ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

Google、Androidアプリの手数料を30%から15%に引き下げる『Play Media Experience Program』受付を開始。音楽、動画、書籍系アプリで、WearOSやAndroid TVへの統合が条件

2021-06-28_23h12_06
Googleは、Androidアプリを Wear OS(Google のスマートウォッチOS)や Android TV(Googleセットトップボックス向けOS) など、Google が手がける複数の環境下でデバイス横断で体験できるようにすると、通常30%のストア手数料が15%になる開発者向けプログラム『Play Media Experience Program』を発表し、申込の受付を開始した。
先日、100万ドルまでの売上げについて手数料が15%になる取り組みを発表したばかりだが、これはまた別枠。
ただし、参加条件はかなり厳しくなっている。

参加条件は下記の通り。
・プレミアム(有料)の動画、オーディオ、書籍コンテンツアプリを提供している
・Google Playストアで毎月10万件以上インストールされている
・Google Playストアでの高評価
・開発者アカウントの状態が良好
・特定のGoogleプラットフォームとAPIの統合

さらに、コンテンツの種類により追加要件がある。

動画:
リビングルームを第一としたビデオの提供。映画、TV番組、スポーツやニュース番組など。
Android TV、Google TV、Google Castをまたがってプレイバックやサインインができる。
コンテンツのスマートレコメンドや簡単にサインインでき、コンテンツの発見を容易にする。

オーディオ:
サブスクリプション形式で音楽や音を有料提供している。
Wear OS、Android Auto、Android TV、Google Castと統合し、デバイスにまたがってコンテンツを探したり、聞き続けたりできる。

有料の本、オーディオブック、マンガ。
タブレットと折りたたみ端末へ最適化、Googleのタブレット向けポータルEntertainment Space参加、オーディオブックはWearOSとAndroid Auto対応。
ユーザーが本を読み、発見し、読み直すことがEntertainment Spaceを通じて容易に行えること。

書籍であれば『ジャンプ+』などのコミック系アプリ、オーディオならば『Spotify』、動画なら『Netflix』などが対象となるアプリとしてイメージしやすそうだ。
毎月10万DLという要件はかなり厳しく、大手向けの取り組みとも言える。
同時に、Epic Games との裁判から始まるアプリストアの分割(※裁判が始まってからGoogleはAndroidで複数ストアが提供する仕組みを提供することを宣言した)に備えて、ポータルを抑えるもくろみもありそうだ。

関連リンク:
Play Media Experience Program | Google Play Console