に選択した職業がそのまま続く(上級職はあるが)ため、初期の選択がゲームの何度を決める。
システム的に昔の RPG 風味が残っており、過去の空気を感じるのに最適な1本。

▲ガーランドを退治してマトーヤの洞窟に行くまで。

『Final Fantasy II』は、世界征服を企む帝国と、亡国の人々が集まる反乱軍の戦いを描いたファンタジー RPG。
重要人物と会話し、キーワードを入手し、それを元に情報収集するアドベンチャー要素、その後の『FFIV』などに通じる物語性の強い展開を取りいれた意欲作。
また、バトルで使用した能力・技・魔法が強化されていく独特の育成システムを取っており、尖り具合でもシリーズ随一。

▲『Final Fantasy II』でリングを手に入れるまで。

『FINAL FANTASY III』は、1作目と同じくクリスタルを巡って旅するファンタジーRPG。
クリスタルの力を得るたびに新しいジョブの力を得て、4人パーティーのジョブを自由に変更しながら戦える自由度が売り。ここまで来ると、今でも楽しめるゲームになっていると思う。
 
▲『Final Fantasy III』のジンを対峙するまでの30分。

さて、軽く触った感想から行くと、このリマスターシリーズはなかなか好印象だった。
まず、操作はスマホでも遊びやすく作られており、移動はバーチャルスティック(8方向でだいぶ使いやすい)と、目的地タッチによる移動を選択可能。
バトルもコマンド選択だけでなく敵をタッチして選択・攻撃ができるため、操作面はこれまでの移植版『ファイナルファンタジー』のなかでも良い方だ。
20210728_182216000_iOS

ゲームバランスについてはだいぶ原作より簡単になってはいるが、『FF2』などはシステムの独自性から来る難しさも多少残っている印象で、遊びやすいが元作品をみて作られた物だと感じられた。
もしかしたら、バランスは変更なしでシステム的な調整が入ってそう感じているのかもしれないが。

おまけ要素としてはゲーム内で出会ったモンスターが登録される図鑑、ゲーム内の楽曲を聴けるサウンドモード。
20210728_183241000_iOS

さらにロゴやモンスターの原画など60~80程度が収録されたギャラリーが各作品に付属。
20210728_183300000_iOS

私個人として嬉しかったのは、ブラウン管テレビを再現するアナログモード。
このしゃっきりした画面でアナログモードを使うと……。
20210728_211627000_iOS

一気にぼやける。
単に走査線が入るモードではなく、ブラウン管テレビのようなにじみが入るのが好印象。
一方、アレンジ版音楽は普通に生楽器風になっているので、アナログモードに合わせて原作楽曲もオプションで選択できるようにしてくれたらなお良かったのだが……!
20210728_211636000_iOS

序盤2時間の感想で言えば、『FINAL FANTASY』と『FINAL FANTASY II』はほぼ問題なく遊べた。
『FINAL FANTASY III』については隠し通路を探すときにタッチ移動操作では隠し通路に移動できない仕様になっており、その点はタッチ移動派としては気になった。
ただし、Steam 版で遊ぶか、最初から最後までバーチャルスティックで移動するという方ならこれは気にならないはずだ。

▲隠し通路を通ろうとするとタッチ移動ははじかれる動画時間指定リンク。III限定処理のようだが、隠し通路と通常通路の境をタッチしたら見つけられたらいいなぁ。

オートセーブも完備(ただし、オートセーブはロード画面を上スクロールしないと見つからないので、探さないと気づかない)で、価格もそこそこだし、旧作ファンが「気軽に昔の作品に触れたい」と思ったらこれは選択肢に入るだろう(昔の戦闘バランスや不便さを知りたい、という目的では無理だが)。
Steam 版はリリースセールで20%引きなので、スマホでどこでも遊びたい方はスマホで、安く済ませたい方は Steam 版がおすすめだ。

なお、本シリーズは3作とも見た目が代わり映えしない。
初代から3作目までを2時間ずつプレイしてみたが、元がファミコンだから仕方ないのだが、システムは違えど見た目はほぼ同じ。
同じゲームを遊んでいるような錯覚を覚えてしまった。
全部遊びたい場合、3作のうち遊びたい1作だけを選んで遊び、その記憶が薄れた頃に別の作品を買うといいかもしれない。

アプリリンク:
FINAL FANTASY (App Store 1,480円 / GooglePlay 1,480円 / Steam 1,480円→1,184円)
FINAL FANTASY II (App Store 1,480円 / GooglePlay  1,480円 / Steam 1,480円→1,184円)
FINAL FANTASY III (App Store 2,200円 / GooglePlay 2,200円 / Steam 2,200円→1,760円)

訂正:2021.07.27 11:40
当初「これまでレアなワンダースワン版を除くリマスターはなかったので、ファミコンのリマスターという意味で貴重な1作」と書いておりましたが、ワンダースワン版は発売中止となっておりました。
訂正いたします。