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Google、クラウドゲームサービスStadiaに月額9.99ドルのPROと無料のBASEの2通りを発表。無料のゲームもあるが、最新ゲーム個別購入が必要

最大規模と目されるクラウドゲーミングサービスが、いよいよベールを脱ぎ始めた。
Googleは、自社Stadia Connectでクラウドゲーミングプラットフォーム『Google Stadia』のサービスを11月より開始すると発表し、公式サイト(日本から閲覧不可)をオープンした。
それによればサービスには2グレードがあり、無料のSTADIA BASE(2020年より開始予定)と、月額9.99ドルのSTADIA PROに別れる。
STADIA BASEは1080p・60FPSまでのプレイをサポートし、ゲームはすべて別途購入の必要がある。
一方、STADIA PROは最大で4K・60FPS・5.1サラウンドのプレイを提供し、PS Plusのようなゲーム割引と無料ゲームが提供される。
無料ゲームの範囲がどこまでのものになるか不明だが、最新のゲームは(たとえばDistiny 2は別途購入)買う必要がある。

Google Stadiaは、オンラインサーバー上でゲームを起動し、プレイヤーの操作を送信すると動画でゲームの様子が送られてくるゲームプラットフォームだ。
ゲームをダウンロードせずに遊べて、PC、テレビ、スマホまで画面があればどこからでもアクセス可能となる。
GoogleのサービスであるYouTubeとの連携も特徴としており、配信中のゲームを配信者が遊んでいる状態のままほかのプレイヤーが遊んだりすることも可能とされている。
なお、ストリーミングサービスになるため、画質や音質は回線速度に依存する。
最大の4K60fps時で35Mbps、720p60fpsのステレオサウンドで10Mbpsが必要となる。
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気になるタイトルに関しては、100以上のパブリッシャーと連携して作品を提供することを発表。
EAやスクウェア・エニックス、カプコンなど、名だたるメーカーの名が画面に登場する。
ローンチタイトルも『ファイナルファンタジーXV』、『DOOM』、『Rage 2』、『サムライスピリッツ』と旧作から新作までバラエティ豊か。
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また、目玉ゲームとしてD&Dをベースとした西洋RPGの人気作『Baldur’s Gate III』を発表。
Ubisoftからは『Ghost Recon: Breakpoint』と『The Division 2』と、未発売・最新のタイトルの対応することが発表された。
ただし、これらはPC版も発表されており、独占ゲームではない。
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専用コントローラー(PS4などのコントローラーにも対応するが、専用コントローラーは遅延が抑えられる)が70ドル。
STADIA Founder’s Editionというお得なセットも発表されており、こちらはChoromecast Ultra、3ヶ月分のStadia Pro利用権、友達にプレゼントできる3カ月分のStadia Pro利用権、『Destiny 2』と拡張コンテンツ、特別なStadia Nameがセットで129ドル。
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初期にサービスされる国はベルギーや米国など西洋圏となり、日本は2020年以降になるようだ。
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今回の発表について、正直に言えば「思ったより魅力的ではないな」と思わされた。
Stadiaが要求する回線のハードルは高いし、初期はコアなゲーマーにアプローチしていく必要があると思われる。
今回は、そういったゲーマーを取り込むタイトルを中心に発表し、これからプラットフォームを盛り上げるサービスを発表していくのではないかと思っている。
実際、独自タイトル開発の噂は聞こえてくるので、サービス開始の11月までに何が発表されるのか、楽しみに待っていたい。