60秒で支度しな! 核爆弾が落ちる直前の60秒で物資を集めてシェルター生活する『60 Seconds! Reatomized』レビュー
- 戦略・戦術SLG
- 2021年06月12日
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- 評価7|
- 60Seconds!Reatomized|
60 Seconds! Reatomized App Store 490円 / GooglePlay 390円 / Steam 980円)

60秒後に核爆弾が落ちてくる!
生活に必要な物を急いでかき集めて核シェルターに避難し、閉鎖空間内でサバイバルする『60 Seconds!』が新装版『60 Seconds! Reatomized』としてスマホにやってきた。
本作はアクションゲームの要領で家を駆け回ってシェルター内に物を運ぶ避難パートと、集めた物資で核の脅威が去るまで生き延びるサバイバルパートの2つ融合した作品。
旧作と新装版で大きな差異はないが、イベントが追加され、グラフィックが良くなり、日本語バグがなり……遊びやすさでは圧倒的に新装版が上。
そして、ひさびさに遊んでみると、やっぱり面白いゲームだったので紹介しておく。

60秒後に核爆弾が落ちてくる!
生活に必要な物を急いでかき集めて核シェルターに避難し、閉鎖空間内でサバイバルする『60 Seconds!』が新装版『60 Seconds! Reatomized』としてスマホにやってきた。
本作はアクションゲームの要領で家を駆け回ってシェルター内に物を運ぶ避難パートと、集めた物資で核の脅威が去るまで生き延びるサバイバルパートの2つ融合した作品。
旧作と新装版で大きな差異はないが、イベントが追加され、グラフィックが良くなり、日本語バグがなり……遊びやすさでは圧倒的に新装版が上。
そして、ひさびさに遊んでみると、やっぱり面白いゲームだったので紹介しておく。
新装版では、特定の条件下でサバイバルしたり、特定の品物だけを持ってシェルターに飛び込むチャレンジ、準備だけ、サバイバルだけを楽しむモードが追加されているが、ここではメインの世紀末!モードだけを紹介していく。
このモードは、原子爆弾の投下から地下でのサバイバルまでプレイする本作のメインモードだ。

まず、プレイヤーは爆発の衝撃までの60秒間で、家の中を急いで駆け回り、家族のや役立ちそうなアイテムを確保しなければならない。
家の構造は同じだが、アイテム・人物配置は毎回変化するので、この60秒は毎プレイ必死。
忙しくも楽しいタイミングである。

そして、核爆弾が落ちて本番……限られた物資で核の脅威が去るまで生き延びるサバイバルパートが始まる。
サバイバルパートでは毎日ランダムにイベントが発生し、それに対してプレイヤーが決断を下すことで進行する。

ランダムイベントでは放射能漏れが発見されてパニックになることもあれば、隣人が生き延びていて助けてくれることもある。
また、いくつかのイベントは連続しており、連続イベントをこなすことで異なるエンディングを迎える。つまり、シェルターから脱出するためのイベントを終えるまで生き延びればゲーム攻略完了となるが……それが難しい。

▲連続イベントは日記に記されるので目印になる
すぐに直面するのは食料と水の問題。
食料を節約しすぎれば体が弱って病気にかかるし、それでも我慢し続ければ飢え死にしてしまう。
水はもっと深刻で、しばらく摂取しなければすぐ死ぬ。

また閉じこもっている中でだんだんと精神が衰弱して発狂し、他の家族を傷つけたり、失踪したりすることもある。
こういった症状は、充分な食事と水を摂取して健康に過ごしていればだんだんと快方に向かうが、60秒で持ち込んだ品物だけで足りるわけもない。

▲発狂すると、意味不明の行動を取り始める。
生きていけるわけもないので、物資調達に出る必要がある。
当然、それは危険な行為だ。核の嵐が吹き荒れている序盤は、外に出ただけで病気になってしまう。
逆に嵐が収まったあとは食料を巡る争いが発生し、探索に出た家族が巻き込まれて帰ってこない危険性もある。
病気を推しても家族のために物資調達に出かけるのか、逆に家族の1人を見捨ててでも物資を節約するのか、その両方か。
ランダムに発生するイベントの結果を見ながら、プレイヤーは苦慮することになる。
本作の素晴らしい点は、こういった情報が日記形式で綴られることだ。
元気な序盤から始まり、だんだんと厳しくなる中で、
「昨日は食事を取らなかった。ティミーはもうダメかもしれない」
「テッドが外から帰ってこない、もう諦めた方がいいかもしれない」
などと、だんだんと絶望に染まっていく様子は心が締め付けられるものがあり、語り口もあって感情移入してしまう。

体の強い父テッド、精神的にタフな母ドローレス、体格に恵まれた大食らいの娘メリージェーン、そして貧弱な末子ティミーの4人家族。
ロジカルに言うならば、ティミーを切り捨てればエンディングに行くのは簡単になるが、この語り口がそれを許さない。

感情移入して、苦しんで、苦しんで、最後に生き延びることに成功したとき……大きな喜びが生まれるというわけだ。
新版では日本語の文字化けがなくなっているだけでなく、日記のパターンなども豊富になっており、前作より楽しめる。
複数回のプレイを通じて進行度が引き継がれ、何周もプレイして完成させるイベントも追加されおり、周回プレイの楽しみも少し増している。
旧作を飽きるほど楽しんでいると追加要素が少なく感じるかもしれないが、基本が面白いのは変わらない。
ちょっと変わったサバイバルゲームが遊びたいなら本作はお勧めだ。
プレイ動画:
概要:
60秒で家の中から物資を集め、その物資で核爆弾の脅威が去るまで生き延びるサバイバルゲーム評価:7(要チェック)
おすすめポイント



気になるポイント

アプリリンク:
開発:Robot Gentleman(ポーランド)
レビュー時バージョン:1.0.2
課金:なし
ライター:寺島壽久(ゲームキャスト トシ)
ゲーム紹介サイト、ゲームキャスト管理人でゲームライター。
アクション、新しさのあるゲーム、旅を感じるゲームが好き。
Twitterでも情報発信中。
コメント一覧 (2)
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- 2021年06月13日 00:42
- ▼うーんさん
あそべたものじゃなかった……というと言いすぎと感じますが、Steamでは旧作プレイヤー全員に配られたんですよね。
グラフィックとかプログラムとか保守する上で、スマホ版は同じことができなかったんでしょうね(旧作を上書きすると対応端末が変わってしまう)。
内容が前作のバグ取りみたいな内容だけに尚更そう感じる