インディーゲーム展示会BitSummit 7thにおいて、見た目は地味だが世界が注目するパズルがあった。
たつなみさんの新作『YUGO PUZZLE』だ。
見た目も、ルールもシンプルながら、遊んでみると手ごたえがあり、驚くほど面白い。
そして、イベントスペースを観察していると海外からもこのゲームを遊ぶためにファンがやってきている。日本ではあまり知られていないが、ひっそりと、しかしワールドクラスのゲームが展示されていたのだ。
その名も、『YUGO PUZZLE』。今回のBitSummitにおいて、ゲームキャストが最も期待しているスマホ(でも遊べる)パズルを紹介する。
さて、ゲームの紹介に入る前に、作者のたつなみさんについて紹介しておきたい。
たつなみさんは、パズル好きの間でよく知られるインディー開発者で、前作『ゼリーのパズル』は驚くべき実績を残している。
ゲームキャストでも「特別におすすめ」と紹介し、世界で親しまれているヒットパズルゲーム『Snakebird』作者は、たつなみさんの『ゼリーのパズル』にインスパイアされてゲームを製作したことを公言している。
また、言葉を入れ替えてプレイヤーの存在の意味を変えていくパズルとして絶賛された2019年のヒット作『Baba is you』の作者も影響を受けたゲームとしてたつなみさんの『ゼリーのパズル』を挙げている。
▲実は、2018年のBitSummitにおいてたつなみさんは『Baba is you』と似たパズルを提示していた。
そういった、名だたるパズルゲーム制作者が注目するインディー開発者が、たつなみさんなのだ。
どうだろうか、そのゲームに興味がわいてきたのではないだろうか。
と、紹介したところで『YUGO PUZZLE』を書いていきたい。
本作は、同じ色で隣り合うとくっつくブロックを左右に1歩ずつ動かし、すべてのブロックをくっつけるパズルになっている。
くっついたブロックはこんな感じ。
ブロックは段差を乗り越えることができないため、適当にくっつけるとすぐ動けなくなってしまう。
ルールはこれだけ。
何が素晴らしいかというと、BitSummitに展示されていたステージすべての出来が良かったことに尽きる。
シンプルなルールなのに難しい。しかし、解法に気づくと「なるほど、こんな解き方が!」と感心できる。
シンプルなルールで気づきがあり、クリアするたびに「なるほど!」と納得できる。
ステージのつくりが最高に良くて、ゲームキャストのBitSummit 7th Spritsの最高賞があったとしたら、『YUGO PUZZLE』に与えるだろうと思えた。
製作のしているたつなみさんによると「ただ難しいパズルを作るのは簡単なので、まずプレイヤーが気づいたときに面白い体験を考え、その体験を使った適正な難易度のパズルを作る」のだとか。
コアに体験があり、難易度はそこに付属するもの……というわけだ。
すでに100ステージほど作っている(すべて採用されるわけではないらしい)とのことで、それなりに早い時期にリリースされることが予想される。
みなさん、もしこのゲームがリリースされたら、見た目でしり込みせずに遊んでみて欲しい。絶対、面白いはずだ。
関連リンク:
アプリリンク:
ゼリーのパズル (無料 GooglePlay)