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miHoYo、『原神』iOS版でクリップボードを起動時に読み取る問題について調査結果発表。内部テスト版で使用していた機能が残っていたため【修正アリ】

2020.10.01 17:55 修正:アンチチートプログラムの動作について、当初バグと書きましたが、正しくは「仕様」でした。大変申し訳ありません。 オープンワールドアクションRPG『原神』を iOS14 で起動したときにクリップボード情報を自動的に読み取る問題について、サービスを運営する miHoYo が調査結果を発表した。
これは、iOS14 か iPadOS14 の利用者が『原神』を起動すると、OSに新規追加されたクリップボード(テキストのペースト時に使われる記憶領域)読み取りが行われたというセキュリティ警告が表示される問題に関するもの。
通常、プレイヤーのクリップボード情報を読み込むことはゲームプレイにおいて必要のない要素であることから、開発会社のmiHoYoが不正に情報を取得している可能性を危惧されていた。

miHoYo の発表によると、これは『原神』の早期内部テスト版に搭載されていたコンソールを起動させるためのもので、正式版では削除予定だったが、完全には削除されていなかったという。
miHoYo は読み取った情報に対して処理、保存、アップロードなど、それら操作を一切行っておらず、問題のアプリは現在、App Storeに該当機能の削除申請を提出中としている。

今回の説明について、ゲームキャストでは独自に日本のスマホゲーム企業のQA担当、プログラマーなど4人に意見を求めた。
すると、全員からこの説明自体には一定の妥当性がありそう、という回答を得られた。
デバッグや機能検証時に条件を変更するためなどに引数を渡して起動するなどの仕様は、開発の非常に早期であればあり得る。
通常はデバッグコンソールを作るが、そういった機能が整うまでの間に利用され、そのまま残ってしまうシナリオなどは十分考えられるとのこと。

しかしながら、miHoYo の体制が甘いことは間違いない。
現在、米国においてトランプ大統領が中国のアプリ『TikTok』に対して「情報を盗んでいる」と声明を出し、実際にテキストを盗み見ていたことも判明し、ユーザーの関心が向いている。
iOS14 のテスト版が提供されて3月から確認可能だったし、リリース時にも iOS14 でのテストは行えたはずだ。

『原神』では、9月28日にもPC版に搭載されたアンチチートプログラムがゲームを終了・アンインストール後も動作していることがプレイヤーの不安を呼び、この仕様を修正する騒動が発生した。

チートはゲームプレイ時でなくとも監視することで対策しやすくなるので、アンチチートプログラムがゲーム起動時以外に動くこと自体はありえる。
たとえば、同じく2020年にリリースされた米国の大手ゲーム企業 Riot Games 『ヴァロラント』に搭載されたアンチチートプログラムはゲーム起動時でなくとも動いていた。
しかし、『ヴァロラント』でも常時起動がプレイヤーの不安を誘い、最終的にはアンチチートプログラムをオフにする機能を提供してた事例があり、現在の状況下で後発ゲーム『原神』が同じことしてしまうとを、素直に遊べなくなるプレイヤーも出てきてしまう。

実際、知人にも「疑わしいので遊ばない」という人間がいて、私自身もそれを止める説得材料を持たない。
ゲームは十分に面白いので、こういった不安が払拭されるように徹底的に対応してくれることを願いたい。

関連リンク:

2020.10.01 9:00 修正:
クリップボードを利用して引数にすることが事実かのように(可能性の1つでしかないのですが)ツイートされることが散見されたので、表現を修正しました。

2020.10.01 17:55 修正:
アンチチートの挙動について「バグ」と書いておりましたが、正しくは仕様の変更でした。これについて修正いたしました。コメントでのご指摘ありがとうございました。