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Rovio、『Angry Birds』10周年を祝う動画を公開。小さな鳥の会社が、スマホ発で最も人気のキャラクターになるまで


スマホ発で最も大きな存在になったシリーズの1つ、『Angry Birds』が10周年を迎えて記念動画が公開されている。
小さなゲームから始まって大ヒットを飛ばし、10年間、本当に色々なことがあったが……この動画自体がやや最近のことにフォーカスしているので、動画に出ない古い思い出をいくつかついでに語っていこうと思う。

2009年12月11日にiOSでリリースされた『Angry Birds』は、引っ張り操作で鳥をぶつけ、緑のブタの小屋を壊して退治するゲームだった。
ブタの小屋は物理シミュレートされており、強度を計算して建物を壊す遊びの自由度があり、同時に序盤の難易度、だんだんと難しくなる調整も見事。
当時のゲームの中で抜け出た完成度を持っており、大ヒット。それに伴ってキャラクターも人気化した。
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2012年9月にはブタたちが主役の『Bad Piggies』というゲームも登場。
こちらは乗り物を組み立てて地図の位置まで移動する乗り物組み立て・物理パズル。
当時の自分の記事を見ると、初代『Angry Birds』が面白かったのがあって、その後もRovioに同レベルの期待をしてしまい、ちょっと厳しくゲームを見てしまったなぁ、と思う。
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怒れる鳥の進撃は止まらない。
2012年11月にはスターウォーズとコラボした『Angry Birds Starwars』が登場し、その勢いは「スマホゲームドリーム」として話題となった。
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Rovioの知名度が上がると、面白いのに売れなかった他社製品をリニューアルし、Rovioからリリースするパブリッシャー業務も手掛け始めた。
2012年には『Amazing Alex』をリリースし、2013年にはRovio Starsという名前で高クオリティなゲームを送り出すブランドを設立(Angry Birds のRovio、パブリッシャーへ)。
第1弾となる『Tiny Thief』はクオリティも高かったが、有料ゲーム市場自体が厳しくなっていることもあり、これは続かなかった。
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また、Angry Birdsのブランド化も進み、Angry Birdsの遊具を備えた遊び場が海外で建設されたり、アプリを通じてアニメが配信されたりもした。
日本では『モンスト』がアプリ・Youtubeでアニメを放映して話題になったが、Rovioもまた2013年にはそちらを選んでいたわけだ。


海外で奮闘していた『パズル&ドラゴンズ』コラボも2013年。
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▲パズドラ究極攻略DBより

アプリ展開も試行錯誤しながら続き、『Angry Birds Go!』のようなオリジナルタイトルを出し続けたが……あるものは子供向けブランドということで課金設計が弱いなどの問題もあり、大ヒットには至らなかったようだ。
また、子供向けブランドが課金ゲーに打って出ることで課金トラブルも報じられた。
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▲単純にスピード感をフィーチャーしたカジュアルレースとして結構好きだったが……この時期のゲームはほぼ全て現在では遊べない。

そして、2015年には『Angry Birds 2』がリリースされ、トランスフォーマーとコラボゲームが出たり、3マッチパズルが出たりして、「ヒットゲームと同じ仕組みで出していく」体制が整う。
動画出もこの時期のゲームのことは大体触れているので、あえて書かない。

が、そんな中でもARで3Dシューティングする『Angry Birds AR: Isle of Pigs』のようにオリジナル作品が出てもいて、たまに古参ファンにも報いてくれるのがRovioのいいところだろうか。
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1本0.99$の小さなゲームから、映画2本、スターウォーズにトランスフォーマーコラボと、世界のトップブランドに上り詰めた『Angry Birds』。
次の10年は何をしているのだろうか。案外、ディズニーに買われていたりして……?

アプリリンク:
Angry Birds AR: Isle of Pigs (itunes 無料 / GooglePlay 無料)