Epic Games、Appleに続いてGoogleを提訴。「Googleの圧力によって契約が取り消された」事例も訴状に記載
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- 2020年08月15日

人気ゲーム『フォートナイト』が App Store と Google Play から削除され、同ゲームをサービスする Epic Games が Apple を訴えたことが話題になっているが、Epic Games は Google とも争うことになった。
Epic Games は、8月13日(現地時間)付けで Google を独占禁止法違反の疑いで訴えを起こした。
そのファイルは「 FINAL Project Liberty G(自由への最終計画 G)」と名付けられており、訴訟に至った経緯、Google が Epic Games を排除するために行ったことなどが記されている。
訴状には、Epic Games が Google Play 外で独自にサービスを実施しようとして Google に妨げられた実例として、下記のような内容が示されている。
16.Epic の OEM の1つであるOnePlusとの経験を例として挙げる。Epic は OnePlus と契約を結び、Epic Games アプリを通じて Epic のゲームを同社のスマートフォン上で利用できるようにした。Epic Games アプリによって、ユーザーは Google の Android OS による障害(※)を排除し、『フォートナイト』を含む Epic のゲームをシームレスにインストール・アップデート可能になっていた。しかし、Google が Google Play を迂回して、Epic がモバイルゲームをインストー・アップデートすることに「特別の懸念」を示したことで、OnePlus は契約を取り消すことを余儀なくされた。17.別の OEM である LG は、Epic に対して Google との契約でアプリの直接インストールを許可しておらず、Google Play 外から Epic のゲームをインストール・アップデートする機能を提供できないと語った。Microsoft Word - FINAL Project Liberty G Complaint.docx - file0.243586135368002.pdfより。翻訳はゲームキャストによるもの。※Android OS による障害については、外部からアプリをダウンロードするときに16もの手順を踏まないといけないことなど、別項目で示されている
Epic Games は、「Google は Android をオープンなプラットフォームにすることを約束していたが、それを履行せず、独占的地位を悪用している」としている。
Apple に続き、Google まで巻き込んだこの戦いの行方はどうなるのだろうか。
コメント一覧 (13)
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- 2020年08月15日 10:28
- 同じ既得権益なのに、経団連は批判してGAFAには迎合するのが今の日本のトレンドなのかね
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- 2020年08月15日 16:04
- 何処もかしこも手数料30%なのは明らかにおかしかろうし
他所のセールを許さない契約も競争という面では不当であろう。
Epicのやり方には賛同しかねるが、そうやってユーザーを人質に
プラットフォーマーという圧倒的強者の地位を利用して
交渉すら許さぬ姿勢で居続けたというのも問題があろう。
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- 2020年08月15日 17:19
- 30%が高すぎるっていう方たちは具体的に何%なら納得するんですか?
Steam、ニンテンドーeショップ、PS Store、Amazon、Gamestopなども30%ということを考えると、30%という数字は特別高すぎるということはなく極めて標準的な値だと思います
Epic Games Storeの12%を基準に考えて高いと言っているのかもしれませんが、AppleやGoogleはOSやスマホの開発に、スマホを普及させるための市場開拓諸々も行っているのでEpicとはかかるコストが違いすぎるかと
またセキュリティ面においてもEpicは2016年にユーザー情報流出しているように、安かろう悪かろうのそれなりに質の低いサービスだから12%で運営できているだけなのではないかと思います
スマホなんて個人情報の塊なのだから絶対に漏洩は許されないし、セキュリティを盤石にしようとすればそれ相応にコストも掛かるでしょう
手数料を下げる代わりにサービスやセキュリティの質をEpicレベルにしますってなったら困りますし、かといって現状の質のまま手数料だけ下げろっていうのは流石に横暴なんじゃないかなと……
なので30%は高すぎるわけでもなく妥当だと私は思うのですが
30%は高すぎると言う方たちは具体的に何%が妥当だと思うのか、ぜひ教えていただきたいです
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- 2020年08月16日 15:36
- >>4
30%が妥当だと考えるかどうかは視点の違いでしかないでしょう。プラットフォーマー側は適正だと言うだろうし、利用する側は不適正だと言うに決まっています。
それでもあえて言うなら個人的には大手はともかく中小デベロッパーにとっては高すぎると思いますね。開発費の3〜6割が宣伝費と言われる時代に売上から30%を無条件で持っていかれるというのは開発環境を著しく圧迫するだろうことは想像に難くないですし。
これが例えば20%になったらゲーム開発のクオリティは劇的に向上すると思いますよ。
まぁそれは置いといても今回の件の場合、注目すべきなのは手数料が妥当かより「選択肢」の有無かと。現実として「30%の手数料を払うか」or「プラットフォームを捨てるか」という選択をAppleやGoogleはデベロッパー側に強いてきたのであり、そこに第三の選択肢は無かった。
サービスや保証に制限を設ける代わりに手数料を下げるなどの柔軟性をプラットフォーム側が普段から持っているなら分かるが、現状は市場寡占を傘に来て手数料を押し付けているとしか言えないのです。
先駆者としてのAppleの今までの事業には敬意を覚えますが、それを理由に今の体制を維持し続けるというのは違うのでは無いかなと思います。AppleやかGoogleが業界の自由な競争を標榜しているなら尚更です。
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- 2020年08月16日 01:20
- EPIC Game Storeをけなす意見の多くが「Steamと比べて○○」みたいなものなんですけども、そもそもSteamだって黎明期はひどかった。
メディアとしてはライバルの成長を暖かく見守っても良いんじゃないですか、とは思ってます。
「メディアとして」を強調しているのは、業界的にライバルの登場で市場が広がる(実際PCゲーム市場は広がりを見せている)ので、長期的に業界やユーザーの利益になるだろうという判断です。ユーザーとしては直近で文句があって当然だろうし、それを否定はしません。
さすがに2016年の事件を持ち出すのはかわいそうだと思いますが。
30%の妥当性は、わかりませんね。
ただ、サービス黎明期の料率を市場が何百倍にも広がった時期にも同様に適用し続け、ライバルがいない状況は競争の原理が働いていない状況だろう、とは思います。
「Steamは比較すると素晴らしい」というユーザーの主張は現在間違いではないし、Steamは悪の独占社ではないだろうとも思える。
しかし、そのために独占状態となって長期的には害が生まれている状況、という印象ですね。
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- 2020年08月16日 16:09
- >独占状態となって長期的には害が生まれている状況、という印象
ここに引っ掛かりがあるのでご意見伺いたい所です。
世界的に第3の選択肢となりえたWindows MobileですがMicrosoftは撤退しました。企業規模的には十分勝負できたにもかかわらず。
これはスマホOS、マーケットというブルーオーシャンに対してユーザの望むものが提供できた企業のみが残った、つまり既に競争の原理が働き淘汰された結果と考えます。
莫大なリスクを負って新規市場を文字通り一から開拓してきた私企業に対して利益取りすぎ、という批判はそれこそ世のクリエイター達の新たなサービスを生み出す意欲を削ぐものにはならないでしょうか?
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- 2020年08月16日 16:31
- Steamの黎明期と比べるのもそれはそれでアンフェアで、彼らは存在しない市場を自ら開拓していったわけじゃない。
翻ってEGSは、Steamという青写真があるにも関わらず、機能の追加が遅々として進んでいないよね。
とりわけレビューとか掲示板とかのゲーマーのQoLに関わるコミュニティ周りの機能が。
悪いけどEGSって「安かろう悪かろう」で、それが他所の完成度の高いプラットフォームに「高い」って文句つけてるようにしか見えないのよ。
特にAppleなんてアプリの審査をめちゃくちゃ真面目にやってるのに、ガバガバGoogleよりもAppleを目の敵にするのって筋が通ってなくないって俺は思うんだよね。
それに競争原理っていうけど、それだとGOGのマージンが30%であることの説明がつかない。
EGSを支持してる人はあまりにも物事を定性的に考えすぎじゃないか。
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- 2020年08月16日 17:09
- Steam独占の弊害は何かというと、例えばゲームの露出面がそこに偏ると言うことです。
例えば、家庭用ハードが1社だけの場合、同じ時期のゲームの露出は100%で、売上げも100%となると予想される。
ところが、3社で競争しているとそれぞれの会社が競争し、広告が多く出る。
すると多くの消費者の目にゲームが触れ、結果として露出は300%、ゲーム全体の売上が200%というようによりゲームが多くの人の目にふれるだろうと予想されます。
また、競争の結果として各プラットフォームから差別化を意識した大作が生まれ、プレイヤーもより多くのゲームを選択できるようになる。
フォルツァとグランツーリスモが同時に存在している状況は、XBoxとPSの競争がなければなかっただろうと思われます。
そうして、ゲーム市場が広がることでゲーム開発会社は利益を得やすくなり、プレイヤーはゲームの多様性(あと競争による価格)のメリットを得られる。
PCにはSteamと競争できる相手がいなかったので、それが停滞していた。
Epic Game StoreができてからPCゲーム市場が拡張しているのはその影響があると考えられます(私は無料でゲームを配布しすぎて市場が壊れるだろうと思っていたのですが、データが出てみるとそうではなかったので驚きました)。
Steam1強の今の時代、ユーザーはほぼそれに不満を覚えていない。実際、問題も起きない。
しかし、フェアトレードコーヒーの推奨のように「今、コーヒーの品質は高いし、消費者も満足しているが、長い目で見ると問題はある」のがSteamの独占状況と考えています。
そして、Steamはあまりに巨大でフォートナイトクラスのメガヒット以上の何かを持っていないとライバルになることすら難しい。
私はEpic Gamesを信頼していないが、ライバルになりえるものはそこしかいないので消極的に支持するという考えです。
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- 2020年08月17日 16:48
- Epicという企業がどうこういうのは根本的な議論としてかみあわなくなります。その企業に対する印象は人によって違いますので。
訴えの根本は「OSベンダーによるアプリストアの独占」の是非です。独占禁止法は敗者は訴えられた側ですが勝者は消費者です。
今回でいえば、その独禁法について提起できたのが大量のユーザーを人質にし、ハードベンダーとの交渉事例まで持てるような存在でないと逆襲が怖くて言い出せなかったというのもこの問題が闇深いところです。
で、消費者の皆さんはなぜ選択肢が増えることを否定的に捉えるのでしょうか?嫌だったら信頼できなかったら選択しなければいいだけです。自然と淘汰されるでしょう。
今の状況はそういう淘汰(市場原理)すら生まれない状態だっていうことなのです。本当は消費者が声を上げるべき問題です。
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- 2020年08月18日 00:38
- 管理人さん?のご意見ですが、競争を絶対的に善なるものと見すぎかなと個人的には思いました。
思考実験的にあえてかなり極端な例を挙げますが、ある独占企業に対して、バックに反社がついている新興企業が強引な手法で競争をしかけていったとします。
これは歓迎すべきことでしょうか? そうではないと私は考えます。
目的のためではあっても、手段は問われるべきです。
Epic Gamesは、彼らの主張を劇的に見せんがため、ユーザーの不便を承知の上で、意図してストアの規約に違反しました。
これは、彼らが著しく倫理観ないし道徳観を欠いた企業であることを示唆しています。
彼らは、自身の信ずる正義のためならルールを破ることもよしとする確信犯であるわけです。
これは非常に危険なことです。
管理人さんは「信頼しないが支持する」と仰いましたが、私は「信頼できないから支持できない」と考えています。
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- 2020年08月18日 10:54
- >>12
Appleの規約だってヤクザ紛いの一方的なものだからなぁ
その理論だと信頼できる企業なんかいないって結論にならない?
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- 2020年08月18日 22:06
- >>13
ヤクザ紛いの一方的なものとはどういう事でしょうか?
さっぱり分からないので具体例を挙げてもらいたいです
ユーザーや開発者側の目線に立つとAppleの手数料が高すぎるのは事実でしょうし。
彼らがAppleやGoogleといったプラットフォーマー相手に手数料を下げるよう交渉するのも事実上不可能な話で、これまでは競合する存在も無かったから見直す動きも無かった。
そういった意味ではepicという対抗馬が出てきたことで色んな意見が出て新陳代謝が行われようとしてるのは一概に悪いことではないと思います。
ただ肝心のepicのやり方がヤクザですし、裏に業界の思惑以上に政治的な思惑(ぶっちゃけ中国)の影を感じるので素直に応援できなくなるんですよね...