RSS

記事一覧

人間はボタンを見たら押したくなる。ボタンシミュレーター『Press/Release』の闇が深すぎて……なんなんだ、これは

press-1
もう、今日からゲームキャストでは“クソゲー”という言葉は使わない。
その代わり、“なんなんゲー”という言葉を広めていきたい。
なんなんゲーとは、デスコードの登場人物であるマイナルが提唱した言葉で、プレイしていて「いったい、これは、なんなんだ!?」と叫んでしまいたくなるゲームのこと。
すごい面白いわけじゃない、でも感情を揺さぶってしまう。そんなゲームを“なんなんゲー”と呼ぶ。
そして、最初の一本は『PRESS / RELEASE』だ!

現代生活は、ストレスとの戦いだ。
アプリストアにもストレス対策アプリがたくさんある。
最近であれば、ボタンをON/OFFしたり、ひたすら包丁で物体を切れる『アンチストレス』というアプリが話題になったばかりで、この手のアプリは常に求められている。
“ボタンシミュレーター”『Press/Release』は、そんなストレス対策ゲーム界の新星。ボタンを押すだけのアプリである。
人間、ボタンがあれば押したくなるもの。
それを巧みに突いただけでなく、ボタン押しを楽しむ5つのモードが用意されている。これはもう、期待度は上がるしかない。
press-1

早速見ていこうか。
1つ目の“CAREERモード”ではボタンを押した回数がアプリを削除するまで蓄積され、スコアとなる。
さあ、気持ちよく押した回数を記録……ん?
ボタンの押し心地が微妙で、スコアが増えるたびに虚無がつのる。俺は、なんて無駄な時間を……。
これはもしかして、虚無ボタンを押してストレス耐性を高める系のアプリなのかッ!?
press-3
▲恐ろしいことに、現時点で1万人近くがボタンを押し、ランキングによると3000人以上が150回以上はボタンを押している。トッププレイヤーのスコアは万を超える。

いや、モードを変えれば話は変わるかもしれない。
続いて試した“DEDICATION”モードは、ボタンを押す手が休むと画面外から手が登場し、スコアリセットボタンを押す。
つまり、ボタン連打ゲー!虚無になりようがない手堅いモード!
press-5

と思ったのだが、リセットまでの時間制限が緩く、疲れない程度の速度でボタンを押していてもリセットされない。
時間がたっても難易度が上がらない。つまり、だるい作業を延々と繰り返す忍耐力を問われるモードになっている。
少しずつ難易度を上げるだけでテンションが上がる(はず)の連打ゲーを、虚無に包むこのシステム……開発者は完全に「ストレス耐性ゲーム」として作っているなッ!

とはいえ、ここまでくれば最後まで試すしかない。
続いて“ENDURANCE(耐久)”モードを試すぜ……“耐久”という名前だけで嫌な予感しかしないが。
……すごい、耐久モードではボタンを連打する必要すらない。ただ、画面に指を置き、ボタンを押し続けた時間だけがスコアとして記録される。
press-6

虚無。最初の時点で虚無なのに、モードが進むほどに虚無度が増す。
このモードを3分以上プレイできたら、それだけで称賛に価すると思うが、99日までカウンターがあるので、最長3カ月強押し続けることも可能。

ボタンを押すことすら難しいって?
そんな、息をするのもめんどくさいタイプのキミに朗報だ。このゲームにはボタンを押す練習ができる“PRACTICEモード”が実装されている。
練習モードにはスコアも何もない。正直、前のモードも辛かったが、まったく意味がない状況でボタンを押すことがこんなに厳しいと思わなかった。
完全な虚無。
犯罪者に対する処罰として、穴を掘って、その穴を埋めさせる作業を強いるというが……感覚的にはそれに近い。
press-7

最初のキャリアモードからして虚無度が深いのに、新しいモードを試すたびに虚無が深まっていく……「どうすれば、ボタンを押す行為を辛くできるか」という実験。
なんなんだ、このゲームは。

ところで、このゲームには5つのモードがあって、この記事では4つのモードしか紹介していない。
残り1つは君の手で試して「なんなんゲー」を体感してくれ!

アプリリンク:
Press/Release (itunes 無料 iPhone/iPad対応)

 コメント一覧 (9)

    • 1. 南の少年
    • 2019年04月14日 11:10
    • ボタンをプリンに変えるDLCがあれば買ってしまいます。
    • 2. 名無し
    • 2019年04月14日 11:25
    • なんなん
    • 3.  
    • 2019年04月14日 11:27
    • なんなんだ、このゲームは!?
    • 4. 名無し
    • 2019年04月14日 16:07
    • いきなり不躾ですが、クソゲーという言葉を使わないのはいい傾向だと思いますよ。
      文章に「クソゲー」が含まれているゲームレビューは読まなくていい、というツイートが回ってきた時に私もその通りだと思いましたし。
    • 6. トシ 管理人
    • 2019年04月14日 18:08
    • ▼名無しさん
      ちゃんとしたレビューでクソゲーを入れているのであれば、読む価値はあると思いますね。
      まとめサイトなどではなく、ちゃんとしたサイトで。
      クソゲーを過度に嫌うのは「好きな人がいるものの悪い点を指摘するのが良くない」という風潮を加速させることになるので、悪いことだと思っています。
    • 7. 名無し
    • 2019年04月14日 18:42
    • 管理人様、返信ありがとうございます。
      ちょっと補足しますと、私にとって「クソゲー」と言えばその名の通り、
      クソとしか形容しようがないクソ程度の価値しかない廃棄物同然のゴミのようなゲームという認識なので(クソと言うからにはそうでしょう)、余程のレベルじゃないとまず使わない言葉というのが前提なんですよね。
      それで以前こちらのサイトでロストインハーモニーのレビューを読んだところ、こちらの記事は自分の感覚と合わないなぁと感じて避けていました。
      あくまで私には合わない、読まないというだけの話なので、使う使わないは自由でいいと思います。
    • 8. トシ 管理人
    • 2019年04月14日 19:05
    • ▼名無しさん
      私も思った以上に世間で「クソゲー」という単語がひどい扱いを受けているので、誤解を避けるために使うのをやめることにしたのですけど、「クソゲー」という単語が出てくるだけならまともなレビューはいくらでもあるという主張で、その見方はもったいないのではないかな、と思いますよ。
      例えば、電ファミのレビューされているかたも「クソゲー」という言葉を私より多く使いますが、すごく参考になります。
      私は、私の感覚に合う人だけを参考に(もしくは記事を見て自分なりに解釈できる人)しているので、合わないならそれはそれでいいと思います。
      むしろ「好みが真逆だから、ここが多少褒めているぐらいのものはやめよう」という参考にしかたをされている方もいますし。
    • 9. 汁
    • 2019年04月14日 19:50
    • 自分の感覚に合う人だけを参考にってそれ何の意味もなくない?
      参考にってのは他人の意見を引き合わせて自分の考えの手がかりにすることなのに、そもそも最初の部分で対象とする意見を限定しちゃうと、結局自分の意見が正しいっていう盲信を深めるだけ
      それはもはや参考にしてるっては呼べない
    • 10. トシ 管理人
    • 2019年04月14日 20:44
    • ▼汁さん
      全部読んでいただければわかりますが、「感覚に合う人」も「参考にして解釈できる人」も対象にしていますよ。全く真逆でもいいのです。
      同じ感覚で、常に書いていることに意味があると思っています。
      「この人は○×派だからこのゲーム高評価だな」「××派のこの人はこうか」と、たくさんあって比較することでより豊かな情報が得られると思っているので。
      そもそも、ゲームのレビューは主観ですから、ゲーム機能の間違いなどを除いて「正しい」とか意味がないですよ。
      基本的に正しいとか、ない。良いレビューと悪いレビューはあると思いますけど。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
凄い!!iPhoneゲームアプリコレクション
記事検索
最新記事
最新コメント