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Apple、アプリガイドライン改定でゲームストリーミングサービスのルールを明記。また、Epicの訴訟後に発覚した問題への回答とみられる項目も

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iOS を利用するゲーム好きの間で話題になるのが「クラウドゲームサービスが iOS にやってこない」という問題だ。
Microsoft が展開する xCloud は Apple のルールの問題でサービスを事実上断念。

Google の Stadia も、Android のみのサービスとなっている。
これはいつまで続くのか……答えは「おそらく当分は続きそう」。
Apple は App Store のガイドラインを更新し、ゲームストリーミングサービスについて明確な規約を定め、ゲームのストリーミングサービスについての規制緩和があり得ないことを明確にした。

該当部分は以下の通り。
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4.9:ストリーミングゲーム・ストリーミングゲームは、すべてのガイドラインを遵守する限り、許可される。例えば、各ゲームのアップデート時はレビュー用に提出が必要となる。開発者は検索のために適切なメタデータを提供しなければならない。
ゲーム・ゲームの機能の解法はアプリ内課金を使用してなければならない。もちろん、App Store外のユーザーに届けるため、オープンなインターネットやWebブラウザアプリの存在はして良い。

4.9.1: 各ストリーミングゲームは App Storeの製品ページを持ち、チャートや検索に表示され、ユーザー評価やレビューがあり、ScreenTimeや他のペアレンタルコントロールアプリで管理できる個別のアプリとして提供される必要がある。

4.9.2: ストリーミングゲームサービスは、App Store でゲームを探すためのカタログアプリを App Store で提供できる。その際は、ユーザーにアプリ内購入でサブスクリプションを支払うオプションを提供したり、Appleサインイン機能の使用などを含め、すべてのガイドラインを遵守する必要がある。
カタログアプリに含まれるすべてのゲームは、個々のApp Store製品ページにリンクしている必要がある。
https://developer.apple.com/news/?id=xqk627quより。翻訳はゲームキャスト)
以上。

なお、これは「ゲームのストリーミングサービスに対して門戸を開いた」などという妥協ではなく、Apple が以前からゲームの定額ゲームサービス・ストリーミングサービスに対して要求していた内容を明文化しただけにすぎない。
実際、(定額ゲームサービスではあるが)GameClub はこの要件を満たしてサービスし、成功を収めている。
App Store でゲームを提供するときと同じようにサービスされる必要がある、というのは Apple の言い分として一定の理解は可能だが、基本的に Apple はプラットフォームになりそうなアプリを見つけてはあと出しでルールを足すことを続けている。

ゲームメディアが展開していたゲーム紹介・レビューアプリも初期は多かったが、のちに規約によって消された。
スクウェア・エニックスのゲームのゲームストリーミングサービス『Dive in』は、アプリ内から自由にゲームが選べた。
しかし、その後にゲームストリーミングサービスは個別アプリとして登場するようになり、プラットフォーム型のものは消えてしまっている。
divein_rr02
Dive in』の画像。たしかに、クラウドゲームサービスでゲームが選べた時代があった。

この規約は同時に不平等であり、Apple によってサービスの進歩が妨げられているもの、とも言える。
クラウドゲームサービスが注目されて久しく、実際に Android などは xCloud や Stadia などのアプリが提供される。
そこでは単一アプリから、さまざまなゲームを、アップデートなしで、どのプラットフォーム上でも自由に遊べる。しかし、Apple のルール下ではその利便性は損なわれてしまう。
また、ゲームのストリーミングサービスは動画の配信サービスと仕組みは近い。
Youtube や Netflix などの配信内容が審査されないなか、ゲームストリーミングだけが個別に審査されること、ゲームだけが名指しで課金必須と指定されるのも不平等と言えるだろう。

なお、今回の規約変更は多岐にわたり、中には Epic Games との訴訟が始まってから顕在化した問題について解答もみられる。
たとえば、facebook がオンライン教室などの予約アプリについて Apple の手数料を非難していたが、マンツーマンのコーチングなどは外部決済の導入が可能になった。

また、有料のスタンドアロンウェブサービスへのコンパニオンアプリ(おそらく、wordpressなどを指すと思われる)は、アプリ内課金を使用しないでも良い、とも明記されている。
これは規約にない課金実装を強いられた告発に対する回答と言えそうだ。

気になる方は下記のリンクから確認してみて欲しい。
今回は「マルチプラットフォームゲームで課金アイテムを持ち越せる」ととれるも(3.1.3.3(b))、レビュー時に「アイテムをあげるからレビューして欲しい」と書くことの明確な禁止(3.2.2.2(vi))などがあり、ゲームへの影響は大きそうだ。

関連リンク:

 コメント一覧 (7)

    • 1. 名無し
    • 2020年09月12日 16:52
    • ストリーミングゲームがネトフリと同義じゃないってのはappleの意見に同意するけどなあ。
      受け取るデータはたしかに動画だけど、ではタイムギャルは動画なんですかゲームなんですか?ってなもんで
    • 2. 管理人
    • 2020年09月12日 19:52
    • ところが、Neflixなどは今、選択で結末が変わる番組をいくつも作って配信しているんですよ。
    • 3. nil
    • 2020年09月12日 21:09
    • ストリーミングゲームで個別審査を必要と判断するなら動画配信やSNS等のアプリのコンテンツも審査が必要だし審査しないならAppleが責任持てよ、って思ってしまいますね。
      どうやってもArcade売りたいから競合するゲームプラットフォームサービスを潰したいだけにしか見えません。
    • 4. ななし
    • 2020年09月13日 00:14
    • サブスクサービスは今や主要コンテンツになりつつあるしそこでユーザーの選択肢を制限するような方向性は流石にいただけない
      自前のサービスに囲い込みをしたいのかもしれないけどアレやりたいのにAppleだと無理なんだよなーって事が増えるとみんな離れてくんじゃ無いかな
      ブランドを過信しすぎて自分で自分の首を締めてる気がする
    • 5. ささ
    • 2020年09月13日 11:20
    • アプリをインストールさせるサービスじゃなくてアプリ内でクラウドゲームをプレイさせるサービスなら許されるんじゃない?
      危険性もないし、コンテンツの中身で禁止するなら動画やら漫画の配信サービスもひっかかるだろうし。
    • 6. Lord Acton
    • 2020年09月13日 11:36
    • 権力は腐敗の傾向がある。
      絶対的権力は絶対的に腐敗する。

      - ジョン・アクトン(1834-1902)
    • 7. 通りすがり
    • 2020年09月15日 23:32
    • > アプリをインストールさせるサービスじゃなくてアプリ内でクラウドゲームをプレイさせるサービスなら許されるんじゃない?

      それが何故か許されないからこうやってニュースになってるのだが。

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