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密室で行われる真実の追究。 調査官として被疑者を追い詰め、隠し事を暴く『秘密の暴露』開発中。より泥臭い『逆転裁判』系ゲーム #デジゲー博

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せまい部屋の中には、警官-あなた-と被疑者の2人だけ。
密室で被疑者と会話し、隠された秘密を暴く取り調べゲーム『秘密の暴露』が、同人・インディゲーム展示即売会デジゲー博に出展されていた。
ゲームはテキスト主体のゲームで、被疑者の会話と証拠の矛盾を見つけ、会話で追い詰め、隠し事を暴く推理アドベンチャー。
仕組み的には『逆転裁判』の裁判パートに近いが、渋く泥臭い舞台設定によって印象はガラリと変わる。
また1つ、楽しみなゲームが出てきた。

ゲーム画面上には被疑者と被疑者の会話が、画面下には警察の資料が表示されており、ページをめくっていつでも確認できる。
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そして、気になる文を見つけたら文章をそのまま「証言」にドラッグし、それに対する「反論」を資料からドラッグする。
ここでは被疑者が「自転車を押していただけ」と語っている一文を証言へ、「自転車で警察から逃げようとした」という調書の文を反論にドラッグする。
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そして「尋問」ボタンを押すと「自転車で逃げようとしただろうが!」と被疑者を追い詰め、会話が進んでいく。
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▲プレイヤーが操作する警官はかなり乱暴な言葉遣いで、権力を笠に着ている気配がある。

ゲームプレイとしては文章を読んで論理的な破綻を探すアドベンチャーで、『逆転裁判』の裁判パートのような矛盾探しを楽しめた。
実際、作者の iwski さんによると、アドベンチャーパートなしに『逆転裁判』裁判パートの面白さを味わえるゲームが欲しくて『秘密の暴露』を作ったとのこと。
ただし、『コミカル』な『逆転裁判』に対して、密室で行われる取り調べはより泥臭いリアリティのようなものを感じられ、プレイしているときは正義の弁護士ではなく、暴力もいとわない警官になったような気持ちになる。
「いけないことをしている」感があり、その部分は『Papers Please』に影響を受けているとのこと。

『秘密の暴露』に関してはどこかのタイミングでスマホでリリースしたいとのこと。
どのようなシナリオで展開されるかわからないが、『和階堂真の事件簿 – 処刑人の楔』のように、枯れた空気のゲームとしてヒットするかもしれない。
かなり楽しみな1作だ。
なお、本作はUnity 1week という1週間でゲームを作るイベントで開発されており、1週間で作ったものが下のリンクから遊べる。
ゲームを見て気になったら、Unity Room で遊んでみて欲しい。ゲームシステムや雰囲気はそれでつかめるはずだ。

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