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2019年末・年始セールまとめ、アドベンチャー編。花になって舞う『Flower』、動画から嘘を見つけるナゾトキ『Telling Lies』、恋の始まりと終わりを描く『Florence』など話題作勢ぞろい

年末・年始セールのアドベンチャー系セールまとめ。

その他のまとめはこちらへ。

※価格は記事執筆時のものなので、購入前にストアで確認してください。

12/27追加分
バロックシンドローム BAROQUISM SYNDROME (itunes 610円→250円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 610円→250円)
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セガサターンやプレイステーションで発売された3DアクションRPG『BAROQUE』の前日譚を描くもので、セガサターンマガジンで連載されたスピンアウト小説『BAROQUISM▲SYNDROME』をベースとしてたファン向けの作品。
プレイヤーは歪んだ妄想に取りつかれた人々を癒すため、彼ら望む物語(バロック)を作る“バロック屋”として物語を語ることとなる。HD化されて、セーブも楽々なので往年のファンの方に。
Gone Home (itunes 610円→250円 iPhone/iPad対応 / Steam)
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海外で一年を過ごし、久々の帰宅したあなたを待っていたのは、家だけだった。
家族はいったいどこに!?
消えた家族に起きたできごとを、無人の家を歩き回って推測するアドベンチャー。
パズルもバトルもなく、プレイヤーにできるのは誰もいない家を散策するだけ。しかし、家の痕跡を見ることでストーリーが展開され、興味深さに引き込まれる……。
小説を読むように興味深く進めるゲームなので、普段からシリアスな物語を楽しむ方にオススメしたい。
なお、日本語にはいい感じに対応しているので、言語問題は気にしないでOK。

12/26追加分
Flower (itunes 610円→250円 iPhone/iPad対応)
Flower
花びらとなって風に舞い、花を咲かせながら草原を駆けるアートアドベンチャー。
プレイヤーの操作で自然がよみがえっていく様子は、見る者の心を癒すだけでなく、心地よい爽快感で包む。
ゲームオーバーも時間制限もなく、世界の美しさを堪能できる癒やし系ゲームとしてスミソニアン博物館に永久所蔵品されている芸術品でもある。
紹介記事:風に舞いながら世界を見る詩的アドベンチャー『Flower(Flowery)』レビュー。言葉もなくメッセージを伝える詩的ゲーム

Telling Lies (itunes 860円→490円 iPhone/iPad対応 / Steam)
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App Storeにて、映像解析アドベンチャー『Telling Lies』が発売開始となった。
本作は分断された映像記録から物語のキーを見つけ出し、真実を推測する“映像解析アドベンチャー”の『Her Story』作者による新作。
あなたの目の前には盗難ノートPCがある。その中にはアメリカ国家安全保障局のデータベースが入っており、4人の人間の2年間にわたる生活記録が見られる。
それぞれが重大な事件の記録だが、それを検証していくと何かがおかしい。そう、誰か1人が嘘をついているのだ……。

Florence (itunes 370円→250円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 330円)
Florence
『Monument Valley』のデザイナーが設立したStudio Mountainで開発し、ゲームの手法をコミックに盛り込んだアプリ。
要所要所にさしはさまれたミニゲームがプレイヤーに感情移入を促し、恋愛を思い出させる甘酸っぱいコミック。
紹介記事:プレイヤーの恋を思い出させるコミック『Florence』レビュー。ゲーム的な手法で記憶をくすぐる挑戦

Monument Valley (itunes 490円→120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 390円)
Monument Valley
視覚トリックを利用した構造物を旅するパズルアドベンチャー。
壁だと思っていた場所が、気づいたら道に。道だと思っていた場所が、気づけば壁に。
トリックを利用した不思議な体験ができる。
意味深なストーリーや静かな効果音が作り出す寂しげな世界観も良い。
短い旅をしているような感覚に囚われる芸術作品。「スマホでゲーム探しているなら、だまって買っとけ」な1作。Androidのみセール。
紹介記事:Monument Valley レビュー - だまし絵の世界を旅するパズル

継続セールおすすめ
カユプテの木 (itunes 480円→370円 iPhone/iPad対応)
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オーストラリアの自然と、その中で生きるウォンバットの姿を水彩風3Dで表現し、歌と弦楽器の音楽でその生活を見せる絵本アドベンチャー。
水彩絵のようにしか見えない世界をウォンバットが動く描写は、プレイヤーが精緻な絵本の世界に入り込んだかのような没入感を与える。かわいく、ウォンバットの生態がわかるだけのゲームだが、それだけで十分価値がある。
Dear Esther (itunes 610円→250円 iPhone/iPad対応)
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孤島をあてもなく散策するゲームである。
開始時は何の情報もなく、ただ散策していると主人公が独り言で何かを語り、その背景がおぼろげに判明していく。独白と島の様子を見て、プレイヤー自身がゲームに意味を見出すゲームとなっている。

マイ・チャイルド・レーベンスボルン (itunes 370円→120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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第二次世界大戦中、ナチスが掲げた“ドイツ民族を増やす”政策により生まれた子供を引き取り、ナチスへの偏見があるなかで育てるこど立てシミュレーションゲーム。
出生の秘密を知らぬ無邪気な子供が偏見にさらされ、そこから子供を守る辛さが表現されており、ただ見るだけではなくゲームならではの「心が痛くなる」体験ができる。

The Eyes of Ara (itunes 610円→370円 iPhone/iPad対応 / Steam)
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電波が届かず、調査に向かった者が誰一人戻ってこない孤島の城……そこにたどり着いたプレイヤーが見たものは、食べかけのまま残された食事、そして奇妙な装置と隠し通路だらけの城に住んでいた人々の手記だった……!
PCで人気を得た3Dアドベンチャー『The Eyes of Ara』のスマホ版。
未知の城を探る冒険の楽しさ、適度な難易度の謎解きで10時間以上(回答を知っていてもクリアには2時間必要)楽しめるボリュームがあり、良質なアドベンチャーとなっている。

The House of Da Vinci (itunes 610円→250円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 600円→220円)
The House of Da Vinci
過去にタイムスリップし、巨匠レオナルド・ダ・ビンチの屋敷の謎を解く脱出ゲーム。
ダ・ビンチにちなんだ仕掛けが楽しめるだけでなく、ルネッサンス期の館をモチーフとした館を『The Room』のような美しいグラフィックで楽しめる。
アップデートで日本語にも対応。
紹介記事:『The House of Da Vinci』レビュー - ルネサンス期の館を美しく表現。レオナルド・ダ・ビンチの謎を解く脱出ゲーム

見失い島2:時間の灰 (itunes 250円→120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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謎の島を探索するアドベンチャー脱出ゲーム。
独特の世界観を持っており、プレイすることで謎が解けていく。
続き物としても単品としてもクオリティは高い脱出ゲーム。

ADV 最悪なる災厄人間に捧ぐ (itunes 3,060円→1,600円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 1,530円)
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透明人間のクロと、透明人間しか知覚できない豹馬の2人が最悪の災厄と対峙する作品。
平穏に暮らすことを望む2人の前に、パラレルワールドに存在するクロが登場し、2人の日常が災厄に襲われ、引き裂かれていく様子を描くノベルアドベンチャー。
『レイジングループ』のあんひびあんさんが監修している。

Machinarium (マシナリウム) (itunes 610円→250円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 500円)
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ロボットたちが暮らす不思議な世界の出来事を描いたアドベンチャー。 手描きイラスト調のグラフイック、素晴らしいBGMに効果音がジブリアニメのような温かみのある世界観を創りだしており、海外でさまざまな賞を受賞している作品。 見た目に反して謎解きの難易度は高めなので、万人向けではないがアドベンチャー好きにおすすめ。 ゲーム内での丁寧なヒントや、攻略サイトや攻略動画もあるのでクリアに困ることはないと思う。
紹介記事:Machinarium - 人間臭いロボットたちと金属の街。ジブリを思わせる世界観

CHUCHEL (チュチェル) (itunes 600円 iPhone/iPad対応)
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『Machinarium』などの作者による最新作。
毛玉の主人公チュチェルと仲間たちを操作して、チェリーを探し求めるアドベンチャーゲーム。
安定の品質で、妖精たち(?)の旅する世界は緻密な絵とアニメーションで裏打ちされているし、コミカルな動きも良い。

Samorost 3 (itunes 610円→250円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 500円)
Samorost 3
AplleがiPadのGame of the Yearに選んだアドベンチャーゲーム。
妖精を操作し、宇宙船で世界を旅して、不思議な世界を味わうゲームとなっている。

Botanicula (itunes 610円→370円 / GooglePlay 500円→100円)
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Machinarium』のメーカが制作したポイントクリック型のPCアドベンチャーゲーム『Botanicula』の iPad版。
きのこや木の枝の妖精のような生き物たちを使い分けて、怪しい場所を調べアイテムを集めて謎を解いていくゲーム。
生き物の生活音が聞こえる幻想的な自然の世界の雰囲気がよい。
テキストによる会話がないので言語の壁なく遊べて、操作性も良好。
雰囲気ゲー好きにおすすめ。

その他

はーとふる彼氏 (itunes 610円→120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 540円→110円)
Hatoful Boyfriend
ハトしかいない学園に人間の女子が入学し、ハトたちと対等な立場でふれあい、恋愛する乙女ゲー。
一見ジョークゲーだが、やり込んでみると思ったよりも深いストーリーがあり、ハマる。
紹介記事:ハトと人の恋愛乙女ゲー。今さら真面目に語る『はーとふる彼氏』レビュー

Reigns (itunes 370円→120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
Reigns
カードで示される選択肢にYES/NOの2択で答え、国の勢力バランスを取る政治ゲーム。
一見、選択肢を選ぶだけのカードゲームだが、隠された選択肢を見つけることで王国の秘密に迫り、謎を解くアドベンチャーの性質もあり、意外な演出に驚かされる。
紹介:呪われた王となり、国という化け物を治めよ。『Reigns』レビュー

Reigns: Her Majesty (itunes 370円→120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
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記憶を保ちながら転生する女王となり、重臣たちの進言に対してイエスかノーだけの返答で行動を決めて国を治めるアドベンチャーSLG。
前作よりやや複雑になっており、1作目をクリアして遊ぶのが良い。

Reigns: Game of Thrones (itunes 490円→250円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay / Steam)
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呪われた王の血族となり、国のパワーバランスを保ちながら王国を運営する『Reigns』と、ファンタジードラマ『ゲームオブスローンズ』のコラボ作品。
様々な人物の質問に対して、「イエス」と「ノー」で回答するだけで政策がきまり、回答を元に複雑なシナリオが展開されるアドベンチャー。
今作では複数の王国の要人になり、プレイのたびに立場を変えて複数のストーリーを進めることになる。原作を知らないとちょっと辛い。

TENGAMI (itunes 490円→120円 iPhone/iPad対応)
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和風の立体絵本の世界を旅するアドベンチャーゲーム。
なんと、すべての画面は実際に立体絵本として作れるのだとか。
システム自体は気になる場所をタッチして調べる普通のポイントクリックアドベンチャーだが、立体絵本の演出に価格分の価値がある。
紹介記事:

Agent A: 偽装のパズル  (App Store 870円→250円 / GooglePlay 800円→250円)
Agent A: A puzzle in disguise
1960年代のスパイ系映画をイメージした謎解きアドベンチャー。
ゲームとしては普通だが、音楽や演出の空気感が良い。
脱出ゲームなどが好きなら楽しめるハズ。

Legacy 3 - The Hidden Relic (itunes 370円→120円 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

遺跡の謎に挑む脱出ゲーム3作目。
全編3Dグラフィックでマップが作られていて臨場感があるだけでなく、ボリュームや謎の納得度もそれなりにある。
今作もまた序盤はいい感じだった。

Legacy 2 - The Ancient Curse (itunes 250円→120円 iPhone/iPad対応)
Legacy 2 - The Ancient Curse
3Dグラフィックで作られた古代遺跡を探索するアドベンチャーゲーム。
かなり凝った作りになっており、脱出ゲーム系の中でもなかなか楽しめる。

Bulb Boy (itunes 370円→120円 iPhone/iPad対応)
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頭が電球になっている少年が主人公のホラーアドベンチャー。
ポイントクリック型の普通のゲームだが、独特の色合いとビジュアルがハマれば遊ぶ価値あり。
ゲーム中は言葉や文字が出てこないのでプレイに支障はない。

The Westport Independent (itunes 610円→370円 iPhone/iPad対応)
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新聞社の編集長となり、記事を検閲し、市民に与える情報を操作して国を動かす「新聞検閲シミュレーター」。新聞の内容次第で世論が動き、国の様子が変わり、主人公の身の回りの様子も変動していく。
正しい報道(もしくは、偏向報道)の末、何が起きるのか。
現代日本で、報道機関が政治家の発言の一部だけを切り出し、「発言の真意を伝えていない」などと話題になることがあり、それをプレイヤーの手で試すゲームとなっている。
ただ、日本語非対応。新聞で文字が多いだけにこれはちょいつらい。

The Warlock of Firetop Mountain (itunes 980円→370円 iPhone/iPad対応)
The Warlock of Firetop Mountain
火吹き山の魔法使いをベースに、ジオラマのベースのグラフィックで資格情報を付加した現代のゲームブック。
全編英語だが、空気感はとても良い。

Six Ages: Ride Like the Wind (itunes 1,220円→860円 iPhone/iPad対応)
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ルーンクエストの世界を舞台にした超豪華なアドベンチャー戦術ゲーム。
戦闘、他の勢力との交渉、そして異世界に住む神への訪問など、さまざまな判断を下し、策を弄して小さな民族を導くゲームとなっている。
名作ゲームとすでに名高いが、英語が堪能でないと遊ぶのは難しい(なお、ゲームキャストはギブアップ気味)。

King of Dragon Pass (itunes 1,220円→860円 iPhone/iPad対応)
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TRPGルーンクエストをモチーフにしたシミュレーションゲーム。
名作と言われているが、英語力はかなり必要。
海外ではかなり売れている。