まず1つとして、Google Indie Games Festival 2019は、入った瞬間からGoogleの本気を感じたイベントだった。
というのも、装飾からして凝っていて、館内に入るとTOP20に入賞したアプリアイコンが額物に飾られて出迎えてくれる。
そんなイベントが開発者の目から見てどんなものになっていたのか、率直な感想を聞いてきたのでここに記しておく。ただ、タイトルにある通り、結果はとても良かった。
各出展者のブース間隔は広くとられており、リュックサックを装着したプレイヤーが同時に並んでも邪魔になることはない。
会場内には程よく人がいて、混雑なし。出展者、参加者共にとても快適。
とはいえ、それは記者がプレイヤーとして体感したもの。
TOP20に選出されたドラゴンを育てて戦うゲーム『どこでもドラゴン』のGamegaburiスタッフの方々に、実際にGoogle Indie Games Festival 2019の感想を聞いてみたところ、今回、Googleが驚くほどインディーゲームを大事にしていたことが明らかになった。
よろしくお願いします。早速ですが、イベント全体の感想はいかがだったでしょうか。
ゲームガブリ：
初めての参加ですが、満足度はとても高いです。
入場する方にパンフレットを配布されて、1つのゲームをプレイするたびにパンフレットにスタンプを押し、スタンプがたまると特典が得られる仕組みになっています。
そのためか、みんな積極的にゲームをプレイしてくれて、来場者数が少なくてもイベント時間中にプレイヤーが途切れることはありませんでした。
普段はプレイしてくれないタイプの方まで、わからないところについて質問しつつ遊んでくれます。
イベントのシステムが、お客さんをアグレッシブにしてくれていて、とても良い。イベント以外でこのイベントの告知など、良かったこと、悪かったことはありますか？
ゲームガブリ：
一番大きかったのは、トップ20に残ったゲームを長期間Google Playでフィーチャーして目立つ場所においてくれたことですね。
しかも、対象アプリをDLした方にGoogle Playポイントが付与されるキャンペーンしてくれて、普段ゲームを気にしない人たちも遊んでくれるし、アプリをものすごく多くダウンロードしてもらえました。
ものすごく多く……具体的に聞くことはできますか！？
いや、言いづらいでしょうから言える範囲の抽象的な感じで（笑）
ゲームガブリ：
久々にRPGカテゴリで9位に行って嬉しかったですね。
しかも、これからまたプッシュしてくれる可能性があるそうで、それにも期待しています。
Googleのやる気を感じました。わりとすごいですね……賞で開発資金1,000万円補助などがえられるだけでなく、TOP20に入っただけでそれだけの特典がもらえるなんて。
悪いところは……？
ゲームガブリ：
いえ。条件を満たしたインディー開発者なら応募しないともったいないと思いました。
という感じで、誰に聞いても、とくに開発者の方は満足するイベントになっていたようだ。
数字は明かせないが、特定のジャンルでトップ10まで浮上するほどプラットフォーマーが応援してくれる賞なんて、まずない。
また、最新のアプリでなくとも1年以上前（2018年1月以降）にリリースされたアプリでも応募できたため、『どこでもドラゴン』のようにアップデートを重ねて完成度を高めたアプリを賞に出すこともできるのも特筆もの。
たとえば、『どこでもドラゴン』では下記のようなアップデートを実施してからの応募になっていた。
・シナリオアップデートで物語が完結
・課金アイテムが大幅に安くなって快適に
・アイテム上限などが2倍に
・細かいバグや、不評だった仕様の調整
・イベントの増加で繰り返しプレイがより楽しくなる
客の遊び方、プラットフォームの支援、選出されるゲームの範囲など、いろいろな面で独特な賞となっており、"Google Play Indie Games Festival 2019"は他にはないインディーゲーム支援イベントとなっていた。
来年もまた開催されることが決まっていたようなので、応募できる開発者の皆さんは、絶対参加したほうが良いイベントと感じた。
なお、『どこでもドラゴン』だが、今度はオンライン対戦機能も8月に追加予定とのことで、気になったらこの機会に遊んでみて欲しい。
TOP20に残るだけの品質があるアプリだ。
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